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HSP必見!自律神経失調症になりやすい要因とストレス解消のポイントについて解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「肩こりがひどい」「頭がズキズキと痛い」「歩くとフラフラする」「全身がだるくて、やるきが起こらない」など、どれも自律神経失調症の代表的な症状です。

これらのつらい症状に悩まされて医療機関を受診する人は年々増加しているものの、自律神経失調症は検査を受けても身体的な異常は見つからない病気です。

そのため、適切な治療を受けられないといったケースも少なからずあるようです。

原因が分からないと、なおさら不安になってしまい、周囲から理解してもらえなければ気分は落ち込み、増々症状が悪化してしまうという悪循環に陥りがちです。

自律神経失調症を克服するためには、まず症状を引き起こしている根本的な原因に自分が気づくことがとても大切です。

今回は自律神経失調症の要因を取り除き、上手にコントロールする方法について解説したいと思います。

自律神経失調症の要因になりやすいこととは?

五感を通して受け取るさまざまな刺激や環境の変化は、ストレスを生み出します。

特に五感が優れているHSPさんの場合は、刺激を直に受ける頻度が高く、自律神経は乱れやすい体質を持っていると言えるでしょう。

ストレスを身体的ストレスと精神的ストレスに分けましょう。

それぞれ、自律神経失調症の要因になるストレス要因について見ていきます。

<身体的ストレス>
・自然環境のストレス
暑さや寒さなどの気温変化、気圧の変化、空気汚染、花粉、騒音などがあります。
・生物学的なストレス
病気や事故、ケガ、手術、妊娠、出産、生理痛、感染症などが該当します。
・日常生活のストレス
睡眠不足、不規則な食生活、運動不足、喫煙などがストレスとなります。
・社会生活のストレス
長時間勤務、多忙、満員電車、長距離通勤などが該当します。

<精神的ストレス>
・人間関係のストレス
職場での関係、家族関係、友人関係、親戚付き合いなどで気を遣い、ストレスを感じることがあります。
・家庭関連のストレス
結婚、離婚、引っ越し、出産、育児、死別など環境が変わることで心理的なストレスを抱きやすくなります。
・会社・学校のストレス
転勤、異動、ノルマ、成績不振、クラス替え、受験など、社会生活や学校生活では思っている以上にイベントも多く、環境変化が起こりやすいと言えます。
・健康関連のストレス
持病や病気による健康喪失、心身の障害、家族の病気など、思わぬ健康被害が起こった時に大きなストレスを抱えてしまいます。

誰でも通じるストレス解消のポイントとは?

ストレス源が日常にあふれていても、誰もが同じストレスを感じるわけではありません。

自律神経失調症の発症には、各個人の性格や気質、体質など異なるストレスへの対処・適応能力が深くかかわっています。

HSP気質を持つ人でも、感じるストレスと対処法はそれぞれですが、ここからは誰にでも共通するストレスを溜め込まないポイントについて考えてみたいと思います。

・物事を肯定的にとらえる

HSP気質の方や不安を抱きやすい方は、物事を否定的・悲観的に考えてしまうネガティブシンキングの傾向にあります。

ストレスを解消するには、ポジティブシンキングに移行していくことがポイントです。

しかし、ポジティブな思考に変わるには、ある程度時間がかかります。

そこで、問題に直面した時にはすぐに答えを出さず、いったん立ち止まって別の考え方を探すように訓練していくことが大切です。

・あせりは禁物

自律神経失調症の人にとって、あせりは禁物です。

「早く何かしなければならない!」と考えれば考えるほど、ストレスは溜まっていきます。

また、人のペースに巻き込まれないようにマイペースでいくことも必要です。

時には立ち止まって、現在の自分の状態を冷静に見つめ、ありのままを受け止めてみましょう。

自分にとって何が大切か「こだわり」と「わりきり」を自問自答してみると、理想の自分が見えてくるかもしれません。

・効果的な入浴でリラックス

毎日できる身近なストレス解消法として、入浴は大変効果的です。

気分をスッキリさせたい時や疲れを癒したい時にお風呂に入ると、心がホッとしますよね。

体が温まれば血液循環も良くなり、自律神経にも良い影響をもたらします。

効果的な入浴法としては、38〜40度くらいの湯に、ゆっくりとつかるのがポイントです。

ただし、空腹時や飲酒後は入浴を控えるようにしてくださいね。

まとめ

自律神経失調症が引き起こすさまざまな不調は決して「気のせい」で起こるものでもなければ、「気分の持ちよう」で改善するものでもありません。

そこには必ず原因があり、その原因を取り除くことで症状は改善されます。

まずは、症状を引き起こしている要因となっていることについて考えてみましょう。

そこから、今回紹介したストレス解消法や自分に合った方法を実行してみると、効果が得られるかもしれません。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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