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家がキレイに整い使いやすくなるだけではない! 即効性はないがその人自身が大きく変わる片づけとは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は片づけでその人の暮らしを整える仕事をして12年になります。

片づけをすることで、家の中がキレイに整い収納が使いやすくなるのは当たり前の効果ですが、そのあとに出てくる効果がもっとも本人と家族に大きな影響を与えます。そこで今日は即効性はないけれど片づけて大きな効果を手にした女性を紹介します。

諦めていた自分の時間が手に入った

仕事が忙しい、子育てが大変、このような理由があると自分の時間がきっと取れないだろうと思いますが、片づけをすることで意外と簡単に手に入った人がいます。

片づけをしたことで、趣味の編み物時間が少し確保できるようになったSさん(40代)

以前ほどガッツリと編み物時間は取れなくても、日々子育てや仕事に追われるなかで確保することができた編み物時間は以前とは全く質が変わり、貴重なリラックスタイムになりました。

また食器棚を片づけた時に、本当にお気に入りに食器が残るように頑張ったので

既に手に入れていたコーヒータイムをその日の気分で好きなカップを選ぶことから

始めるようになり、さらにコーヒータイムが充実するようになりました。

これまで子育てと仕事の時間しかなかったSさんの24時間の中に自分だけの時間ができたのです。

家と自分が好きになった

家の外観や間取りなどがイヤだったNさん(30代)は、どうせ片づけても引っ越すわけではないから家が嫌いなのは変わらないだろうと思っていましたが、

片づけを続けるうちに、家の中が自分と家族にとって必要なモノや大切なモノ中心となり、それまでずっと感じていた「家が嫌い、これを変えるのには引っ越すかリフォームしかない」というのは自分の思い込みだったことに気づきました。

そして次第に家が大切な場所となり、片づけに取り組むは、自分の大切なモノを知る時間となり次第にこれまで嫌いだった自分のことも徐々に好きになりました。

気がついたら家族が協力してくれるように

片づけようといつも思っているけれど、忙しくてなかなか取り組むことができなかった女性(40代)が、いつまでたっても取り組むことができない自分が嫌になり片づけレッスンをスタートしました。

なかなか結果を出せないイヤな自分を変えるために始めた片づけですが、あふれるキッチングッズの中から本当に必要なモノを選び、どこに何があるかわかりやすく収納を見なおしたら、家族が食事の準備や片づけを手伝ってくれるようになりました。

また、洗濯機を置く洗面所の収納もタオルやヘアケア用品や、洗剤、ストックの収納などを見直したら、洗濯物が溜まったら洗濯機に洗濯もをの入れスイッチを入れてくれるようになったそうです。

片づけができなかったり、家族が家事に協力してくれずに困っている女性などは、家を整えることができない自分を責めたり、どうして家族は自分の大変さをわかってくれないのかと残念がることもありますが家族もどうしてよいかわからずにいた場合も意外と多いのです。

この女性は現在では娘さんとおしゃれなキッチン雑貨を見て歩くのが趣味だそうです。

見た目だけではなく、大きな変化をもたらす片づけとは

片づけは見た目が整ったり、収納が使いやすくなるという、即効性のある効果に目が向きがちですが、その後に出てくる効果がモチベーションを維持するきっかけになったり、自分に自信が持てるようになったり本人の心に大きな変化をもたらします。

大きな変化を手に入れるには、見た目をどうにかしようと片づけに取り組むよりも、自分は何を大切にして暮らしたいのか、何が好きなのかを考え、自分の生活に必要なモノを選ぶことから始め、それを残し大切にしていく片づけが有効なのです。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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