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2022年の片づけの目標なんて、立てなくていい。片づけが苦手な人に贈る新年のメッセージ

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

あけましておめでとうございます。「選ぶ」から自分らしい暮らしを作る、藤原友子です。

2022年の幕が開け、今年の抱負や目標を考える人も多いのではないでしょうか。

例えば、片づけに関する目標だと

●今年こそ、片づけてスッキリする
●キレイなリビングをキープする
●寝る前に毎日部屋を整える
●使いやすいキッチンにする

このような目標を立てて、家族や周りに宣言をすることもありますが、結局中途半端に終わり、「ほら、やっぱり続かなかったね」と言われたり、挫折をした人もいるでしょう。

でも、そもそも片づけに目標は必要なのでしょうか。

片づけは、目標を叶えるための一つの手段

確かに何かを行うのに目標は大事だけど、片づけは、目標を叶えるための一つの手段です。

●新しい事業を始めるから、もう少し家事を効率よく行い、仕事の時間を確保したい。
●仕事の帰りが遅くなるので、家族にはできるだけ家事に協力してもらいたい。
●取りたい資格があるから、勉強をしたい。
●在宅での仕事をもっと効率よくして、生活にメリハリをつけたい。

こういった、今年したいこと、頑張りたいことを、スムーズに取り組みことができるように、また、周りにも協力してもらえるように、身の周りの環境を改善する、という考えの方が、自然な流れで「片づけ」に取り組むことができると思いませんか。

片づけることが目標になると、とたんにやる気がなくなる

日々の健やかな暮らしをキープするために、片づけや掃除は必要です。

しかし、片づけること、キレイにすることが目標となったとたん

どうせ無理だろう。
きっと三日坊主だろう…。
今まで、できたためしがないしな。
片づけなくちゃいけないけど、めんどうくさいな・・・。

やる気がなくなってしまうことがあります。

今、2022年が始まったばかりです。きっと今年は、アレをしたい、これも頑張ってみたい!という思いがあふれているころでしょう。

だから、今は苦手な「片づけ」を気合を入れてやろう!と考えるのではなく、

2022年に、頑張ってみたいことを叶えるために、どのように環境を整えれば、全力でエネルギーを注ぐことができるかを考えることに集中しましょう。

例えば、

●効率よく家事を行うためには、動線はこのままで大丈夫か。
●家族に洗濯をしてもらうためには、洗剤やハンガーはこの収納でよいのか。
●親に子育てを手伝ってもらうために、子どもの服やおもちゃの収納をどうすれば今よりわかりやすくなるか。
●在宅ワークとプライベートのメリハリをつけるためには、部屋をどのように使い分ければいいか。

このように、具体的に何を改善することで、2022年にやりたことがスムーズに進むのかを考えれば、「片づけ」が自然と目標を叶えることにつながり、その後も大きくやる気を失うことなく、日々の暮らしの中でボチボチと続けることができるでしょう。

気合を入れて、片づけの目標を立てる必要はありません。

特に片づけが苦手な人こそ「今年こそは!」と考えてしまいますが、「片づけ」に関する目標は、あえて立てないほうがよいでしょう。

「片づけなくちゃ!」ではなく、大切な2022年の目標を叶えるために、環境面をどのようにしたらよいのか考えることが、結果「片づけ」になるのです。

2022年も、ただ「片づける」「キレイにする」情報ではなく、自分で必要なモノを選び管理することから始まる「自分らしい暮らし方」について、発信していきます。どうぞよろしくお願い致します。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ) 

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、モノや暮らしを「自分軸で選べる人」を増やすために活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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