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子どもの教科書やノートを捨てるのはOK? 片づけができる子に育てるためにスルーできない問題とは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

自分らしい暮らしの作り方、藤原友子です。

もうすぐ3学期もおわり。新年度に向けての準備の期間に入ります。そこで、今日は子どもの使い終わった教科書やノートは、捨ててよいのかということについてです。

教科書は我が家の賞味期限を決める

使い終わった教科書はどうするのか悩むところです。

モノの保管をどうするか迷った時は、モノの果たすべき役割は何かを考えるとよいです。

教科書は多くの知識、知恵、情報が載っていて、子どもたちはそこから様々なことを学びます。子どもたちに新たな学びを提供してくれるのが教科書の役割です。

ということは、教科書を使用する学年が終わり、進級すると役目が終了したということになります。

しかし、進級しても旧学年の教科書を使う可能性もあり、すぐに捨てることはできないでしょう。しかし永久に保管しておく必要はありません。

そこで、教科書使用後、何年間保管しておくか家庭でルールを決めてほしいのです。これが教科書の賞味期限です。

モノには食べ物と違って賞味期限がないので、自分で決めておかないと増える一方。賞味期限を決めることで、古いモノが出ては、新しいモノが入ってくるというモノの流れができます。

我が家は、学年が終わりそれから1年後が賞味期限と決めています。困ったことはこれまで一度もありません。もちろん各家庭の考えにより賞味期限は2年後でもよいし、教科によって変えることも考えられます。

不安であれば長めに設定して、その後修正していけばよいです。大切なのは、とりあえず子どもと相談して「我が家の賞味期限」を決めてみることです。

3月に決めるのが難しければ、新年度がスタートして、実際に旧学年の教科書をつかうかどうかがわかってからでもよいです。

また使用済みノートはどうすればよいのでしょうか。

使用済みノートの役割は何だろう?

使用済みノートが、気が付いたら学習机の教科書置き場に溜まっていることはないでしょうか?捨ててよいものかと悩むこともあります。

使用済みノートの役割は大きく2つあるのではないでしょうか。

1つ目は、「子どもがパワーを出し切ったモノ」という考え。

子どもは、一所懸命漢字を書き、計算問題を解くでしょう。だから、ノートを最後まで使い終わったら、そのノートは子どもがパワーを出しきったモノとなり、もう活用することがないので、役目が終了です。

新しいノートを購入すれば、「ありがとう」という言葉を添え、捨ててもよいでしょう。

そしてもう一つは「子どもの頑張った証」という考え。もし、そう考えるのであれば大切に保管しなくてはいけません。

しかし、いつまでも捨てずにとっておいてモノが増え、探し物や散らかる原因になっていては意味がありません。

使用済みノートを「頑張った証」として考えるのであれば、現在使用しているのノートとは収納場所を変えるなど、それなりに管理をする必要があるでしょう。

「自分のモノの管理は自分でする」を教えるきっかけに

年度の変わり目というのは、生活の一つのけじめであり、それに応じて不必要なモノは手放し、新たに必要なモノを手に入れ、新しい生活が始まるというサイクルを子どもに感じてもらうチャンスです。

大人になると、年度の変わり目を大きく意識し、身の回りのモノや環境の見直しすることが少なくなります。

我が子を片づけができる子に育てたいと思う人も多いと思います。そんな時に、今必要なモノを選んで手元に残し管理するというのは、片づけの基本になります。

進学や進級などのはっきりした生活の変わり目がある子どものうちに、ただ見た目を整えるだけではなく、子どもにとって身近な教科書の賞味期限を決め、使用済みノートの役割について子どもと話をしてみてはいかがでしょうか。

そしてもう役割が完了し「捨ててもよい」と思えば、捨ててよいと思います。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ) 

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、「選ぶ」から始める片づけや暮らし方を伝える活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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