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「空気を読める人」と「空気を読めない人」の大きな違いとは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「自分の発言で場の空気が凍ってしまった」「空気が読めないと他人に言われた」「発言すると微妙な顔をされる」というような経験はありませんか?

人間関係において、空気を読んで適切なコミュニケーションを取るのはとても大切なことです。

空気が読めないと人間関係に影響し、気まずい雰囲気になってしまったり距離を置かれてしまったりするかもしれません。

今回の記事では、「空気を読める人」と「空気を読めない人」の違い、空気を読める人になるためのコツについて紹介します。

空気を読める人の特徴

空気を読める人は、他人の感情を読み取ることが得意な人が多いです。

その場の状況や関係性を理解した上で発言し、会話の流れを掴むことも得意な傾向があります。

空気を読める人の主な特徴について、以下で紹介します。

・観察力がある
・人の気持ちを読むことが得意
・相手の話にじっくり耳を傾けられる
・自分の意見を適切なタイミングで発言できる
・声のトーンや表情などから感情をイメージできる
・一方的な会話をしない
・周囲の状況に合わせて行動できる
・よく考えてから発言できる

このように、空気を読める人は自分のことよりも「相手目線」で考えられる人が多いのではないでしょうか。

また、相手の発言だけでなく顔色や表情、声のトーン、仕草などあらゆる情報を集めた上で、適切な言葉を選択することができます。

空気を読めない人の特徴

空気を読めない人は、他人の感情を察することが苦手な印象があります。

相手の気持ちを察するよりも、思いついたことや自分の言いたいことをつい口にしてしまう人が多いのではないでしょうか。

空気を読めない人の主な特徴について、以下で紹介します。

・話の腰を折る
・場にそぐわない発言をしてしまう
・思ったことをすぐ口にしてしまう
・話を聞くことができない
・余計な一言を言ってしまいがち
・冗談を言ったつもりが相手を不快にしてしまう
・他人と適切な距離を取ることができない
・相手の感情を察することが苦手

このように、空気を読めない人は衝動的に自分の感情を優先してしまう傾向があります。

相手の発言の意図を正しく理解できず、「きっとこう思っているに違いない」と勝手に決めつけてしまうこともあります。

「空気を読める人」と「空気を読めない人」の違いは?

「空気を読める人」は、相手目線で物事を考えることが得意で、状況や表情などをよく観察してから発言することができます。

また、ベストなタイミングで適切な発言をすることも得意です。

一方で「空気を読めない人」は他人の感情をイメージすることが苦手で、思いついたことを深く考えもせずにパッと口に出してしまう人が多い印象があります。

「空気を読める人」は聞き上手・観察上手なのに対して、「空気を読めない人」は相手の話を深く聞くことが苦手・状況や人間関係を認識することが苦手という違いがあります。

「空気を読める人」になるための5つの方法

発言する前に相手の感情を想像する

他人と会話をするときに、何も考えずに思ったことをそのまま口に出していませんか?

自分の意見を発言する前に、目の前の相手をよく観察して感情を想像するようにしましょう。

しかし、相手の感情を想像して「絶対こう思ってる!」と決めつけるのは失敗に繋がることもあるので注意が必要です。

「こう思っているかもしれないけど、実際はどうなんだろう?」という視点を忘れずに接することが大切です。

適切な「間」を取る

空気を読める人は、適切な「間」を取ることがとても上手です。

相手が話している最中なのに遮って自分の話を始めてしまう、一方的に自分の話をしてしまう、相手の状況を見ずに変なタイミングで話しかけてしまうといったことがあるなら、発言する前に一度立ち止まってみることが必要です。

相手の話を最後まで聞いてから口を開く癖をつける、相手が忙しそうにしていたら後で話しかけるなど、ちょっとしたことでも良いので意識して取り入れてみましょう。

相手の話をしっかり聞く

相手との会話に集中できず頭の中で別のことを考えてしまい、会話の流れと違う発言をして微妙な空気になったことはありませんか?

空気を読める人になるには、まずは相手の話をしっかり聞くことが大切です。

相手の話を最後までしっかり聞いて、それからどのように反応を返すべきか考えてから発言しましょう。

最初は会話のテンポが遅くなってしまうかもしれませんが、練習を重ねることでスムーズに返答できるようになるでしょう。

周囲をよく観察する

空気を読める人は、周囲の人や状況を観察することが得意です。

会話をするときは相手の表情や視線、服装、仕草、状況などをじっくりと観察してみましょう。

「何か発言しないと」と焦って口を開くのではなく、相手がどんな表情をしているのか、どんな行動をしているのか目を向けてみることが大切です。

ひとつひとつの仕草に関心を持つことで、相手の質問の意図や感情を少しずつ読めるようになっていくでしょう。

決めつけや思い込みをなくす

相手が途中までしか話していないのに、「きっとこうに違いない」と勝手に決めつけてしまうことはありませんか?

自分の想像や憶測だけで決めつけてしまうと、会話が噛み合わなくなってしまったり、ちゃんと話を聞いていないと思われてしまう可能性があります。

自分の考えや思い込みは一度手放して、クリーンな状態で相手の話を聞くように心がけましょう。

まとめ

今回は、「空気を読める人」と「空気を読めない人」の違い、空気を読める人になるためのポイントなどについて紹介しました。

良好な人間関係を築いていくためには、空気を読むことが非常に重要になります。

まずは相手の話をしっかり聞くこと、状況や相手の表情をよく観察することから始めてみてはどうでしょうか。

相手の気持ちを考えながら、スムーズなコミュニケーションを取ることを意識していきましょう。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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