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捨てられない人が、納得して捨てられるようになる3つのコツ

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は小中高の4人の子どもと夫と、いつもキレイじゃないけど、何かあればすぐ片づく家に生息し、だれかのマネではなく、自分で暮らしの正解を選べる人を増やす活動をしています。

先週、片づけが苦手な人はモノが家に入ってくる入口を狭くし、出口を広くするようコントロールすることが大切で、入り口をどうやって狭くしたらよいかについて書きました。

「気が付いたらモノが増えてしまう人のための、買い物3つのポイント」
Yahoo!クリエイターズ 記事より 

https://creators.yahoo.co.jp/fujiwarayuko/0100131457

今日のテーマは、モノの出口をどうやって広くするか、つまりいかにストレスなく捨てるかという話です。

捨てるということ

「捨てる」と言う行為は、やはり女性を中心に苦手に感じる人が多いです。

実際に使っているかどうかという目の前の現実より、「もったいない」という感情が先に出るのでしょう。

まだ使えるのに、捨てるなんてもったいない! と思うなら、じゃあ使えばいいじゃないかという話なのですが、

それでも、使う気にはなれないのは、適当に買ってしまったなどの手に入れる時の失敗などに原因があるかもしれません。

今の私は、本当はまだ使えるモノなのに、使っていないことが、もったいない!と考えるのですが、20年前の私は、とりあえず安かったから!とか適当な理由でモノを手に入れ、その結果使いもしなかったという自分を認めたくなく、ついなんでも「もったいない」と言う言葉でごまかしていたと思います。

今日は、「もったいない」と思って捨てられない人が、捨てるということに前向きになれ、モノの出口を広げる3つの方法を紹介します。

その1.モノに第2の人生を用意する

まだ使えるモノなのに、使っていない状態は、一番よくありません。家に使いもしないモノが溜まり、使いもしないモノに収納スペースを奪われ、管理に時間を取られます。

まだ使えるのに、捨てるのは、もったいないですが、だれか使ってくれる人がいたら、どうでしょう。

ずいぶん気持ちが楽になるのではないでしょうか。

だから、まだ使えるモノは、使いたいと思い、使ってくれる人に使ってもらうのが1番!

しかし、注意点があります。

「これはまだ使えるから、誰かにあげたい!」そう思った時に、パっと思いつくのは友人や身内の顔でしょうか。

でも、勝手に「コレいるでしょ?」「おさがりもらって」と一方的に譲るのは、実はよくありません。

相手だって、家にいれるモノを選ぶ権利があるのです。

あくまでも、モノの第2の人生を用意してあげるのですから、喜んで使ってくれなければ意味はありません。

だから、喜んでもらってくれる人に譲るのが一番です。

そうじゃないと、本来は自分がするべきである「何かを捨てる」という行為を、別のだれかに押し付けているようなものです。

調べてみたら実はたくさんある「寄付」という方法

また、古着を送ることで、それが発展途上国で必要とされるワクチンになったり、タオルや毛布を動物保護団体が必要としていることがあります。

我が子も、小学校6年間使用したランドセルを海外に送る団体に届けています。

自分が興味がある活動をしている団体に寄付するのが1番なので、どんな寄付の方法があるか調べてみるとよいでしょう。

手間はかかりますが、気持ちよくモノを手放すことができ、人や社会の役に立てるのであればこんなうれしいことはありません。

その2.「売る」 ただし、自分が楽な方法で

いつか時間ができたらフリマアプリで売りたいからと言い、洋服が家に山積みになったままの人がいます。

確かに、捨てるモノがお金になったら得です。

私も、以前フリマアプリにチャレンジした事があるのですが、写真を撮って、値段をつけ、商品説明を考え出品し、質問が来たら返答し、値下げの交渉に応じ、売れることになったら、その人に連絡をとってラッピングをして送る。

この工程が、私はめんどくさいと感じてしまい、以後ほとんどしなくなってしまいました。

モノを売るのが目的ではなく、まずは捨てて、家をスッキリさせることが目的であれば、とにかくモノを家の外に出すことが優先です。

たまに出品するくらいならよいですが、いつか出品しようと思い、モノが山のように積みあがっているのであれば、あまりにお金にならなくてもリサイクルショップにまとめて持っていったほうが成果が出るのが早いです。

苦手なことには無理にチャレンジしなくてよいです。

チャレンジしようと思ったけど、できないことでまた新たなストレスを生み、結局いつまでも変わらないのは避けたいです。

だから、「売る」のは、自分が楽な方法選んだ方が、モノの出口が確実に広がります。

その3.最終手段はシンプルに「移動」

捨てられないモノは、捨てなくてもよいので、「移動」と言う方法をとってみてはいかがでしょうか。

例えば、食器棚に、あまり好きではない食器が並んでいませんか。

収納ワザで、ごまかしているけど、実はなんとなく好きではなく、もう何年も使っていない食器はないでしょうか。

人から頂いたモノだと、余計に捨てにくいですが、使わない食器、しかもあまり気に入らない食器が棚にいつまでもあったところで、使うことはないし、出し入れの際に邪魔でよいこと一つもはありません。

そういった食器は、捨てるのではなく、抜き出し、まとめて移動させましょう。

移動先は、食器棚の目につかない1番の上の段でもいいし、段ボールにまとめて、別の場所へしまっておいてもよいです。

「捨てる」とか「捨てられない」ということは、今は考えずに、今、使いたいと思う食器しか食器棚に残っていない状態で暮らす実験をして欲しいのです。

大切なのは、今、そしてこれからが過ごしやすいかどうかです。

使いもしない食器をガチャガチャさせながら、他の食器を取り出すのは、とても無駄なことです。

使いたい食器だけが、食器棚に並ぶ生活をしてみたら、出し入れがスムーズになるかもしれません。家族が食事の準備に協力してくれるようになるかもしれません。

そして、移動させた食器がなくても平気なことに気づくことができれば、いつか捨てることができるかもしれません。

ちなみに、洋服も同じです。いつ着たかも覚えていない服や、なんだか気に入らない服も、クローゼットから抜き出し、別の場所で保管してみてください。

今、すぐに無理に捨てるは必要はなく、自分が納得して捨てることができないと、前に進むことができません。

だから、今でなく、いつか自分が納得して捨てるための準備が「移動」なのです。

実際に、私の個人レッスンのお客様宅でも、使っていないけど、今は捨てることができないスプーンなどをまとめ、別の場所にまとめてしまっておきました。

その時は、捨てることができなかったのに、次にお伺いした時は、もう必要ないと自分が納得して捨てることができました。

自分が納得できる方法を探そう!

モノの出口をする広くするためには、捨てる、譲る、売る、などが代表的です。

しかしただ、譲るのではなく、勝手に押し付けるのではなく、せっかく出会った大切なモノなのだから、モノの第2の人生を考え、送り出してあげるつもりで、譲り先を探す。

そして、1円でも高く売るのではなく、自分に無理のない方法で「売る」。

そして、すぐに捨てることができないの出れば、今はとりあえず「移動」でもOK!

自分は「捨てられない」と決めつけて行動しないのが1番もったいないです。

モノの出口が塞がったままですから。

自分にできるかもしれない方法をとりあえずやってみる、そうすることでモノの出口が今より広く解放され、家の中に残るモノの量と質が厳選され、暮らしの変化に気づくでしょう。

今回の内容は、こちらの動画でも紹介しています。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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