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HSPなら当てはまる4つの『共通点』とは?心の平穏のために自分のトリセツが大切

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

5人に1人が該当すると言われているHSPですが、繊細な気質を持つがゆえに日常生活を送る上で支障が出てしまい、生きづらさを感じてしまうという声を耳にします。

社会生活そのものを楽しく、ラクに送ることができたらどれほど幸せだろうか…と、誰もが考えていることでしょう。
しかし、現実は仕事や家事、育児、対人関係などで日々疲れ、精神的な病を患ってしまう人も少なくありません。

そこで、HSPのみなさんが心穏やかに自分らしくいられるための、自己チェックリストを作成することを提案したいと思います。

日頃から万が一に備えて、ストレスと上手く付き合う方法を一緒に確認していきましょう!

HSPなら当てはまる4つの特徴と共通点

まず、HSPについて今一度、特性を振り返りましょう。

HSPには「DOES」という4つの特性があり、全てを満たす人がHSPと言われています。

①Depth of processing:深い処理

②Overstimulation:神経のたかぶりやすさ

③Emotional intensity:強い感情反応と共感力

④Sensory sensitivity:繊細な感覚

具体的に見ていきましょう。

①Depth of processing:深い処理

何事も深く考え過ぎてしまう傾向があります。

下記のような言動に当てはまるか、確認してみましょう。

・些細なことを考え過ぎてしまう

・一つのことを聞くだけで、いくつもパターンを想像できる

・初めは理解をすることに苦労するが、一度理解してしまうと、誰よりも理解している

②Overstimulation:神経がたかぶりやすい


環境の変化に気付きやすく、刺激を受けやすい傾向があります。
下記のような事柄に当てはまりませんか?

・すぐに驚いてしまう

・危険を察知する能力が非常に高い

・常に気を張っているので、疲れやすい

③Emotional intensity:強い感情反応と共感力


感情の振れ幅が大きく、共感しやすい傾向があります。

下記の項目を確認してみましょう!

・相手の気分や考えに振り回されやすい

・芸術に深く感動する

・小さなことでも幸せを感じやすい

④Sensory sensitivity:繊細な感覚

とても繊細な感覚を持っていますが、人によって何に敏感かは異なります。

・五感が敏感

・人が気付かないような変化や些細な刺激にすぐに気が付く

・集団の空気を読むことに長けている

HSPが動揺する場面とは?

ところで、あなたはどのような時に動揺しますか?

HSP気質を持つ人は、日常生活の様々な部分で困惑したり、動揺したりする場面に出くわすようです。

いくつか例を紹介します。

  • 満員電車や交通機関の遅延
  • 怒っている人や不機嫌な人が側にいる
  • 人に見られている時
  • マルチタスクを求められた時
  • 急ぎの案件を渡された時
  • 上司の意見が変わった時
  • 大勢の人の前で子どもが泣き出した時

おそらく、多くの方は上記のような場面に出くわすと、大きなストレスを感じてしまうのではないでしょうか。

まずは、自分が日常生活の中でどのような場面で動揺しやすいのか?を知ることから始めてみましょう。

苦手な状況をリストアップし、その一つ一つに対して回避方法や解決策を考えてみると、今後、自分がどのように振舞えば良いのかが見えてくるハズです。

HSPの強みをリストアップしてみよう!

HSPだから…というと、どうしてもネガティブな気質を思い浮かべてしまう方も多いのではないでしょうか?

しかし、HSP気質であることは日常生活の様々な場面で役立つことも多くあります。

いくつか考えてみましょう。

・状況判断に優れているので、危険を察知しやすい

・相手の立場に立った行動ができる

・小さなことでも幸せを感じることができる

・好きなことに関して集中する力がある

・先読み能力に優れている

・想像力が豊かである

・勤勉で努力家である

いかがでしょうか?

HSPには、この他にも強みがたくさんあります。

自己否定が強いと言われているHSPですが、落ち込んだ時こそ、自分の強みや長所をリストアップすることで、自分を好きになる機会を増やしていきましょう!

自分のトリセツを作成してみよう!

HSPにとって一番大切なことは「心の平穏」です。

つらさや苦しみを耐えるのではなく、自分が好きだと思える状況や、合うと思える環境を作ったり選んだりしていけば良いのではないでしょうか。

では、自分はどのような時に幸せを感じ、どういった状況の時に不幸せな気持ちになってしまうのでしょうか?

それは…、人それぞれであり自分自身にしか分かり得ないことが多くあるかと思います。

これまでの自分を振り返り、自分がどのような特徴を持っているのかを自己分析してみることをオススメします。

あなたがこれから幸せに生きていく上での重要な手掛かりになるかと思いますので、ぜひ自分だけの取り扱い説明書を作成してみましょう。

参考までにトピックの例をあげてみます。

  • 幸せを感じる瞬間
  • 苦手な場面と対策
  • 好きな人のタイプ
  • 苦手な人のタイプと対処法
  • 好きな(嫌いな)季節
  • 得意な(不得意な)分野

まとめ

今回はHSPが心穏やかに過ごすために活用できる自己チェックリストの作成について提案してみました。

リストを作成することで、客観的に自己を見つめ直す良い機会になるかと思います。

来年の抱負を考える際にはぜひ、これまでの自分を振り返りながらの自己分析もしてみましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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