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【松山市】知ってた? マイナンバーカードを健康保険証として利用するには事前登録が必須!

藤井さこ地域ニュースサイト号外NETライター(松山市)

皆さんはもうマイナンバーカードはお持ちですか? 自治体でマイナカードを作成するとマイナポイントがもらえる推進事業も行われ、もう持っているという方も増えたのではないでしょうか。デジタル社会の実現に向けて、国をあげてマイナンバーカードの普及・利用が推進されています。

マイナンバーのメリット

マイナンバーカード1枚で本人確認ができる場面が増えます。どういうことだろう? 運転免許証やパスポートじゃダメなの? と思いますが、マイナンバー制度を導入した今後は、就職、転職、出産育児、病気、年金受給、災害等、あらゆる場面で個人番号の提示が必要となります。その際、マイナンバーカードであれば1枚提示するだけで番号確認と本人確認が可能となります。

また、コンビニなどで住民票、印鑑登録証明書などの公的な証明書を取得できます。仕事などをしているとなかなか市役所があいている時間に手続きをしに行くのが大変と思われる方もいらっしゃったのでは。

更に今後は、オンラインバンキングなど各種の民間のオンライン取引等に利用できるようになったり、運転免許証と一本化される見込みだそうです。マイナンバーカードでできることは今後どんどん増えそうですが、その中でも注目されているのが、健康保険証としての利用。最近では、松山市の医療機関でもマイナンバーカードを読み込ませる機械が置かれているのを目にすることも増えてきました。気になっている方も多いのでは。

てっきり医療機関にマイナンバーカードを出せばすぐ利用できるのかと思っていましたが…事前登録が必要とのこと。知らなかった! そこで今回はマイナンバーカードを健康保険証として利用するための方法などをまとめてみました。

マイナンバーカードと健康保険証を紐付けるメリット

マイナンバーカードを健康保険証と紐付けることに漠然とした不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。紐付けることのメリットがマイナポータルのHPにて紹介されていました。

より良い医療が受けられる

薬の情報や特定健診の結果の提供に同意すると、医師等から自身の情報に基づいた総合的な診断や重複する投薬を回避した適切な処方を受けることができます。お薬手帳なども最終的にデジタル化になる方向で進んでいます。今は薬局で保険証とお薬手帳を出して処方してもらいますが、マイナンバーカードだけで済むのであれば荷物が減りますね。

窓口で限度額以上の支払いがなくなる

現在高額療養費制度というものがあり、同一月に高額な医療費の自己負担が必要となった際、限度額を超えた分について払い戻しを受けられる制度があります。自己負担の限度額は年齢や所得によって異なります。既に支払った場合は払い戻しの手続きが必要ですし、支払う前なら限度額適用認定証を発行してもらう必要があります。マイナンバーカードを保険証として使うことで、一時的に高額な医療費を自己負担したり、役所で限度額適用認定証の書類申請手続きをする必要がなくなります。高額療養費制度を利用したことがありますが、ただでさえ入院や通院でバタバタする時なので、手続きが減るのは利用者にとって精神的にとても楽だと思います。

松山税務署
松山税務署

確定申告の医療費控除が簡単に

マイナポータルから保険医療を受けた記録が参照できるため、領収証を保管・提出する必要がなく、簡単に医療費控除申請の手続きができます。医療費の領収書は自宅で5年間保存しなければなりません。これらが全てマイナポータル上で確認できるようになります。

転職などをしても新しい健康保険証発行を待たなくていい

就職、転職、引越後も健康保険証としてマイナンバーカードが利用できます。退職したら会社に保険証を返し、就職したら新しい保険証を発行してもらって…と、特に退職・転職時は大変ですよね。それがマイナンバーカードで管理できるのであればとっても便利。

健康保険証事前登録の方法

申し込み方法がいくつかあるのでご紹介します。

①セブン銀行ATM

セブン銀行ATMで申し込みができます。24時間いつでも申し込みが可能ですがシステムメンテナンスなどで利用できないこともあるので注意してください。午前3~6時頃に行った取引は、午前6時以降に順次申込みが完了となる予定です。必要なものはマイナンバーカードと利用者証明用パスワード(4桁)のみ。ATM画面の「各種お手続き」ボタンを押し、「健康保険証利用の申込み」ボタンを押して申込みを進めてください。詳しくはこちらをご覧ください。

イメージ画像
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②マイナポータルから申し込む

必要なものはマイナンバーカードと利用者証明用パスワード(4桁)のみ。パソコンまたはスマートフォンから申し込みができます。詳しくはこちらをご覧ください。ただしパソコンから申し込む場合ICカードリーダーが必要です。

③医療機関や薬局の窓口にある顔認証付きカードリーダーから申込み(顔認証マイナンバーカードを利用されている方)

松山市HPによると、顔認証マイナンバーカードを利用している方は医療機関や薬局の顔認証付きカードリーダーを使って、顔認証や目視での確認で利用登録ができるようです。愛媛県でマイナンバーカードの健康保険証利用ができる医療機関はこちらからご確認ください。ただし公金受取口座の登録等を行うには、暗証番号の設定が必要であるため、通常のマイナンバーカードに切り替える必要があります。

松山市役所
松山市役所

④市役所で申し込む

松山市役所で申し込みの手続き支援を行っています。→松山市役所HP

本館1階の市民課で、平日と第二土曜日の8時30分~17時まで、木曜日は19時まで手続き支援を受けられます。

2024年12月には現行保険証を廃止し、マイナ保険証に一本化される見通しです。医療機関でマイナンバーカードを保険証代わりに…となると事前申し込みが必要です。いざという時慌てることがないよう、早めに申し込んでおくと安心ですね。

地域ニュースサイト号外NETライター(松山市)

2013年に、広島県福山市から愛媛県松山市へ嫁いできました。他県出身者から見た松山市の魅力を発信したい!と思い、号外NET中予のタウンクライヤーとして活動しています。家族は現在マインクラフトにどハマりしている小学生と幼稚園児の2人の男児と、久万高原出身の旦那さんの4人暮らし。

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