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本当は怖い『自律神経失調症』について。HSPが意識すべき5つの生活習慣とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

自律神経のバランスが崩れた時に起こる諸症状を「自律神経失調症」と言います。


おそらく多くの方が耳にしたことがある名称ではないでしょうか?


自律神経は交感神経と副交感神経からなり、この2つの神経がバランスをとることで、人間の体をコントロールしています。


自分の意志とは無関係に、内臓や血管、汗腺などの生体機能を調整する重要な役割を担っているのですが、過度なストレスや刺激を受けると自律神経のバランスが乱れ、うまく機能しなくなってしまいます。


敏感な人ほど自律神経が乱れやすい傾向があるため、HSPは「自律神経失調症」になりやすい気質があると言えるでしょう。


では、自律神経のバランスを保つには、普段からどのような面に注意すれば良いのでしょうか?
今回はHSPと自律神経失調症について考えてみたいと思います。

自律神経失調症の主な症状について

自律神経が乱れると、様々な症状が現れます。


しかし、自律神経失調症でみられる症状は他の病気でもあらわれるものです。


そのため、まずは症状から疑われる病気の検査を行い、内臓などに異常が見つからない場合において自律神経失調症と診断されます。
人によって現れやすい症状は異なるため、一概には言えませんが、主なものをあげてみました。

・疲労感、倦怠感


・微熱


・動悸、息切れ


・食欲不振


・胃痛、腹痛


・不眠


・肩こり

・便秘
・頭痛

これらの症状があらわれる主な原因は「過度なストレス」「生活リズムの乱れ」「環境の変化」などがあげられます。


自覚症状がある場合は、医療機関を受診することも大切ですが、自身の生活習慣を見直すことで、症状が緩和されることがあります。

HSPが自律神経失調症にならないための5つの生活習慣とは?

普段生活を送る上で、ストレスや環境の変化は避けて通ることが難しいため、うまく適応していくことが必要になります。


まずは自律神経を正常に整えるための、生活習慣を身につけましょう。
普段から取り組むことができているか、自身の生活スタイルと照らし合わせて考えてみてくださいね。

  1. 睡眠
  2. 食事
  3. 運動
  4. リラックス
  5. 考え方を変える

①睡眠


決まった時間に眠り、決まった時間に起きることは大切。


特にHSPは十分な睡眠時間を確保すると、心身のバランスを保つことができます。


日付が変わる前に眠ると、深い眠りに入りやすくなるため、早寝早起きを心掛けるようにしましょう。


また、寝る前にはスマホやパソコンなどのデジタル機器は、良質な睡眠の妨げとなるため、見ないようにしてくださいね。

②食事


毎日規則正しく、バランスの良い食事を取ることは、健康には不可欠です。

特に自律神経を保つには、腸の働きを整えると良いと言われています。


善玉菌を増やす野菜や、海藻、キノコ、そしてヨーグルト、味噌、納豆などの発酵食品を積極的に取り入れるようにしましょう。


また、食事をする時には、よくかむことがポイントです!


よくかむことは消化不良を防ぎ、脳に良い刺激を与え、免疫力のアップにつながります。

③運動


日ごろから、軽い運動を取り入れることで、脳が活性化され自律神経のバランスを整えてくれます。


オススメはウォーキングや軽めのジョギングです。


普段、運動をし慣れていない人は無理なく続けられるものを選ぶようにしましょう。


また、一日一回は深い呼吸を意識的に行うことで、血液の循環が良くなり、心身ともにリラックス効果を得ることができます。


深呼吸ならどこでも簡単にすることができますよね。


ぜひ、軽い運動と深呼吸を意識的にしてみましょう。

④リラックス


HSPは、自分を甘やかすことに罪悪感を抱く傾向があり、リラックスすることが苦手だと言われています。


しかし、常に気を張った状態では常に交感神経が優位になり、自律神経が乱れる一方で、二次被害につながる恐れがあります。


一日五分だけでも自分一人の時間を確保するようにし、瞑想をしたり深呼吸をしたりして、自分なりのストレス解消法を持ちましょう。

⑤考え方を意識


HSPは不安や恐れを感じやすい傾向から、悩みを抱えやすい傾向があります。
常に心配事や悩み事を抱えていると、精神的に不安定になり、適応障害やうつ病を誘発してしまいかねません。


すぐには難しいかもしれませんが、物事のとらえ方や考え方をなるべくプラス思考で受け止められるよう努力してみましょう。


心身の負担が軽くなり、少しだけでも余裕が持てるようになるハズですよ。

まとめ

HSPは敏感で繊細な気質から、自律神経が乱れやすい傾向があります。


今は大丈夫でも、自律神経失調症になる可能性が高いことを念頭に置き、今回紹介した「HSPが自律神経失調症にならないための5つの生活習慣」を参考に、自身の生活習慣を見直してみましょう。


自律神経失調症にみられる諸症状は、他の病気であらわれる症状と同様のため、自己判断せず、自覚症状がある場合や気になることがある場合は、すぐに医療機関を受診し、検査を受けてくださいね。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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