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子どもの「あれ買って攻撃」がチャンス!自分で選べる子になるために家庭でできること

藤原友子

選ぶ暮らしラボ

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子どもが小学生ともなると、「あれが買って」「これが欲しい」と遠慮なしに言ってきます。しかも欲しがるモノの値段もどんどん高くなります。

「なんで欲しいの?」と理由を聞くと、「みんな持っている」と言い出し「みんなって誰?」と返すと、しどろもどろになるという定番のやり取りが続く経験はないでしょうか。

私は片づけを通じ、誰かのマネをするのではなく「自分らしい暮らしを選べる人」を増やす活動を始めて9年目。小中高の4人の子どもを育てる親です。

私は片づけのプロですが、片づけが好きというより、片づけに追われる生活をしたくないと日々思っているので、よく考えてモノを手に入れるようにしています。

それは家族でも同じ。せっかく買ったのに結局遊ばなかったり、買ったモノを粗末に扱うようであれば、お金も用意した収納スペースも無駄です。だから、家族で何かモノを手に入れる(買う)時は、収納を用意したり、後片づけや管理の手間を増やさないために、よく考えるようにしています。

しかし、子どもは、テレビやSNSで情報を得たり、友達の影響もあり、欲しいモノも多く、アレもコレも次々と欲しがります。

「ダメ!」「無理!」の一言で、終わらせることもできるでしょうが、いつもそうではかわいそう。

だからと言って、せっかく買ったのに結局遊ばなかったということは避けたいですし、本当に欲しいモノなのか子どもにじっくり考えてほしい。

そこで、今回は子どもが自分にとって必要なモノは何かをじっくり考える機会を家庭内で作る方法についてです。

モノがあふれる時代に、自分のモノの管理をしないといけない子どもたち

子どもが何かを欲しがった時、「なんで欲しいの?」と聞き返す家庭は多いと思います。しかし、「みんなが持っているから」では、欲しい本当の理由にはなりません。

「なぜ自分はソレが欲しいのか」「どんなところが好きなのか」「どんなところに魅力を感じるのか」を子ども自身にじっくり考えてもらう必要があるのです。

きっと子どもたちは、そこまで考えたことはあまりないでしょう。

しかし、考えてみてください。

何か欲しいと思いお店に行くと、商品が山ほどあります。大人も何を基準にして選んでいいかわからないほどです。きっと子どもなら、なおさらわかりません。

また、今はスマホがあれば指一本で簡単に買い物ができ、情報も山ほど手に入ります。新製品も次々と登場し、選択肢がどんどん増えていきます。

このようにモノがあふれ、簡単に手に入れることのできる社会で子どもたちは毎日生活をしているのです。

子どもは将来自立をすると、自分の暮らしに必要なモノを自分で選び、管理しなくてはいけません。深く考えず、なんとなく欲しいと思ったモノを買い続けると、家の収納スペースがあっという間になくなってしまいます。

だから、自分に必要なモノは何かを考え、自分で選べるようになるための練習を今のうちにしておく必要あり、その方法が「家庭内プレゼン大会」です。

欲しい理由をPREP法で楽しく論理的に伝えよう

PREP法という、論理的に物事を伝えるための一般的なプレゼンの方法があります。話や文章を4つのパートに分け、その順番で話すことで、説得力が増す方法でビジネスシーンなどで活用されます。

PREP法 (それぞれの頭文字を並べたものです)

P Point :結論
R Reason :理由
E Example:具体例
P Point :結論

これを、「子どもの欲しいモノ」で考えてみると

最初の「結論」は、「私は〇〇が欲しいです」と短く言い切り、「理由」も短くいい、「具体例」で理由を詳しく話し、最後に「だから、私は〇〇が欲しいです」結論で締めくくります。

(例)

Point ぼくは、〇〇ゲームが欲しいです。
Reason なぜなら〇〇が好きだから。
Example このまえ〇〇を買ってもらった時、とても楽しくてずっと遊んでいました。最新版はこんなところがすごいみたいで、もっと楽しいと思う。きっと弟とも一緒に遊ぶこともできる。
Point だからぼくは、〇〇が欲しいです。

結論を先に話すことで、話が迷子になることがありません。話す方も、聞く方もゴールがわかっている、つまり結論が明確だから、より伝わりやすくなります。

子どものつたない話でも、論理的になり説得力のあるものになるから驚きです。

きっと苦労をするのは、Example(具体例)だと思います。一番大切なのもExampleです。

ただ欲しいという思いだけではなく、なぜ欲しいと思うのか、手に入れるメリット、手に入れた後の楽しみなどを、自分の気持ちをきちんと整理し考えまとめ、言葉にすることが大切です。

言葉にすることで、本当に欲しい気持ちに気づくこともあれば、特に欲しいわけではなく、ただ友達を同じモノが欲しかっただけということに気づくこともあるかもしれません。

子どもにはこの方法を教え、親が見本を見せ、しばらく時間を与え、発表する機会を作ります。「家庭内プレゼン大会」です。兄弟がいるのであれば、お互いの発表を聞くと楽しい時間になるかもしれません。クリスマスプレゼント選びの時期にもおすすめです。

私は、この方法を子どもがどうしても欲しがる時に何度か行いました。

「友達が持っているから」という、ありがちな理由にたどり着くこともありますが、そんな理由だと買ってもらえない!と思った子どもが、必死に、理由を考えようとする姿は微笑ましいです。

今では中学生になった子どもも、何か欲しいモノがあるけど、お父さんがダメと言うかもしれないと不安な時は、説得力の増すPREP法を用いた方法で、欲しいモノを伝えることがあります。

「なぜ自分はソレが欲しいのか」「どんなところが好きなのか」「どんなところの魅力を感じるのか」を子ども自身が、理解できると、自分の好きなモノ・興味があるコトを改めて知る機会となり、今後のモノを選ぶ基準にもなります。

家庭内プレゼン大会応用編 「レジャーの行き先を考えよう」

「家庭内プレゼン大会」はモノが欲しいと思った時だけではなく、遊びに行きたい場所、食べたいモノのプレゼンでも応用ができます。

例えば、夏休みのレジャー

どこでも行きたいところを発表しようとなると、とんでもないことになりますが、

県内、日帰り、家族みんなで楽しめる、このガイドブックの中から選ぶ、などの条件をあらかじめ与えておけば、問題ありません。

数年前に我が家で行った、「夏休みのレジャープレゼン大会」での子どもたちの発表の一部を紹介します。

(例)当時小5 長男

ぼくは、ソフトバンクホークスの試合が観たい。
なぜなら楽しいから。
やはりプロの試合は面白い!選手の動きを近くで見て参考にしたい、野球を見ながらいろいろ食べるのは最高だし、福岡にはおいしいラーメンの店もある。
だから、ぼくはソフトバンクフーホークスの試合が観たい。

(例)当時小3 次女
私は、去年行った海にまた行きたい
なぜなら、冷たくて、生き物がたくさんいるから。
去年行った海は、涼しくて魚やカニがたくさんいた、そんなに深くないのに魚がいっぱいいた。
そして、遊具もあるから、海に飽きたら遊ぶこともできる!
だから、私は去年行った海にいきたい。

家族で順番に発表しあうと、近場の何気ない場所なのに、また家族で行きたくなったり、思い出話に花が咲いたり、誰かの思いに共感したりと意外と盛り上がるのです。

今は、コロナ禍で思うように出かけることができませんが、もしコロナ過が終わったらどこに行きたいか?を家族で考えプレゼンしあうのも、楽しいかもしれません。

モノや情報の選択肢が多い時代に大切な力

私はこれまでモノがたくさんあふれるお宅を見てきました。その時思うのは、家がモノだらけの人の暮らしには、意思があまり感じられないということです。

なぜ欲しかったのか、なぜ買ったのか?どう活用したいのか?なぜ捨てないで取っておくのか?本当に大切なのか?ということを考えず、なんとなく、安かったから、とりあえずという理由で集まったモノと仕方なく一緒に暮らしています。

モノや情報の選択肢の多い時代に大切なのは、子どもが、自分に必要なモノを自分で選べる力です。

モノを手に入れる(買う)というのは、とても楽しいです。でも手に入れる時のワクワクする気持ちは、その時だけでは意味がありません。

みんなが持っているモノを手にできるワクワク感ではなく、みんなと一緒に楽しめたり、使い続ける時にワクワクできるモノを選ぶことが大切ですし、子どものうちに体験させておきたいことです。

だから、なんとなくではなく、自分が手に入れたい理由をじっくり考え、自分の意思で選べるようになるために、子どもが何か欲しいモノが出てきた時、是非家庭内プレゼン大会をしてみてはいかがでしょうか。

子ども自身が、自分の好きなモノを知るきっかけになるかもしれません。

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