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春休み!散らかる小学生部屋は何から片づけたらいいのか

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもを「自分で必要なモノを選び管理できる子」に育てるために、日々奮闘している藤原友子です。

春休みは、年度の終わりで、学校から教科書や絵の具などの学習道具、大量のプリントに作品と多くのモノを持ち帰るし、家で子どもが過ごす時間が増えるので確実に家が散らかりやすくなります。

しかも春休みは、1年間の終わりでもあり、新年度の準備のための大切な期間でもあります。

そこで、今日は春休みの小学生の部屋の中で最低限何を片づければよいのかについてです。

1.教科書類

使い終わった教科書や資料集などはどうするか悩むところです。

教科書は多くの知識、知恵、情報が載っていて、子どもたちはそこから様々なことを学びます。子どもたちに新たな学びを提供してくれるのが教科書の役割です。

ということは、教科書を使用する学年が終わり、進級すると役目は終了です。

しかし、進級しても旧学年の教科書を使う可能性もあり、すぐに捨てることはできないでしょう。しかし永久に保管しておく必要はありません。

そこで、教科書使用後何年間保管しておくかのルールを決めましょう。「教科書の賞味期限」です。

我が家は、数年前は学年が終わりそれから1年後が賞味期限と決めていましたが、これまで困ったことは一度ないし、4人分の1年間の教科書が溜まっていくとかなりの量になるとわかったので、小学生の教科書は年度の終わりに捨てるようになりました。

これは各家庭の考え方なので、不安であれば賞味期限を長めに設定して、その後修正していけばよいのです。教科によって賞味期限を変える家庭もありました。

大切なのは、なんとなく保管するのではなく、一度子どもと相談して「我が家の賞味期限」を決めてみることです。

2.使用済みノート、プリント

使用済みノートやプリントは「子どもがパワーを出し切ったモノ」と私は考えています。

ノートに一所懸命漢字を書き、プリントでは計算問題などを解くでしょう。だから、最後までびっしり漢字が埋まったノートや、まる付けが終わり返却されたプリントは、子どもがパワーを出しきったモノであり、もう活用することがないので役目が終了です。

まだ余白のページがあり、最後まで使いきりたいのであれば、手元に残すし、プリントもやり直しをさせるなどの目的があれば、残す必要がありますが、残す目的がないのであれば、管理をするのは大変なので、手放してよいです。

また、使用済みのノートやプリントが「子どもの頑張った証」という考えるのであれば、大切に保管するのもよいでしょう。

しかしその場合は、新学年のモノとは別の場所に収納するなど、それなりの管理をする必要があります。

3.子どもの作品

学年が上になるほど、作品の量は減りますが、小学校低学年はまだまだ多いでしょう。保育園や幼稚園の頃の作品から現在に至るまですべて大事に保管されている家庭はかなりの量になっているはずです。

かわいい子どもの作品をすべて管理できると理想ですが、なかなかそうはいきません。

成長するにつれて、所有するモノの量は増え、作品が収納を占領して困るということもでてきます。

そこで、作品を厳選が必要になります。おススメの方法は作品選抜総選挙です。作品を1年間分をすべて広げて、その中から残すモノ(子どもにとっての最高傑作)を子どもに選んでもらう方法です。

★作品選抜総選挙の詳しいやり方★
増えて困る子どもの作品は、子どもに選んでもらえば大丈夫!年度末に親子で作品整理を楽しむ方法
https://creators.yahoo.co.jp/fujiwarayuko/0100204468

我が家は、春休み前に作品を持ち帰ったときに作品選抜総選挙をしているので、作品は厳選され、量もわずかです。毎年しているので、選ぶ時間がどんどん早くなり、あっという間に残す作品が決まります。

思い入れのある作品は、写真に残して、アルバムに入れることもあります。

写真に作品を載せることで、このくらいの時にこんな絵を描いていたということがわかる
写真に作品を載せることで、このくらいの時にこんな絵を描いていたということがわかる

作品はすべて残しておく必要はありません。とても頑張った作品、お気に入りの作品もあれば、そうでないのもあるはずです。そういった作品へ対する思いの違いに気づくことが、必要なモノを選び残し、不必要なモノを捨てることへの第一歩になります。

4.学習道具の中身の見直し&準備

習字道具や絵の具道具など、普段は学校においたままの学習道具を家に持って帰り、置き場がなく、子ども部屋の隅に置かれているのではないでしょうか。

子ども部屋での置き場が決まっていなくても大丈夫。一時的に家にあるモノなので、とりあえず場所を決め、まとめておいておきましょう。

大事なのは、中身を見直し、来年度すぐに使える状態にしておくこと。

そこでおススメするのは、学習道具チェックリストです。

「中身をチェックしておいて」と子どもに声をかけるだけでは、子どもも何をしてよいかわかりません。

チェック表を見ながら中身を確認し、購入が必要なモノを考えてもらいます。

これはやり方を一度教えるとすぐできるようになります。兄弟で一緒にすると上の子が下の子のチェックを手伝うでしょう。

モノを大切にするというのは、使う時に困らずにすぐ使える状態にしておくことです。

春休みは、子どもにとって身近な学習道具で、モノを大切にする経験をさせましょう。

春休みは、暮らしも子ども部屋もアップデート

我が子を片づけができる子に育てたいと思うのであれば、春休みは新しい学年への準備として、この1年間使用したモノを見直すことから始めてください。

増えたモノをどうにかする片づけでは、終わりが見えません。今、そしてこれから必要なモノを選び残していくのが片づけの基本になります。

春休みは、これまで使ったモノを見直し、新しい生活に向けて必要なモノを準備するという、暮らしのアップデートの時期です。

アップデートと考えると、勉強に関するモノだけではなく、もう長い間遊んでいないおもちゃや服なども卒業するきっかけになるかもしれませんね。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ) 

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、「選ぶ」から始める片づけや暮らし方を伝える活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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