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HSPは要注意!?自律神経失調症になりやすい人の「共通点」とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

自律神経失調症はその人の体質や性格、もののとらえ方、考え方が影響します。

また、さまざまなストレスや不規則・不健康な生活が積み重なって発症することが多いため、健康管理に気を付けて過ごすことも、大切です。

繊細な気質を持つHSPさんも決して例外ではないため、苦手なストレスなど、発症の要因となっているものをコントロールする術を身につけることが必要だと言えるでしょう。

そこで今回は「自律神経失調症になりやすい人の性格と体質、心身をリフレッシュさせるコツ」について考えてみたいと思います。

自律神経失調症になりやすい人の特徴は?

似たような生活習慣で暮らしていても、自律神経失調症になる人と、ならない人がいます。

なぜなら、一人ひとりの生まれ持った体質や性格、ものの考え方などが発症に影響しているためです。

つまり自律神経失調症になるか、ならないかは個人差があります。

自律神経失調症になったからといって、「精神力が弱い」という訳では決してありません。

Aというストレスには強いけれど、Bというストレスには弱いというように個人の中でも、ストレスの適応能力はいろいろです。

では、自律神経失調症になりやすい人の特徴とは、主にどのようなものがあるのでしょうか?

あくまで参考程度にお伝えしたいと思いますので、自分の気質などと比較してみましょう。

<性格・ものの考え方>

・些細なことが気になる

・人に依存しがち

・ネガティブなことを考える傾向がある

・気持ちの切り替えが上手くできない

・あれこれと、いつまでも気持ちを引きずってしまう

<体質>

・虚弱体質

・やせ型

・アレルギー体質

・下痢や便秘になりやすい

・低血圧

自律神経失調症の患者さんの中には、近親者に同じような症状を抱えている方が少なくありません。

自律神経失調症は遺伝することはありませんが、一緒に生活している中での思考の偏りや体質が受け継がれることがあります。

自律神経が乱れやすいと感じている方は、家族の中に同じような症状の人がいないか、見渡してみると良いでしょう。

自律神経失調症かな?と思ったら

自律神経失調症は命にかかわる病気ではありませんが、重大な病気の前兆として似たような症状が表れることがありため、「たんなる疲労」「たんなる不調」と軽く見ないようにしてくださいね。

まずは表れている症状に合った科を受診し、器官や内臓に病変がないか調べてもらうようにしましょう。

異常がなければ、心療内科や精神科の受診を検討すると良いかと思います。

自律神経失調症は医学的な定義にあいまいな部分もあり、他の疾患と区別が付きにくいという事情もあるため、自己診断をすることは避けるようにしましょう。

何らかの体調不調が続いていている場合は、すみやかに医療機関を受診するようにしてくださいね。

自律神経が整う体になるには?

「食事」「睡眠」「労働・学習」「休養」「運動・遊び」と私たちの生活は様々な要素から成り立っています。

毎日の生活習慣に乱れがあると、それがそのまま自律神経の乱れにつながり、さまざまな症状に悩まされることになります。

たとえば、「昼夜逆転の生活」「無理なダイエット」「早食い」「徹夜」などをしていると生体のリズムを乱してしまうことになります。

そこで、可能な限り次の3つを意識して生活リズムを整えるようにしてみましょう。

  • 十分な睡眠をとる
  • 食事時間を一定にする
  • 適度に休養して気分転換する

ここで注意したいことは、「絶対に7時間睡眠をとらなければならない!」「6時には食事をしないといけない!」などと強くこだわりすぎないことです。

何ごとも「適度」に行うことが、心身にストレスを与えないポイントです。

他にも休日に心をリフレッシュさせるコツについて考えてみましょう!

・朝寝坊をしない

ダラダラと寝ていると睡眠のリズムが乱れる原因になります。

・外出を楽しむ

ショッピングをしたりカフェでゆっくりしたり、映画館や美術館へ行ってみたりなど、気分転換をしてみましょう。

・あまりスマホを見ない

スマホを手放す時間を決めて、休日を過ごすようにしてみましょう。

特に仕事のことはスッキリと忘れることをオススメします。

・お酒はほどほどに

休日はつい飲み過ぎてしまう…という方も多いのではないでしょうか?

飲み過ぎは体に負担がかかるので、昼間からダラダラと飲むことも控えるようにしてくださいね。

まとめ

今回は自律神経失調症になりやすい人の特徴と心身をリフレッシュさせるコツについて考えてみました。

自律神経失調症を克服するためには、症状を引き起こしているストレスや不規則な生活習慣に気づき対処していくことが大切です。

今回紹介した「自律神経が働きやすい体になるには?」を参考に生活習慣の改善を図ってみてくださいね!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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