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これまで自分のことは後回しにしてきた40代女性のために必要な「自分を幸せにするためのモノ選び」

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

先日ハイヒールを捨てました。どの服に合わせやすい黒いハイヒール、まだまだ履くことのできるきれいなものなので迷いはあったのですが、捨てる決断をしたのには理由があります。

前に進みたいのに、前に進むと痛い!

この黒いハイヒールは少し歩きにくい、足が痛い、すぐ疲れてしまうなどの違和感がありました。移動時は履かずに仕事場に入ってから履き替えていました。

先日も履いていたのですがやっぱり痛い。

その時ふと、こんな痛い靴を履いて歩いても楽しくないし、楽しいところにいける気がしないと思ったのです。

いつも履きなれている別のハイヒールならどこまでもぐんぐん気持ちよく歩いて行けるのに、やっぱりこの靴だと気持ちよく前に進むことができない。

前に一歩進むたびに足が痛くて、気持ちは前向きなのに苦痛を感じてしまう。

たとえこの靴を履いて楽しいところへ向かっていたとても、心から楽しむことができないと思ったのです。

靴は裸足で歩くと危ないから履くもの?

今は、裸足で外を歩くと危ないから靴を履くという時代ではないでしょう。もちろん靴を履くことは足を守ることになりますが、靴はワクワクする場所へ連れて行ってくれるモノです。

今は、昔に比べるとモノの定義が変わってきています。本来の「足を守る」という目的だけではなく、履いていたらウキウキするという高揚感で自分が履く靴を選ぶのも素敵なことではないでしょうか。

これは靴だけに言えることではありません。

毎日使っている食器、これは本当に心の底から使いたい食器でしょうか。

食器は、ただ料理を入れることができればOK!と言うことではないでしょう。もしそれでいいのであれば毎日紙皿や紙コップを使えばよいのです。

しかしそうではないでしょう。食事とそれを盛り付ける食器がセットで大事な食事の時間を楽しませてくれるものではないでしょうか。

私たちの身の回りに存在するモノは

・靴は足を守るもの
・服は寒さなどから体を守るもの
・食器は料理を入れるもの

と言うように本来の目的を持っていますが、その目的通りに使うだけではなんだか味気のない生活になっていまします。

モノは私たちの生活に彩りを与えてくれるモノという側面も持っています。

お気に入りの食器をしまい込まずに毎日の食事で使うことで、その食器が持つ本来の目的以上の価値を発揮します。

私のお客様で、食器をずっと欲しかった食器に買い替えたことで食事の時間の質が変わったと言っていた40代の女性がいました。

彼女は思い切って食器を買い替えたことで、食器が「料理を入れるもの」という本来の目的を果たすだけではなく過ごす時間も変わり、彼女の心からの満足につながったのです。

暮らしは自分や家族が選んだモノでできています。ということはどんなモノを選ぶかで暮らしや意識が変わるということです。

人によって違いはありますが、子育てに追われる生活から少しずつ解放され自分の人生を見つめ直すことが多くなる40代の暮らしは、自分よりも家族のことを優先し、あまりじっくり考えてモノ選びをしていないかもしれません。

しかし、いつも自分以外の誰かを優先するのではなく、自分を幸せにしてくれるモノを選ぶという視点は忘れないでおきたいものです。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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