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子どもに片づけてほしいならシンデレラフィットは要注意!子どもが後片づけできる収納とは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高4人の子どもをいつもキレイじゃないけどすぐ片づく家で育てています。

4人の子どもがまだ小さい時、私はどうやって子どもたちに後片づけをしてもらうかばかり考えていました。

もちろん「片づけなさい」と声を掛けるだけではできるようになりません。後片づけしやすい仕組みをまず整える必要があるのですが、今日はその仕組みづくりで一番見逃してしまうことについてです。

シンデレラフィットは、あくまで大人のためのもの

シンデレラのガラスの靴のように、収納スペースにモノ(収納ケース)がピッタリを収まった状態をシンデレラフィットと表現します。

見た目も美しくなるので人気の収納法ではありますが、それは子どもにとって都合の良い収納法ではありません。

一番わかりやすいのは、カラーボックスとそのインナーケースの場合です。

カラーボックスのサイズにピッタリとフィットするインナーケースを入れると、ケースの中のごちゃつきも隠すことができ整ってみえますが

中に入っているモノを取り出す時に、必ずケースを手前に引っ張りださないといけません。モノをしまう時も同じです。

モノを出し入れするときに動作が増えると、子どもはめんどうに感じ後片づけをしてくれないのです。

子どもには、出し入れのためのスペースが必要

インナーケースの高さを低めにするとどうでしょう。

子どもがケースを動かすことなく手を入れて中のおもちゃを出し入れすることできます。つまり後片付けしやすいのです。

この場合のデメリットは2つです。

1.ケースの中身(おもちゃなど)が丸見えになる
2.収納量が減る

リビングなどお客様が入ってくる可能性のある部屋は、見た目も気になりますが

いつもお客様が来るわけではありません。

毎日のようにしなくてはいけない「後片づけ」のしやすさを優先して問題ないと思います。それでも気になるなら、収納する棚と中のカゴやケースの色や素材を揃えるとスッキリして見えます。(例 木の棚なら木のカゴやケースを)

そして、インナーケースの高さを半分にすると収納量も減りますが、モノが多いと子どもに後片付けをさせるのがもっと大変になります。だから、その収納ケースに合わせた量のおもちゃを持つようにするのが理想です。

シンデレラフィットは美しいですが、子どもやめんどうくさがり屋の人には向いていません。

きっと中に入れたケースが出しっぱなしになるでしょう。美しさを優先して、出しっぱなしになったケースを大人がその都度戻すのか、それともできるだけ子どもが自分でできるようにシンデレラフィットをあきらめるのか、何を優先するかで収納の仕方が変わってくるでしょう。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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