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まさか家族が原因に?本当は怖い適応障害の『原因』とは!?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

適応障害は精神面で大きな負担を感じている人がなりやすいため、家族に対して悩みがある人も発症しやすい可能性が高いです。

今回は家族に悩む人は適応障害になりやすい理由について、他人よりもつながりが深い関係だからこそ抱える問題点など解説していきます。

当記事を読んでいるあなたは家族のことで、何かしらのストレスを感じていませんか?

心の立ち直りや適応障害予防に必要なこともお伝えするので、あなたの心を安定させる手助けにしてください。

まさか「家族」が発症の原因に

家族というのは大切な存在であると同時に、あなたの心にダメージを与える複雑な存在でもあります。

家庭の中であなたがどう両親などから接しられたかにより、家族が適応障害を発症させる原因になりやすいです。

家族は心安らぐ存在とも言い切れない

血が繋がった家族は無条件で理解してくれる存在と綺麗事では言えますが、絶対的に心安らぐ存在とは言い切れません。

他人だと相手を傷つけないために、自分の言動や行動など失礼のないように気を遣います。近い関係性である家族は「家族だから」との無意識の甘えから遠慮がなく、神経を逆撫ですることも行うのでストレスを感じさせる厄介な存在でもあるのです。

接し方に問題がある家庭は要注意

家族に不満があれば必ず心の症状が出るわけではなく、家族間での接し方に問題があるストレス要素が多い家庭など発症には家の環境面も大きく関係します。

親が過保護またはネグレクト気味、子どもたちの中で一番年上または年下が優遇される、子どもたちの中で出来がいい子だけ可愛がられるなどの家庭は要注意です。

あなたがもし接し方に問題のある家庭の中で育ったのならば、幼少時から日常的に心が傷つく環境にいたので適応障害になりやすい可能性が高まります。

家族が元で起こる適応障害は慢性的になりやすい

適応障害の症状は一時的に起こるものなのですが、家族が元になっていると慢性的な症状になりやすいです。

他人との関係が元なら相手と距離を置いたり縁を切ることができても、家族の場合は簡単に離れることはできないので負担がかかり続けるためです。

親兄弟の関係だと相手の干渉を避けにくい

悩みの種が両親や兄弟姉妹だと相手の干渉を避けにくいので、ストレスに耐え続けなくてはいけません。

縁を切りたくても他の家族との関係は良好だと、自分の行動で家族全体にひびが入ることを恐れて行動しにくいです。

「身内なのに疎遠にするのも…」とあなた自身も絶縁にためらいを感じ、血縁と言う輪の中から抜け出すことができないでしょう。

夫婦は日常的な意見の不一致が負担になる

夫や妻がストレスの原因である場合は元は他人同士なので、どうしても日常的に意見の不一致が起こりやすく精神面での負担が溜まります。

相手の考えにイライラしても指摘すればケンカになるため、自分を抑えて我慢している人が多いでしょう。

明確に出せない不満が精神面のバランスを度々崩してしまい、適応障害の症状が治ったと思えばまたなるなど慢性的なものになりやすいです。

家族関係でなりやすい適応障害から立ち直るには

家族への悩みでなりやすい適応障害を発症してしまったときは、冷静になってあなたと家族との関係を見直すと立ち直ることが可能です。

関わる際には素の自分は隠す・存在認識を変えるなど、自分が取れる方法であなたの心を回復してあげてください。

家族でも「他人」と心で割り切る

「家族」なら自分を理解してくれるかもしれないとの固定観念は捨て、血の繋がりはあっても自分ではない「他人」と心の中で割り切ることもおすすめです。

共通する要素が多い人間であっても他人と思うことで、距離を置くことへの罪悪感や抵抗感を小さくできます。

外に出て自分だけの時間を作る

家族にストレスを感じる原因は一緒にいる時間が長い点もあるため、外に出て自分だけの時間を作ると心に余裕が生まれるでしょう。

ゆっくりお茶や食事をしたり買い物をするなど、一人で楽しむ時間を持てれば家族への感じ方が変わるかもしれません。

適応障害予防に自律神経を高めストレス対策を

自律神経の働きが悪いとストレスが溜まりやすくなるので、自律神経を高める心がけは適応障害予防に繋がります。

家族との関係を見直すと同時に規則正しい生活習慣を取り入れ、心に負担がかからないようにしてあげましょう。

ビタミンやミネラルなど多めの食事

自律神経は栄養バランスが良いと働きも安定するので、ビタミン・ミネラルに鉄分やアミノ酸など体に必須の栄養素を食事の中で多めに摂るようにします。

基本栄養成分の不足は脳の働きにも影響するため、食事を軽視せずに重要性を意識しましょう。

成長ホルモンを増やす良質な睡眠

深く眠っているときに分泌される成長ホルモンは自律神経にも良く、良質な睡眠を取れればホルモンの分泌を増やすことができます。

成長ホルモンは体の回復効果も高いので、分泌量が増えると疲れにくい体作りもできます。

心身のために良い運動や呼吸

自律神経の働きは心と体が健康なことが最も重要なので、心身の健康促進を促す運動や呼吸方を行いましょう。

体に負担のない軽いレベルのものを行い、毎日続けて習慣にすることを目指してください。

まとめ

家族であってもストレスを感じることはあるので、家族の悩みがある人は適応障害になりやすいタイプに入ります。

家族へのストレスが心身に出てしまっている場合は、今回ご紹介した内容を参考にして適応障害と向き合ってみましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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