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HSPが人間関係を築く上で感じる「共通点」とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSP気質を持つ人は5人に1人の割合でいると言われており、特徴として「何事にも敏感」「物事を深く考える」「影響を受けやすい」「共感しやすい」などがあります。

HSPさんは人との関係で悩むことも多く、人見知りをしたり、緊張したりする傾向があるため、疲れやすくしんどい思いをしてしまいがちです。

では、HSPさんはなぜ人との関係において、「つらさ」を感じてしまうのでしょうか?

今回はHSPさんに共通する人間関係のプレッシャーについて考えてみたいと思います。

HSPさんは普段どんな目線で生活している?

HSPさんの多くは何事においても他人の評価を気にしたり、上手くいかないと自分を責めたり、一人で抱え込んでしまったりすることがしばしばあります。

HSPさんは普段から人の感情や言動を気にしながら生活をするため、心身が休まることがなく、病につながってしまうリスクも高めです。

そんなHSPさんですが、日常をどのような目線で生活しているのでしょうか?

いくつか考えてみました。

・どこにいても空気を読んでいる

通勤電車の中、スーパーで買い物をしている時、教室で授業を受けている時など自分の立ち位置や振る舞い、発言において空気を読んだ行動を取ることはありませんか?

この場所に居たらもしかしたら邪魔かもしれない、もし答えられなかったら怒られるかもしれない…など、必要以上に他人に対して恐れたり、気をつかったりしていることも多いのではないかと思います。

空気を読むことは集中力もいるため、自分が思っている以上に疲れるものです。

何気ない場所でも緊張感を持って生活していると、心身が休まらず自律神経の乱れにつながり、何らかの病を発症してしまう可能性が高くなります。

・「絶対に」ミスが起きないようにしている

一つのことをするために、入念に下調べをしていませんか?

たとえば、はじめての場所に行く時には、事前にルートや乗り換え手順、所要時間などを何度も調べ、頭の中で反復練習をするなどし、失敗がないように準備をすることはありませんか?

そこまで準備が必要ではなく、何とかなる案件に関しても「絶対に」ミスが起きてはならないと思い込むことで、不安材料を作ってしまうことがあります。

・自分を過小評価してしまう

どんなことでも自分と他人を比べ、自分の劣っておる部分ばかり探してしまうことはありませんか?

HSPさんというだけで、素晴らしい能力や適性を持っているにもかかわらず「できない」ことを見つけては、自分を過小評価してしまう傾向があります。

他人よりも優れている面に目を向け「できること」を伸ばしていくことで、HSPさんは自分らしさを得ることにつながるのではないでしょうか。

HSPさんが人と接する時にしがちな共通することとは?

HSPさんは自分では気づいていないかもしれませんが、観察力に優れていると言われています。

人と対面した時に、無意識の内にその人と「合うか」をすぐに見極める能力があると言っても過言ではないでしょう。

初対面で「なんかモヤモヤする」と感じていた相手を、後から振り返ってみると「やっぱり自分とは合わなかった」と思うことも少なくないのではないでしょうか。

HSPさんは自分が感じた「気づき」や「モヤモヤ」などの心の動きを大切にしてほしいと思います。

では、HSPさんが普段、人と接する時にやっていることについていくつかあげてみたいと思います。

・その人と合うか見極めている

特に初対面の相手に対しては、話し口調や態度、表情、考え方などを無意識に観察し、自分を受け入れてくれる相手かどうかを見極めていませんか?

・話し口調

相手にきつく聞こえないように、言葉を選んで語尾を穏やかなトーンにして話すように気をつかっていませんか?

・自分の話よりも他人の話

自分の話をするよりも、相手の話を引き出そうといつも相手に問いかけていませんか?

相手が気持ち良く話してくれていると思えたら、「良かった」と安心してしまうのではないでしょうか。

・相手のテンポに合わせている

相手が話すテンポに合わせて、話すスピードを変えたり、適度なタイミングで話題を提供したりしているのではないでしょうか。

このようにHSPさんは相手を思いやり、尊重することを自分が思っている以上に常に心がけています。

しかし、他人を尊重するがあまり、合わないと感じた相手に対しても、同じように丁寧な態度を取ってしまうので、振り回されてしまうことがあります。

そのような時には自分を守るためにも、違和感がある相手とは程よい距離を保つほうが賢明だと言えるでしょう。

まとめ

今回はHSPさんの視点に立って、普段の生活と対人関係において、どのような目線で生活をしているのか?について考えてみました。

改めて思い返してみると、「確かに!」と思えるところがあるのではないでしょうか。

新たな「気づき」として「自分の良さ」につなげていただけると嬉しいです。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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