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性別・年齢を問わず誰もが自分らしく生きられる社会を目指す「ジェンダー平等ミーティング」(近江八幡)

FUJICOCHEKiPON編集長(近江八幡市・東近江市)

こんにちは、CHEKiPON編集部のFUJICOです。

今回ご紹介するのは、近江八幡にある[滋賀県立男女共同参画センター]。「家庭で地域で職場で自分らしく輝く生き方を」をテーマに、これからのジェンダー問題を見据えて、男女共同参画のネットワークを広げていく取り組みを行う機関です。

セミナーや講習会、研修、「G-NETしがフェスタ」などを実施し、交流や活動の支援を行うほか、各種相談事業、女性のチャレンジ支援にも力を入れているんですよ。

…とはいえ、なかなか訪れる機会のない場所ですよね。

そこで今回は、滋賀県立男女共同参画センターにて〈G-NETしが〉が主催する「ジェンダー平等ミーティング」の第2回に参加させていただいたときの様子をレポートさせていただきます。

「ジェンダー平等ミーティング」とは、性別・年齢を問わず誰もが自分らしく生きられる社会を目指すための機会で、誰でも無料で参加可能。毎月1回、年間を通じて行われるミーティングで、ジェンダー平等に対して自分の考えや、よりよい社会へのアイデアなどを意見交換する交流の場。5月〜2月まで毎月1回開催され、毎回違ったテーマで異なる講師の話が聞けるほか、興味のある回のみに参加もOK。もちろん、年間通じて参加し、交流や意見交換によって知識や考えを広げたい人も大歓迎。

1995年生まれ。高校2年生のときに「女は黙ってろ」と同級生に言われたことがきっかけで、ジェンダー平等を目指す活動を始め、内閣府男女共同参画連携推進会議有識者議員・こども未来戦略会議有識者構成員などを務める、講師の櫻井彩乃さん。日本と世界のジェンダーギャップについて教えていただきました。

実例やデータをまじえたお話が大変わかりやすく、家族のカタチの変化や生き方の多様性、仕事と子育ての両立など、身近なテーマでも話してくださいました。「結果の平等ではなく、機会の平等を」と櫻井さん。女性にも選択肢を与えてほしいという想いを語ってくださいました。

初めての参加だった人も多く、集まっていた約20名の参加者は少し緊張した面持ちでした。でも、グループになると活発な意見交換もあり、段々と打ち解けた雰囲気に。

「世界との差があることが数字でみるとよく分かった」「ジェンダー平等について関心を持てた」「学校で学んだことと同じこともあれば、新しいことも知れた」「実際に自分たちの生活に紐付けて考えたい」など様々な意見が聞かれました。ミーティングへ参加が、ジェンダー平等への関心を深める機会になったようでした。

その後、自分にできることは?といった話し合いでは、「自分が抱いたジェンダーへの偏見を書き出して、その理由を解明したい」「こういったミーティングで情報をいっぱいもらって、自分で考えて、発信することで、ジェンダー平等を意識する人を増やしていきたい」「SNSでジェンダーについての考えを発信したい」など今すぐにアクションできる具体的な取り組みもありました。

また「絵本を作って保育園や幼稚園で読み聞かせしたい(若い世代に伝えたい)」「市役所や、女性に関わるところで働きたい」といった意見など、ジェンダー平等を叶えるための具体的な取り組みまでイメージを膨らませました。

難しいテーマではあるものの、女性として(って言うべきではないかも知れませんが)深く考えさせられる機会で、大変興味深かったです。1回のみの参加もOKなので、夏休みを利用して参加してみるのも、いい自由研究になるかも?

近江八幡にある「滋賀県立男女共同参画センター」
近江八幡にある「滋賀県立男女共同参画センター」

G-NETしが 滋賀県立男女共同参画センター
[電話]0748-37-3751[住所]滋賀県近江八幡市鷹飼町80-4
[問い合わせ]g-net@pref.shiga.lg.jp

CHEKiPON編集長(近江八幡市・東近江市)

CHEKiPON(チェキポン)編集&ライター。西の湖の畔に住み、珈琲と日本酒を愛する仕事人間です。歴史情緒あふれる八幡堀周辺、ヴォーリズ建築、古民家カフェなどが点在する近江八幡や、おしゃれで美味しいグルメスポットが豊富な東近江の魅力を、たくさんの人に届けたいと思っています。

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