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HSPは要注意!?人間関係リセット症候群に陥りやすいタイプとは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

人間関係による悩みは、HSPさんにとって最も深刻にとらえやすい問題と言っても過言ではないかと思います。

「いつも人に振り回されてばかり」「自分がどう思われているのか気になる」「主張ができない」など、人に対して苦手意識を持って接してしまうことも多いかもしれません。

結果的にストレスが蓄積し、今まで築き上げてきた人間関係を突然リセットしまう「人間関係リセット症候群」に陥りやすい傾向が高いと言えます。これは正式病名ではありませんが、人間関係のリセットを繰り返してしまう方に当てはまるんです。

全く付き合いのない人や、ネガティブな関係性だけの人であればリセットし、整理することも大切かもしれませんが、大切な人を失ったり信頼関係を損ねてしまったりすることも考えられますので、人間関係をリセットしたい場合は慎重にする必要があります。

そこで今回は、HSPさんと人間関係リセット症候群について考えてみたいと思います。

「人間関係リセット症候群」に陥りやすいHSPさんのタイプとは?

HSPさんの大まかな特徴として、「深く考えてしまう」「共感しやすい」「環境変化に敏感」「影響を受けやすい」といったものがあります。

簡単に言うと、「周りの刺激をすぐに受けてしまう人」だと言えるでしょう。

社会生活を送る上で、人と関わることはマストですが、その人づきあいがHSPさんにとっては刺激が強く、疲弊してしまう要因の1つになることもあります。

では、HSPさんの中でも特にどのようなタイプの人が、人間関係リセット症候群に陥りやすいのか考えてみたいと思います。

・人からのアドバイスを忠実に取り入れる

人から助言をもらうと、実践しないと申し訳ないなぁ~と思うことはありませんか?

自分に自信がなかったり劣等感を感じたりしていると、他人の意見が優れているように思い込んでしまい、自分の中でしっくりきていなかったとしても取り入れてしまいがちです。

しかし、人からのアドバイスは選択肢の1つに過ぎず、受け入れるか受け入れないかは、自分の自由です。

人からアドバイスを受けた時は、実践しないといけない!などと重く受け止めず「そういう考え方もある、選択肢が広がった」とポジティブに考えるようにしてみましょう。

・人と自分を比べてしまう

周囲から高い評価を得ている人を見ると、「あの人はすごいなぁ。それに比べて自分は…」といつも落胆していませんか?

残念ながら人は比較する生き物です。

人よりも優れていたいと思ってしまうのは、当然のことです。

しかし、いつも人と比較して勝ち負けにこだわっていては、精神的に疲弊してしまいます。

そこで、もし比較するのだとすれば、今の自分と過去の自分を比較するようにしてみましょう。

1週間前の自分、1か月前の自分、1年前の自分を比較すると、何かしらの成長が感じられるハズです。

勝ち負けで他人と自分を比較していても、苦しいだけで得られるものはありません。

自分の日々の成長を心から喜ぶことで、不安や緊張は和らぐのではないでしょうか。

・何でも言うことを聞いてしまう

本当はイヤなことでも、他人を目の前にすると断れない、主張できないといった傾向がある方は、人間関係においてストレスをためやすいと言えます。

結果的に「自分らしさ」を失ってしまうことにもつながるため、生きづらさを感じるきっかけにもなります。

また、自信のなさからつい、周りの人に合わせてしまい、間違ったことや損をしたといった経験があるのではないでしょうか。

「流行に乗り遅れたくない」「みんな不正している」「みんなと同じことをしていたい」といった自分の信念や意見、欲求を曲げて、多数派の意見や行動に合わせてしまうことを「同調行動」というのですが、周囲からの批判や攻撃を回避するための自己防衛行動とも考えられています。

SNS依存によるストレスへの対処法とは?

人間関係リセット症候群に陥るきっかけとして、SNSによる影響が考えられます。

「他人からの評価はどうか?」「すぐに返信しないといけない!」など自分にノルマを課すことで、頻繁にSNSをチェックすることになってしまいます。

結果的に1日中、他人と密着していることが多く、人間関係に振り回されてしまうことになるのではないでしょうか。

では、こうしたSNS依存から脱却するにはどうすれば良いのでしょうか?

・自分で線引きをする

相手のペースに合わせることで疲れていることが考えられますので、自分にとって心地よいペースでSNSを続けられるよう、ルールを決めてみましょう。

退会をする、見る回数を決めるなど方法はあるかと思います。

・目的を明確にする

「何となく」や「友人から誘われた」など、周囲からの影響を受けてSNSをやっていませんか?

本来はSNSをすることで日常が便利で豊かになることが目的かと思いますが、疲弊してしまうようであれば、自分にとってSNSは何のために必要なのかを今一度、考えてみると良いかもしれません。

まとめ

今回はHSPさんと人間関係リセット症候群について考えてみました。

人間関係に疲れないためには、何ごとも程よい距離感を保つことが大切です。

SNSの使用法についても今一度、見直してみても良いかもしれませんね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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