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共働き4人子育ての朝ごはん、時短の秘訣

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は片づけを通じ、誰かのマネをするのではなく「暮らしを選べる人」を増やす活動を始めて9年目。小中高の4人の子どもを育てる親です。

私は、結婚後家を整え始めましたが、私が家を整える理由は、「楽をしたいから」

楽をするというのは、色々な意味があるでしょうが、私の目指す「楽」は、「家族に協力してもらい負担を減らす」と言うことです。

そこで、今回は家族の朝ごはん準備で楽をするために、我が家がしている工夫を紹介します。

朝ごはんで必要なモノをひとまとめにして時短

我が家の朝のキッチンは、味噌汁を作る主人、弁当を作る私、そして朝ごはんを食べる子どもたちで、ごった返します。

そこで、食事の準備を少しでも楽にするために「ごはんセット」というものが活躍しています。

ごはんセットというのは、納豆、ふりかけ、漬物、のり、梅干しなど白ごはんのお供となる食品をまとめてプラスチックカゴに入れているものです。

(朝、子どもが飲むサプリメントも一緒に入っています)
(朝、子どもが飲むサプリメントも一緒に入っています)

そして、このご飯セットは、プラスチックのカゴごと、冷蔵庫に収納します。

朝ごはんの時間になれば、このごはんセットを冷蔵庫から出し、食卓に置くだけ。

全員の朝ごはんが終われば、また食品をカゴにしまい、冷蔵庫へ戻すだけです。

朝ごはんの準備を楽にすることを目的に収納を考える

納豆は、冷蔵庫に入れるけど、ふりかけは冷蔵庫に収納しなくてもよいかもしれません。

しかし、朝ごはんの時に、納豆や、漬物を冷蔵庫から取り出し、ふりかけは別の場所からというように、あちこちから食品を集めて食卓に出すのは、時間のムダ。

食品の種類や、保管の適温を考えると収納場所は違いますが、朝ごはんの準備を楽にするというのが目的になると、収納場所が同じのほうがよいのです。

収納と言うと、モノを種類別にまとめて収納することをイメージしがちですが、種類は違っても目的別に使うモノをまとめることで、行動がすぐにできるようになります。

我が家では、ごはんセットがあるおかげで、朝ごはんに限らず、子どもがおにぎりを作ったり、小腹が減った時などに、勝手に「ご飯セット」を食卓に持ってきて、自分たちで、準備をし食べていることもあります。

また、ごはんセットだけではありません。各家庭で工夫をすれば色々な〇〇セットが出来上がるでしょう。

お弁当を毎日のように作る人であれば、弁当作りに必要な食材をまとめて「弁当作りセット」

お味噌と、いりこ、わかめなどをまとめて「味噌汁セット」

トレイに食品を入れ、ラベルを付けておくと、ごちゃつきがちな冷蔵庫の中でも一目瞭然です。

また、遅く帰宅した夫が、晩酌のつまみを探さなくていいように「晩酌セット」などを作っている家庭もありました。

パン派の家庭では、バター、ジャムなどをまとめたパンセットがおススメです。

買い時も逃さないメリットも

使う時のことを考えて、モノを収納する方法は、実は買い物にも大きなメリットをもたらします。

例えば、ごはんセットの中身が少なくなってきているようであれば、そろそろ白ご飯に合うおかずの買い時です。

スーパーに行き、具体的にごはんセットの何が不足しているかまで思い出せなくても、そろそろ中身が少なくなったことだけをわかっていたら、何か白ご飯に合うモノを買い足せばよいのです。

また、食品をまとめて収納していることで、毎朝食品を目にするので、賞味期限切れも少なくなります。

食品の管理は、賞味期限切れなどの無駄をなくし、おいしいうちに食べきれるのが一番、それを可能にするのが、このごはんセットのように用途別にまとめて収納することなのです。

「手伝って―」と言うのは簡単だけど

忙しい朝に、朝ごはんや弁当を作りながら、家族の朝ごはんの準備のために、冷蔵庫の前でご飯のおかずになるモノを探す時間は、本当にもったいない時間です。

我が家は、ごはんセットを食卓に置き、味噌汁も鍋ごと食卓に置き、家族が自分たちで準備をします。

「手伝ってー!」と家族に声をかけるだけではなく、誰にでも準備しやすいように、整えておくことで、家族が準備をするのが当たり前になります。

冷蔵庫は、食品の入れ替わりも多く、どこに何を入れたかわからなくなりがち。

キレイに食品の種類ごとに収納するもの、一つの方法ですが、

時短を考え、朝ごはんを食べるという目的で、

必要な食品をまとめ、朝の忙しい時間に少しだけの余裕を手に入れてみてはいかがでしょうか。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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