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捨てられなくても大丈夫!「捨てる」からはじめない「選ぶ片づけ」でできるよう3つのこと

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は片づけを「捨てる」から始めるのではなく、必要なモノや大切なモノを「選ぶ」から始める「選ぶ片づけ」を提唱しお客様の家庭の片づけをサポートしています。

「選ぶ片づけ」を実践していると、家の中の変化より本人の変化を大きく感じ、それはその人のこれからの片づけに大きな影響を与えます。

変化1、必要なモノがわかるようになる

モノを捨てるか?捨てないか?で片づけを進めると、「必要ではないモノ探し」をすることになりますが、選ぶ片づけは、今そしてこれからの生活に必要なモノを選び残していくので、

どちらが必要かを比べたり(自分にとっての優先順位)、何のために使うモノなのか(目標や価値)を考える機会が増えます。

その結果自分の生活や目標にあったモノだけを所有することになり、改めて自分にとって本当に大切なモノが明確になります。

私自身は結婚するまで片づけができませんでした。当時は「捨てるモノはない」と思っていて全く家が片づきませんでしたが、必要なモノを選ぶことに集中したら、これまで全部いる!と思っていたモノでもよくみてみたら、あまり好きじゃないもの、好きだけど使っていないモノ、存在すら忘れているモノ、など一つ一つ違うことに気づき、少しずつどれが自分に必要なモノなのかがわかるようになりました。

変化2、改めてモノの価値に気づく

必要なモノを選ぶ過程で、それぞれのモノが自分にとってどういった価値があるのかを考えます。

クローゼットに服がぎゅうぎゅうに詰め込まれていたNさん(40代後半)

「どの服も破れていないし、まだ着ることができるから捨てる服はない!」と言い切っていたけれど、クローゼットから服を一枚一枚取り出し手に取って考えてみると

体のラインがよくわかるからあまり好きではなかったワンピース、
チクチクした肌触りが苦手だったニット、
ウエストがきつくて入らないパンツ、
気にいって頻繁に着ていたけど行方不明だったブラウス、
友達に似合うと言われ自分も気に入っているニット…

このように、全部いる!と思っていたモノでも、一枚一枚手に取り考えていくと、それぞれのモノの背景にあるストーリーや思い出に気づくことがあるのです。

その結果、これからも使いたい服を残しまた愛用していくので、モノに対して感謝の気持ちも芽生え、日常生活の中でより意識的に「コレは私がこれから使うのか?」というモノの自分にとっての価値を考えるようになります。

変化3、捨てることもできるようになる

これからの生活で必要なモノを選ぶというのは、自分にとって価値あるモノを選ぶことです。

選ぶことができるようになると、自分にとって必要ではないモノもわかるようになるので、これまで捨てるのに抵抗があった人も捨てる決断を下すことができるようになります。

これまで、まだ着れるから捨てられない服、まだ履けるから捨てられない靴でクローゼットや靴箱がぎゅうぎゅうだった人も、まだ着れる、まだ履けるというモノの状態ではなく自分にとっての価値をもとに残すのか残さないのかを考えるため

モノへ対する執着心も減り、より軽やかな気持ちで手放すことができるようになりました。

片づけは「捨てる」から無理に始めなくても大丈夫

自分が片づけができないのは捨てるのが苦手なせいだと思っている人もいます。

家がゴミ屋敷のようにモノがあふれ返っている状態である場合を除いては、捨てる=片づけではないので、「選ぶ」から片づけを始めてみるのをおススメします。

そうすることで自分の生活において、本当に必要なモノや大切なモノに焦点を合わせるようになり、片づけられない、散らかるなどの日々の悩みへの向き合い方も大きくかわってくるのです。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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