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当てはまると要注意?HSPが人間関係でやりがちな「NG言動」とは

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSPさんの中には、人間関係がつらいと感じている方が多くいるようです。

「人と比べてしまう」「人から裏切られることが多い」「マウンティングされてばかりいる」など、どれも対人関係においてつらい経験ばかりしてきたという方もいるのではないでしょうか。

誰でも人との関係性を構築することはラクなものではないハズです。

しかしHSPさんの場合は、他人の意見に振り回されたり、無理矢理合わせたりなど他人目線で何事も選択することが多いため、自分に合った環境を選べておらず、普通の人よりも人間関係をつらいものだと感じている可能性が高いと言えます。

では、どうすればそのつらさを緩和させることができるのでしょうか?

今回はHSPさんが対人関係においてしてしまいがちなことを中心にお伝えしたいと思います。

HSPさんは初対面に弱い?

HSPさんは感性が豊かな方が多いため、感情の昂りが頻繁に起こり不安や恐怖を感じてしまいやすい気質を持っていると言えます。

ネガティブな感情を抱くと「動悸」「震え」「体の硬直」などの反応が表れ表情も硬くなるので、相手に良い印象を与えない可能性も高くなります。

真面目できっちりとしているという印象をポジティブに受け取ってくれる人もいれば、不安感が伝わり威圧的に感じると捉えられてしまうことも…。

人との相性にもよりますが、自分が緊張していて、不安や恐怖を感じているな…と思ったら体の力を抜き、リラックスを心がけるようにしてみましょう。

なお、いくら努力しても克服ができない、症状が悪化しているなどの場合は、社交不安症などの病が隠れている可能性があるため、症状を記録し医療機関で相談するようにしましょう。

気持ちや気力だけでは乗り越えることが難しいケースもあるため、きちんと治療を受けることが大切です。

HSPさんが人間関係をつらいものにしてしまうやりがちなこととは?

多くのHSPさんは努力家で真面目な方が多いと言われています。

努力家で真面目な人というのは、周囲から評価が高く長所として捉えられることがほとんどですが、本人にとっては生きづらさにつながってしまうこともあります。

「努力していれば周りが認めてくれる」「真面目にこなしていればきっと周囲もわかってくれる」と考えるのは決して悪いことではありませんが、努力や真面目さは自分から進んでやっていることなのでしょうか?

「周囲が…」という思い中心で演じているのであれば、きっと苦しい思いをしているハズです。

他人からどう見られているか?よりも、何事においても「自分がどうありたいのか?」を考えてみましょう。

では、HSPさんが普段やってしまいがちな生きづらさにつながる言動について考えてみたいと思います。

・自分と他人を比較する

他人より優れていたい、いつも優位でいたいと思うことは当然のことです。

しかし、いつも勝ち負けを意識していてはしんどいだけですよね。

人には勝っている面があれば、劣っている面もあり、一側面だけでその人について判断することは難しいです。

でももし、他人と自分を比較してしまいそうになったら、比較対象を改めて過去の自分と今の自分を比較してみましょう。

できるようになったことがたくさんありませんか?

成長していると自分なりに実感ができれば、気持ちもポジティブになるハズです。

・思い込み

何でも白黒つけようとしたり、一つの出来事だけで全てに当てはめてみたり、物事を根拠もなく悪い方向に考えたりしてしまうなどの考え方のクセは、対人関係においてつらく感じてしまうことが多くなります。

たとえば、人を「合う」「合わない」だけで判断することや一度失敗しただけで、無能だと思われたに違いないと思い込んでしまうことは、自分の視野を狭めてしまい信頼関係を構築する機会を逃してしまうかもしれません。

「失敗はチャンスだ!」と気持ちを切り替え、気持ち持ち方次第では今後の対人関係に良い影響を及ぼすかもしれません。

・他人の意見を聞き過ぎる

HSPさんの多くは八方美人だと言われています。

八方美人であることは決して悪いことではなく、人に好かれやすい、色んな人と交流ができるなどの長所があります。

しかし、八方美人になり過ぎると誰にでも良い顔をしてしまい「NO」と言えなくなることで、結果的に自分自身を追い込んでしまうことにつながります。

人から嫌われたくないという思いが強すぎると、自分中心で考えることができなくなり、他人に振り回されてしまうことが多くなります。

他人の意見を聞くことも大切ですが、自分の本心を大切に行動してみましょう。

まとめ

今回はHSPさんと人間関係について考えてみました。

誰でも初対面の人や良く知らない相手と交流する時は、緊張し不安な感情が芽生えるものです。

しかし、他人の気持ちを考え過ぎてしまったり、自分を過小評価し他人を最優先にしてしまったりしていては、どんどんつらくなる一方です。

相手を尊重することももちろん大切ですが、自分自身の気持ちも大切にできるよう普段から意識してみると良いですね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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