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片づけは「捨てる」から始めなくても大丈夫!捨てるから始めない片づけの基本ステップとは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもを、いつもキレイじゃないけどすぐ片づく家で育てています。

私は片づけの仕事で捨てるのが苦手な人たちと出会い、その人たちの片づけのお手伝いをしてきました。その中で確信しているのは片づけは必ずしも「捨てる」から始めなくてもよいということです。

モノがあふれる家は不要なモノを手放すことが片づけの一歩だと考えられがちですが、捨てるのが苦手な人は、捨てなくてはいけないとはわかっていてもなかなかできないため前に進むことができないのです。

そこで私がおススメするのは「必要なモノを選ぶ」ことから始める片づけの基本ステップです。

片づけの基本ステップ1.選ぶ

捨てるモノを選ぶことができない、捨てることを決断できないのであれば、逆の発想で「必要なモノ」を選びましょう。絶対に残したいモノを選ぶのです。

そんなことを言われても「全部いる!全部必要!」と思う人もいるかもしれません。

そこで選ぶポイントがあります。

服であれば「着ることができるか」ではなく、必要か(着たいか、好きか、大切か)を考えます。食器がたくさんあるのであれば、「割れていないから使える」より、必要か(その食器でご飯が食べたいか)を考えるのです。

それでも迷うようであれば、着たい順番、使いたい順番(好きな順番)に並べてみるとよいでしょう。

好きな順番に並べることで気づくこと

好きな順番で並べると、全部いる!捨てたくない!と思っていたのに、とても好きな服もあれば、特別好きなわけではないけれどあれば着る服、とりあえず店員さんに勧められて買った服、別になくても困らない服など一枚一枚の違いに気づくでしょう。

食器も同じで、お気に入りの食器もあれば、とりあえず使っている食器、本音を言うとあまり好きじゃない頂き物の食器などいろいろな食器があるでしょう。

その違いを知ることで、じゃあどうするのか(それでも必要なのか、なくても大丈夫なのか)を考えることができるのです。

順番に並べて、どの順位までを残しどの順位以下を手放したらよいのか迷うのであれば、収納、服ならクローゼット、食器なら食器棚に順位が上位のモノから収めて入る分だけ残すことができたらよいでしょう。

片づけの基本ステップ2.収納

多くの人が「収納」に興味を持ちます。100円ショップに行けば数えきれないくらいのプラスチックのカゴがあります。3段のカラーボックスも1000円くらいで手軽に手に入るので、これがあれば片づきそうとか、何かに使えそうと、つい買いたくなるものです。

でも「収納」は、必要なモノを選んだあと。

選び残したモノを取り出しやすくまたはしまいやすくするために、かごや棚などの収納道具の登場です。つまり収納道具を買うのは最終手段なのです。

中にしまうモノが決まる前に「何かに使えそう」「コレがあれば片づくかも」と思いかごや棚などを買うのは、順番が逆でかえって使わない収納道具を増やしてしまうことになるのです。

片づけ=捨てるではない

必要なモノを選ぶというのは、ただ日常生活で使うモノを選ぶだけではなく、大切なモノ、好きなモノを選ぶことになります。

30代の女性は食器棚に入っていた30個ほどのマグカップを片づける時、マグカップを手に取り一つ一つ見ていきました。

100円ショップで買ったモノ、プレゼントでもらったモノ、おまけでついてきたモノ、なぜウチにあるか覚えていないモノ、いろいろなマグカップが存在していました。

その中に新婚旅行先で購入したマグカップもありました。女性はこの思い出のマグカップを大切に残したいモノとして選び、食器棚の奥にしまっていたのを手前に収納し今後活用することにしました。

そして選ばれなかったマグカップは、すぐ捨てず「保留」と言うことで別の場所で管理するようにしました。

捨てて減らした結果必要なモノは残るかもしれません。しかし、まず選ぶことから始めることで、自分の必要なモノや好きなモノは何だろうと考えるきっかけになりより積極的に片づけをすることができます。

無理に捨てて減らしながら片づけるより、大切なモノや好きなモノを選び残しその収納法を考える方が楽しいと思いませんか。

なぜウチにあるかわからないモノや、長い間使っていないモノに振り回されず、必要なモノや大切・好きなモノとの暮らしを想像してみてください。きっと効率的で充実したものになるでしょう。

片づけは必ずしも捨てることから始めなくてもよいのです。

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★藤原友子★
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小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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