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不足なし!買いすぎなし!ストック管理がうまくいく「家庭内発注点」とは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもを育てています、藤原友子です。

我が家は床面積36坪、家族のモノは厳選していますが、生活用品や食料品も多めでいつも収納に頭を悩ませています。

ローリングストックという考え方を参考に、非常時に困らないようにするため、トイレットペーパーや水、米などは多めに購入し家で管理しています。

多めに管理していると、家にたくさんあるからと安心して買い忘れることがあったり、収納に収まり切れずに、分散して管理し賞味期限を切らしたりすることがあります。

そんな時に、決めておくとよいのが「発注点」です。

家庭のストック管理に活用したい「発注点」とは

発注点とは店舗や事務所などで、商品などを発注するタイミングのこと。この在庫数を下回ったら発注をかけると定めた在庫量のことです。

例えば発注点が10であれば、在庫数が10を下回った時点で該当の商品を発注します。

発注点を決めておくと、誰の目にも発注のタイミングが明らかになるため、安定的に商品の発注を実行できるのがメリットです。

それを家庭内のストック管理にも活用します。

例えば、我が家ではお米を宅配で購入するようにしています。

お米がなくなって注文してからでは遅いため、このように残り2袋になったら注文することが家族みんなにわかるようにしています。

主に家事を担う人がその発注点をなんとなく決めて知っているのではなく、誰にでも目に見える形で発注点がわかるようにしていると、家族の誰かが気づき教えてくれることもあり、気が付いたらなかった!と言うのを防ぐことができます。

定期購入は発注作業の効率化

ネットショッピングなどの定期便で食料や生活用品が届くようにしている人も多いと思います。これは、定期発注方式と言われ、最初に設定した期間ごとに発注がされ商品が到着する方法です。

私も日用品は定期発注方式を活用し、我が家の定番が毎月自宅に届くようになっています。

あれこれ不足するモノをその都度購入するのではなく、毎月必ず同じタイミングで発注するので発注の手間に追われることはありません。

ただ、これまで私は、家に毎月のように届くキッチンペーパーが大量にキッチンの収納スペースを占めている家庭を見たことがあります。

デメリットは、ちょうどいい発注量を適切に見極めるのが難しいこと。失敗すると足りないモノが出てきたり、余ったりするので、家庭内での需要を的確に把握し、過不足があれば定期的に発注量を見直すことが必要です。

収納スペースから逆算して、発注点を考えよう

ストック管理と考えると、収納スペースの問題が重要と考えてしまいます。安い時に買いだめすることもありますが、買いすぎて家のあちこちに分散して収納してしまうと、使い忘れやニ度買いなどが発生し管理ができません。

まず、収納スペースを決め、そのスペースの量から逆算し、必要な量と消費の量のバランスから我が家の発注点をどうするか考えておくと、不足なし!買いすぎなし!の理想のストック管理ができるではないでしょうか。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。

長男との片づけバトルを通して好きなモノを「選ぶ」ことが片づけには大事だと実感。

現在は片づけに興味があるなし関係なく、自分の人生をよりよくしたい人向けに、モノを選び残す楽しさと選ぶことにより暮らしが充実することを発信し、人それぞれが「自分の選ぶ」を楽しむ時代を作るため活動の幅を広げている。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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