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HSPがコンプレックスが抱くコンプレックスや克服する方法について

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

コンプレックスを感じるHSPさんもいるのではないでしょうか。

自分の短所ばかり見つめていては自己嫌悪に陥りストレスが溜まりがちになります。

良くないことだと思いつつも、自分のコンプレックスばかりが気になる人も多いでしょう。

コンプレックスを克服できれば、ありのままの自分として無理なく生活を送ることができます。

この記事でコンプレックスを感じやすい原因と克服法を学んでいきましょう。

HSPとは

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、すごく感じやすい人、という意味です。

人一倍繊細であらゆることに敏感な性質を持っています。

生まれつきの気質であり、真面目、気難しい、人見知りといった特徴を持つ人が多いです。

また、人と長時間いると疲れる、相手の機嫌を損ねるのを恐れて言いたいことを言えない、不機嫌な人が近くにいると恐怖感を抱きやすいと言われています。

日本の全人口の5人に1人がHSPだと言われており、多くの人がこの特徴を持っています。

もしかしたら、あなた自身やあなたの身近なところにもHSPの人がいるかもしれません。

HSPの人はコンプレックスを感じやすい

HSPの人は敏感な性質や劣等感の強さからコンプレックスを感じやすいです。

「コンプレックス」とは精神分析の概念として用いられたのが始まりですが、現在では劣等感を表す言葉として使われています。

コンプレックスは他人と比較したり、されたりすることで感じる場合とただ単に本人の思い込みという場合があります。

劣等感が強く自分に自信を持てない人や、他人と比べる癖がついている人がコンプレックスを感じやすい人だと言えるでしょう。

HSPの人はどんなコンプレックスを持っているのか

HSPの人がコンプレックスを感じやすい事柄について見ていきましょう。

自分の性格

刺激や他人の感情に過剰に反応して、疲れやすい自分の性格がコンプレックスになっている人も多いでしょう。

「他の人は気にせず元気に働いているのに、些細なことで疲れてしまう自分はダメ人間なのかなぁ」などと落ち込むこともあります。

また、HSPの人は完璧主義であることが多く、理想が高すぎる自分が嫌になることも。

人間関係が苦手

人間関係の不器用さもコンプレックスの要因となります。

特に初対面の人や大人数の中にいると気を使い過ぎて強いストレスを感じます。

自分の言動で相手に嫌な思いをさせていないか、失礼なことを言ってしまわないかを気にし過ぎる傾向があります。

皆と別れて一人になってから自分の言動への反省会をしてしまい、更に落ち込むことも。

こういった性質からどうしても人間関係を避けがちになり、その結果友人が少なくなり、友人が少ないことがまたコンプレックスになります。

疲れやすい体質

五感や対人関係に敏感であるHSPの人はちょっとしたことでも疲れてしまいます。

休みの日はぐったりして一日中ベッドの中、なんてこともめずらしくありません。

思うように働けなかったり、遊べなかったりする自分に対して劣等感を感じることもあります。

HSPの人がコンプレックスを克服する方法

コンプレックスが強すぎると、人付き合いに消極的になったりメンタルに悪影響を及ぼしたりします。

HSPの人がコンプレックスを克服する方法について解説します。

物事の捉え方を変える

HSPの人は自分に対してネガティブに考えがちですが、捉え方によっては長所だと言える点もたくさんあります。

たとえば繊細で敏感な性質は疲れやすい、傷つきやすいという面はありますが、対人関係においては些細なことに気がつき、気配り上手であるという見方もできるでしょう。

捉え方を変え、短所を長所だと感じることができれば少しずつ劣等感を解消できます。

付き合う人を選ぶ

自分がストレスを感じることが少ない人とだけ付き合うようにすると、人付き合いが楽になるでしょう。

人間関係でつまずくことも減るので、対人恐怖もやわらぎ人付き合いを楽しめるようになります。

職場等どうしても自分と合わない人と付き合わざるを得ない場合でも、飲み会は行かないなど、しっかりラインを決めて最低限の付き合いにとどめておくことにより、ダメージは最小限で済むでしょう。

信頼できる人に自分の長所を聞いてみる

コンプレックスを解消するためには自分の長所を把握することが有効です。

信頼できる人に自分の長所を聞いてみましょう。

きっと自分では気づかなかった長所があるはず。

自分の長所を把握し、その長所を伸ばすことでどんどん自信がついてきます。

カウンセリングを受けてみる

自分一人の力だけでコンプレックスを解消できない場合は、カウンセリングを受けるのも有効な手段でしょう。

カウンセラーは人の心を癒すプロなので、きっとあなたのコンプレックスに寄り添ってくれます。

カウンセラーと二人三脚でコンプレックスを克服するのもおすすめです。

まとめ

本日はコンプレックスを感じやすい原因と克服法についてお伝えしました。

いかがでしたか?

HSPの方は生まれ持った気質上、どうしてもコンプレックスを抱いてしまう方もいるのではないかと思います。

どんなコンプレックスを持っているのか、そしてそのコンプレックスを解消する手段について改めて考えてみて下さいね♪

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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