Yahoo!ニュース

「片づけができる子」を育てるために、我が子にしないと決めているコト

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

こんにちは、藤原友子です。

小中高の4人の子どもと夫と、いつもキレイじゃないけど、何かあればすぐ片づく家に暮らし、4人の子を「片づけができる子」より「自分のモノを自分で選び管理できる子」に育てるため、日々奮闘中です。

私は、「片づけができる子」とは、部屋をキレイにできる子ではなく「自分のモノを自分で選び管理ができる子」だと考えています。

なぜなら、子どもは将来自立して、自分の生活に必要なモノを選び、自分が選んだモノで生活を作らないといけません。

買うだけではなく、使う時にすぐに出して使えるよう置き場を決め、汚れたり壊れたりしたら、メンテナンスし丁寧に扱い、使わなくなれば、可能であればリサイクルに回したりすることが求められます。

つまり、使ったモノを元に戻せるだけではなく、何を手にするかを考え、そして手にしたモノを大事に使い、最後はどうするかを考えることができないといけないのです。

私が、我が子にしないと決めているコト

そこで、私が4人の子に対し、できるだけしないと決めているコトは

ちなみに、絶対!ではありません。

もうこれはどうみてもゴミだろうと思うモノ、床に落ちているやり終わったプリント類などをちょっと目を通して、勝手に捨てることはよくあります。

いつもいつも子どものモノを勝手に捨てないで、と言っているわけではなく、

これまで、子どもがよく遊んでいたモノブームが去ってしまったモノ、明らかに今の年齢とマッチしていないモノなどについて、

親の心に余裕がある時でよいので、子どもがどうするか考えることができる声掛けをしてほしいのです。

どんな風に子どもに声をかければよいか

ダイレクトに「捨てていい?」「捨てなさい」「もう捨てたら?」はNGです。

子どもが「捨てる」という言葉に過剰に反応し、深く考えず「拒否」するからです。

大人も子どもも、捨てるかどうかは自分で決めたいものです。

だから「捨てる」という言葉を使わず

最近遊んでいないけど、どうしようか?
もう大きくなって遊ばなくなったから、〇〇ちゃんにあげる?
このおもちゃ、ずいぶん遊んでいないけど、そろそろ卒業かな?

というような言葉をかけ、

今、遊んでいないこと、そして自分自身が成長していることに気づいてもらうのです。

モノを手にする喜びを味わわせるだけじゃ、モノを大切にすることはできませんし、片づけなんてできるようになりません。

使わなくなった時こそ、まだ使うのか、もう少し手元に置いておくのか、手放すのかを子どもに考えさせてほしいのです。

愛用品の「卒業」を通しモノとの付き合いを学ぶ子ども

この写真は末っ子が、長年遊んだレゴ卒業することになったけど、まだ捨てたくないと言うので、2階へ移動する準備を自分でしています。

そして、これは、もう遊ばなくなったプラレールを小さなお友達に譲る準備で洗っているところです。

モノを大切にするって、私はこんなことだと考えています。

使ってもいないのにずっと手元に置いておくこと、捨てずにとっておくことではありません。

もう遊んでいないからいいだろうと、大人が勝手に捨ててしまうのではなく、もう遊んでいないおもちゃをどうするかを考えることは、子どもがモノとの付き合い方を学ぶ第一歩。

本当の意味で「片づけができる子」を育てるのには、必要なことなのです。

子どもは、新しいモノとの出会い、そして使わなくなったモノとの別れを繰り返して成長していくものです。

クリスマスももうすぐ、年末にむけ買いたいモノも増える時期です。新しいモノを手に入れるのは本当に楽しい!

でも、新しいモノが入ってくるのであれば、これまで遊んだモノをどうするのか考えないといけません。

何かと忙しい時期ですが、子どもに勝手に捨てるのではなく、これまで遊んでいたモノをどうするかを考える声掛けも忘れないでくださいね。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

藤原友子の最近の記事