こんにちは、精神科医しょうです。

「メンタルが強い人」と聞くと、どのような人を想像しますか？

「ストレスに強い」「打たれ強い」「安定感がある」など、どちらかと言うとポジティブな人を想像するのではないでしょうか。

もし、メンタルが強いと感じる人が身近にいる場合は言動を観察してみると、自分が無意識にやっている自己肯定感を低くするNG行動に気付くことができるかもしれません。

そこで、今回はメンタルが強い人が普段あまりやらないことで、自己肯定感を高めている方法について考えてみたいと思います。

メンタルが強い人がやらない5つのこととは？

メンタルが強い人がとっている言動に関しては、ある程度その人を観察することで見えてくるものですが、やらないことについて改めて考えてみると、意外と思い浮かばないものかもしれません。

そこで、メンタルが強い人がやらない5つのことに関して、取り上げたいと思います。

楽観主義

ここで言う「楽観主義」とは、勝手に成功が訪れると思って、何もしない人のことを指します。

本当の楽観主義とは、成功させることの大変さ、困難さを理解しており、そのために自分で行動を起こし努力をしており、その上で成功を信じている人を言います。

「成功できると信じること」と「容易に成功できると考えること」は気持ちの持ち方もずいぶん違いますよね。

過去のイヤな経験を引きずる

誰にでも過去の苦い思い出や経験はあるものかと思いますが、メンタルが強い人はいつまでも固執することはありません。

つまり、「あんなことがあったからこそ、今こうなれた」とイヤな体験を転換させるようにしています。

自分にとってマイナスとなるような出来事が生じた時に「…のせいでこうなってしまった」と考えるのではなく、「…のおかげでこうなれた」と言える体験にしていくことが重要ではないでしょうか。

人に相談しない

相談にのる力も大事ですが、自分が他人に相談すること、相談できることも、とても大切な力です。

会社や学校で相談できずに抱え込んでしまった結果、メンタル不調に陥ったという事例は少なくありません。

それほど「人に相談をする」という行為は必要なことです。

しかし、相談しにくいと感じている人は「他人に頼るのが苦手」「依存しているようでイヤ」「無力だと思われるのでは？」など、相談することに対して、非常にネガティブな考えを持っているようです。

しかし、メンタルが強い人からすると、色々な人の意見を聞くことで、自分だけでは気付けなかった良い方法を見つけるための前向きな行動だと、とらえていることがうかがえます。

相談することは、単に自分ができないことを他人にお願いすることではなく、より良い方法を見つけるための行動だと言えるのではないでしょうか。

考えずに行動する

「行動すること」はいかなる場合においても大事だと言われていますが、目標を達成するためには、理にかなった合理的な行動を取ることが大切だと言えます。

メンタルが強い人は、決して無計画で無防備ながむしゃらな行動を取ることはしません。

自分が目的を果たすために計画を立て、最も適切と思える行動を取ることで、成功体験を増やすよう努力していることがうかがえます。

そうすることで、自分にとっても周囲にとっても良い結果をもたらすことにつながります。

変化を極度に恐れる

生活をしていく上で「変化」は避けることができません。

大きな変化から小さな変化まで、人はその時々に応じて柔軟な対応力が求められます。

メンタルが強い人の特徴として、変化が生じた時に極端に恐れず、プラス面とマイナス面について把握しようとします。

その上で、プラス面を活用できるようポジティブに考えることを心がけています。

しかし、物事の変化を恐れる傾向がある人は「今までやっていたじゃないか」「どうして変える必要があるのか」「これまでの方が良かった」とネガティブな方向に考えてしまいがちです。

たしかに、今まで慣れていたことや自分なりに上手くいっていたことを変えることは、勇気がいるものですが、変化が多い昨今では状況に応じた適応力が必要だと言えるでしょう。

メンタルが強い人は「感情」「思考」「行動」を整理している

人が行動を決めるパターンは「感情」で「行動」を決めてしまう場合と、「思考」が勝って「感情」を抑え込み「行動」を決める場合とがあります。

メンタルが強い人は感情を否定せずに、自分の中にはこういう気持ちもあるのだと受け入れた上で、今なすべきことを考え行動しています。

つまり、「感情」と「行動」を自分の中できちんと整理してから、自分にとって最善の「行動」を決定していると言えるでしょう。

まとめ

今回はメンタルが強い人が取らない言動と「感情」「思考」「行動」の整理について解説しました。

いかがでしたか？

メンタルが強い人に近づけるよう、自身の言動について改善できるところがないか振り返ってみましょう！

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