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「片づける」「整える」ではなく「循環」を日常にすることで、家は自然と整っていく

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私が考える片づけは、キレイに収納することでもなく、捨てれば解決するものでもなく、自分が選んだモノを大切にすること、だと考えています。

そのためには、人や周りに左右されることなく、大切なモノ・必要なモノを自分で選ぶ力が必要です。

私は40代後半ですが、仕事のコト、自分の体調のコト、子どものコト、親のコトなど考えるコトが多く、不要なモノを手にして、貴重な家の収納スペースも、管理する手間も時間も奪われて、気力・体力を消耗したくありません。

大切なモノやコトだけに、エネルギーを注ぎたいと考えています。

そのためには、選んだモノはとことん活用し、使いつくしたあと手放し、また新しいモノを手に入れ、循環させていくことを忘れてはいけません。

それは、家電が古くなり、新しいモノを買ったのであれば、古いモノを手放し、新しいモノを活用することで、余計な管理の手間から解放されるというようなことなのですが、

そのような大きい買い物だけではなく、もっと身近なモノからでも可能です。

毎週月曜日は、スポンジ循環DAY

例えば、我が家は毎週月曜日は、キッチンのスポンジの交換日。

キッチンのスポンジは菌だらけと言われてます。

そんな菌だらけのスポンジを、乾燥させたり、消毒する手間を余計なコトと考え、安いスポンジを使い、頻繁に入れ替えています。

スポンジを捨てる前には、そのスポンジを使い、シンク周りや、調理台の上などあちこちを掃除します。

スポンジは一か所にまとめ、スタンバっている状態で、すぐにシンク下の引き出しを開ければ交換できるようにしています。

除菌をしたり、菌と戦う方法ではなく、余計な戦いを放棄し、いつも気持ちいいが続く週1のスポンジ交換で、「モノを循環させる」ことを日常に取り入れています。

「循環」を日常生活に取り入れ、今必要なモノを大切にしよう。

スポンジのように、身近なモノと言えば、ほかにもたくさんあります。

例えば、子どもの教科書やノート類。

新しいモノが入ってきたら、古いモノは手放します。教科書は、使用する学年が終わったからと言って、すぐに捨てるのはちょっと…と思う人もいるかと思います。

そんなときは、あらかじめ、決めておいた数年間の保管期間を経たら、処分するように、循環を意識しましょう。

このように、教科書だけではなく、靴、タオルなど、生活の必需品で、循環するとよいモノはたくさんあります。

私たちの生活は、私たちが選んだモノでできています。

つい部屋が散らかっていると、「片づけよう」と見た目を整えることに目が向きますが、まずは日常生活の中で、「循環」を当たり前にし、今必要なモノを大切にし、生活をしていくことを意識してください。

それが、自然とモノが厳選され、「後片付けしやすい」「散らかりにくい」という状況を作り出します。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ) 

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、モノや暮らしを「自分軸で選べる人」を増やすために活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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