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本当は怖い冬の「自律神経失調症」HSPができる日頃の工夫とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

急激な温度低下や乾燥、天候不順など、秋から冬にかけての季節の変わり目は、体が環境変化についていけず、自律神経が乱れやすくなります。

「最近、頭痛がひどい」「体がだるい」「朝起きるのがつらい」など、体の不調を感じている方も多いのではないでしょうか?

季節の変わり目は天候の予測も難しく、温度変化や気圧の変化などが大きいため敏感な方は、その都度、体が振り回されっぱなしになるということも、けっこうあるのではないかと思います。

特にHSPさんは、環境変化を敏感に感じ取ってしまうため、自分では意識していなくても、知らず知らずの内に体が反応し、体調不良におちいるということもあります。

そこで今回は、HSPさんが自律神経失調症を防止するためにできる生活上の工夫について考えてみたいと思います。

冬の自律神経の乱れとは?

日が暮れるのがずいぶんと早くなりました。

日照時間も短くなると、気分の落ち込みや意欲低下など気持ちの面での変化が表れやすくなります。

また、気温が下がると体が縮こまってしまい、血行が悪くなり肩こりや頭痛を誘発してしまうことにもつながります。

では、冬に自律神経が乱れた時に感じやすい、主な症状をいくつかあげてみます。

・風邪を引きやすい

・頭痛

・肩こり

・疲労がとれない

・寝つきが悪い

・肌が乾燥する

冬に免疫力が低下すると、風邪をこじらせたり、感染症にかかりやすくなったりします。

冷えや乾燥は体にとって負担になることがあるため、体を冷やさないようにする工夫や乾燥を防止するため、加湿器を使ったり、マスクを着用したりして予防するように心がけてみましょう!

また、体温を下げないようにするために、温かい飲み物や食べ物を積極的に摂取し、免疫力を高めるようにしてくださいね。

自分でできる日頃の工夫は?

HSPさんは体に表れる不快や不調に敏感なため、日頃から体に負担がかからないよう、工夫をしていることも多いかと思います。

たとえば、「天気予報は必ずチェックして、服装や持ち物を考える」「急な天気の変化で体調を崩す恐れがあるので、常備薬を持ち歩く」など、どこへ行くにも先々のことまで念頭に入れた行動を心がけている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、普段から心がけることで自律神経の乱れを最小限に食い止める工夫について考えてみたいと思います。

自分がやっていること以外にも参考になるものが、あったらぜひ取り入れてみてくださいね!

・服装で調整する

季節の変わり目は寒暖差が激しく、服装を選ぶのに悩んでしまうことがあります。

そこでオススメなのは重ね着をして、上手く調整できるような服装を心がけてみることです。

マフラーやストールを上手に活用することもオススメです。

また、カバンの中にカイロを入れておくと、いざというときに約に立つことがあります。

・水分を摂取する

夏と同様に冬もこまめな水分補給を心がけましょう。

その際には、温かい飲み物を飲むと体の温度が上がり、免疫力が高まります。

心理的にもホッとする効果もありますので、寒い冬にはオススメです。

・暖かい寝具を利用する

良質な睡眠をとるためには、寝具の調整はとても大切です。

肌触りがよい毛布を着用すると、心も体も幸せな気持ちになります。

服装と同様で、寝具もその時々で枚数を増やしたり、減らしたりするなどして、調整することをオススメします。

・朝夕にストレッチをする

朝夕に凝り固まった体をほぐすためにも、軽いストレッチをしてみましょう。

朝の目覚めがよくなったり、睡眠の質を高めてくれたりするハズです。

睡眠の質を高めるためのオススメの対処法は?

自律神経を整えるには、良質の睡眠をとることが欠かせません。

日照時間が短いこともあり、冬は睡眠時間が長くなったり、起床をつらく感じたりすることが多くなります。

しかし、中には手足が冷えてなかなか眠れないといったトラブルを抱える方も多くいます。

そこで、できるだけストレスを感じることなく睡眠をとるにはどのようにすればいいのか?

寝る前の工夫についていくつか紹介したいと思います。

・ぬるめのお風呂にゆっくり入る

血行を良くすることで、深部体温(体の内部の体温)が放散されて下がりやすくなり、生体リズムに合わせて眠る準備に入ることができます。

・温かい飲み物を飲む

寝る前に温かい飲み物を飲むと深部体温が一時的に上昇し、その後に低下する下げ幅が広がるため、良い睡眠が得られると言われています。

飲み物は糖質や脂質を含まない白湯がオススメです。

・スマホや照明をOFF

スマホやパソコン、ゲーム機などの明るい画面は脳を刺激し、覚醒を促します。

明るい照明も睡眠誘導の妨げになりますので、寝る前には調整するようにしましょう。

まとめ

今回はHSPさんの視点で、自律神経の乱れを調整する工夫について考えてみました。

秋から冬にかけては、心理面でも負担がかかる季節ですので、身に付けるものや摂取するものなどを工夫することで、幸せな気持ちになる機会を多く持つようにしましょう!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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