Yahoo!ニュース

HSPは「自己肯定感」が低い!?無理なくアップさせる方法とは!?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

突然ですが、あなたは「自己肯定感」について考えたことはありますか?

自己肯定感とは様々な捉え方があるかと思いますが「ありのままの自分を肯定的に受け入れること」なのだと思います。

「どうせ私なんて…」

「なぜ自分は何もできないのだろう…」

「ダメな自分が大嫌い!」

などと、自分を否定する言動ばかり取っている人は自己肯定感がかなり低い状態となります。

HSPは不安や心配事を抱えやすい気質から、自己肯定感が低い人もいるのではないでしょうか。

自己肯定感が低いまま生活をしていると、自分を精神的に追い込んでしまい、思わぬ病気を発症してしまうことになりかねません。

心と体はお互いに連携し合いながら、ベストな状況を維持しています。

そのバランスを崩さないためにも、自己肯定感とは何か?を知り、低い原因がどこにあるのか?また、どうすれば自己肯定感を高めることができるのか?を、一緒に考えていきましょう!

HSPの自己肯定感が低い原因とは?

自分は自己肯定感が低いと思っている方は、その原因はどこにあると思いますか?

主な原因をあげてみました。

・成功体験が少ない
・他人の評価ばかり気にしている
・理想が高すぎる
・自分で決断する機会が少なかった
・ホルモンバランスの影響

順番に解説していきます。

成功体験が少ない

「できると思っていたことができなかった」「不合格・不採用になった」「失恋してしまった」

などの報われなかった経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

しかしそのことにとらわれ過ぎて、コンプレックスを抱えてしまうと、いざチャレンジしようとしてもなかなか一歩が踏み出せません。

結果的に「どうせ頑張っても失敗する」というネガティブ志向につながってしまいます。

他人の評価ばかり気にしている

否定的なことばかり言われて育った人に多い傾向です。

また、周囲からの干渉がひどく、何事も人の顔色を見て行動することが多いことがうかがえます。

理想が高すぎる

特にHSPは完璧主義な方が多いと言われています。

自分に厳しすぎるため、少しでもできないことがあれば自分を許せなくなってしまいます。

自分で決断する機会が少なかった

いつも他人の意見を尊重し、自分の考えをないがしろにしていませんか?

小さなことからでも自分で決めていく力を付けなければ、自分を信じることができなくなってしまうかもしれません。

ホルモンバランスの影響

ホルモンバランスの乱れは、心身に大きく影響を及ぼします。

些細なことで自己嫌悪に陥り、感情がコントロールできなくなるといった症状もしばしば見受けられます。

症状がつらい場合は、医療機関を受診して下さいね。

HSPが無理なく自己肯定感をアップさせるには?

自己肯定感が低いからと、無理に高める必要はありませんが、心身の健康を考えると、少しでも自分に対して肯定的な感情を抱いていた方が良いでしょう。

ここからはHSPが無理なく自己肯定感を高めていく方法について4つ解説したいと思います。

①自分の短所を認める

②小さな成功体験を増やす

③肯定的な言葉を増やす

④自分で考え、行動することを心がける

①自分の短所を認める

短所を肯定的にとらえてみましょう。

たとえば、いつも自己否定ばかりしているのは、それだけ自分に期待しているからではないでしょうか?

また、人前であがってしまうのは、誠実に自分の意見を伝えようとしている表れだと言えます。

短所は長所になる宝物だととらえ、今一度自分の性格を知り、認めてみましょう。

②小さな成功体験を増やす

今まで成功体験が少なかった方は、挑戦することに恐怖と不安を感じてしまっているのかもしれません。

どんな小さなことでも「できる」を増やしてみましょう!

・30分早起きができた

・難しい本を読み切った

・日記を一週間書き続けることができた

・仕事の依頼がもらえた

・Twitterで発信できた

もちろん、失敗してもいいのだと気楽にかまえてチャレンジしてくださいね。

③肯定的な言葉を増やす

「どうせ~」「自分なんて~」「ダメだ」「できない」など、ネガティブな言葉を発していませんか?

人間は、発する言葉で生き方が変わるといっても過言ではありません。

否定的な言葉がつい口から出てしまう人は、偉人が残した名言や自己啓発本に書かれている内容を音読してみましょう。

プラスの言葉を発することで、モチベーションが高まるハズです。

④自分で考え、行動することを心がける

HSPは人の意見を優先してしまう傾向があるため、自分で考え、行動することが苦手な方も多いかと思います。

しかし、それではいつまで経っても自分本位の人生を送ることができません。

自分を肯定的に受け入れるためにも、まずは自分がどのような決断をしたいのかを真剣に考えましょう。

まとめ

今回はHSPと自己肯定感について考えてみました。

自己肯定感は気質や性格、育った環境など様々な要因が影響し合い、成り立っているものだと言えます。

今回紹介した方法で、誰でも無理なく自己肯定感を高めていくことができます。

ぜひ、心身の健康のためにも自身のことは、肯定的にとらえるようにしましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

「他人の顔色ばかりみてクタクタ」

「自分の意思で生きられない」

「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」

そんな他人軸に悩むあなたは私のブログ(外部リンク)をチェックしてくださいね。

あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを応援しています♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

精神科医しょうの最近の記事