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「いつ人が来ても大丈夫な家」の住人がしている3つのシンプルなこと

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

自分らしい暮らしの作り方、藤原友子です。

「急な来客でも慌てない家にしたい」とよく聞きます。一番初めに見られた家の印象がすべてを決めることになる、といっても大げさではないので、私も「いつもキレイな家」には憧れます。

でも現実はコロナ禍でそんなに来客なんてないし、必然的に一年に一度片づくチャンスだった子どもの家庭訪問もなく、気合を入れて片づけることがなくなったここ数年でした。

しかし、人の動きが徐々に戻りつつある今、ホームパーティーなどの来客のために家を整える必要性も出てくるかもしれません。

そこで今日は「いつ人が来ても大丈夫な家」の住人がしている3つのシンプルなことを紹介します。

その1.「今」を一番大切にしている

いつ人が来ても大丈夫な家は、モノを溜め込んでいません。

普段生活をしていたら散らかることはあるけど、人が来てもいい状態に戻すのに時間がかからない、つまりモノが少ないのです。

今、必要なモノがわかっているので、不必要になったモノを潔く手放します。

例えば家の顔と言われる玄関、靴箱の中にサイズアウトした子どもの靴、くたびれた靴、もう何年も履いていない靴が、スペースを占領していると、人が来て慌てて玄関を片づけようとしても、しまうスペースがありません。

いつ人が来てもいい家は、常に「今」に敏感で、今必要なモノだけを選び残しているのです。

その2.掃除がしやすいようにしている

人が来るから慌てて掃除をする時、まずトイレや洗面所をキレイにする人が多いそうです。

トイレや洗面所を掃除しようと思った時に、マットが汚れていたり、髪の毛がたくさんついていた経験はありませんか。

いつ人が来ても大丈夫な家は、掃除に手間がかかりません。床を拭きやすいようにトイレマットを使うのをやめたり、洗いやすいスリッパを選んでいます。

これはキッチンでも同じ。キッチンマットは床が汚れるのを防いでくれますが、あえてマットを使わないことを選ぶことで、サッと掃除がしやすくなります。

三角コーナーや洗い桶もマメに掃除しないとカビが生えます。あえて使わないことで、生ごみはすぐに捨て、シンクの掃除がしやすく、シンクもスッキリ見えるのです。

その3.出しっぱなしでも大丈夫なモノを選んでいる

モノが床などに出しっぱなしの状態になるのはやむを得ません。

出しっぱなしのモノをすべて収納にしまい込むのは大変なので、出しっぱなしでも気にならないモノを選ぶのが一番です。

例えば、玄関でつかうほうき、出しっぱなしでも気にならないモノを選んだり

リビングで出しっぱなしの子どものおもちゃは、子どものモノなので、見た目を重視するために種類を揃えることはできませんが、おもちゃのカゴなどをシンプルな色や形のモノを選ぶとよいでしょう。

人によって基準は違うと思いますが、自分がお気に入りのモノを選ぶのが一番よいです。

来客のために家を整えるのもいいけれど

人の動きが徐々に戻りつつある今、来客のために家を整える必要性も出てくるでしょう。

急に人が来るのが決まったら、散らかったモノをひたすら隠すように片づけをする人がいますが、これはあくまで応急処置。

応急処置を繰り返していても、何も変わりません。

「今」に注目し、必要なモノを選ぶことは、モノの厳選になり掃除のしやすさにもつながります。

そして、これから新しいモノを買う時に、出しっぱなしでもOKなシンプルなモノ、自分のお気に入りのモノを選ぶなど日々の生活の積み重ねが、いつ人が来ても大丈夫な家を作るのです。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ) 

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、「選ぶ」から始める片づけや暮らし方を伝える活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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