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【飯田市・鼎】喜久水酒造直営店で秋の味覚・数量限定「ひやおろし」を購入してみました

FUNE地域情報発信ライター(飯田市・豊丘村)

今回は、喜久水酒造直営店の「翠嶂館」を訪ね9月9日に解禁となった喜久水の純米原酒「ひやおろし」を購入した様子をレポート。秋の季語でもある「ひやおろし」が、一体どんなお酒なのか飲んでみます。

日本酒については詳しくないので…喜久水酒造の方にご教授いただいた内容をお届けしていきます。

まず知りたい! 喜久水酒造の直営店「翠嶂館」とは

長野県飯田市の誇る酒蔵「喜久水酒造」の工場敷地内にある直営店です。

南信州地域唯一の蔵元であり、清酒を中心に、焼酎・果実酒・リキュール等の各種商品を製造販売する喜久水酒造。昨今は、南信州産のりんごを100%使用したシードルにも力を入れていることをご存じの方も多いのではないでしょうか。

直営店・翠嶂館では、喜久水酒造で製造する酒の定番商品&季節商品を購入することが可能。店内には、約50種に酒類がずらりと並びます。

工場敷地内にある翠嶂館の入り口
工場敷地内にある翠嶂館の入り口

・翠嶂館店内の様子

見やすく整理された棚がいくつも並んでいる店内の様子を、写真でご紹介していきます。

店内の様子
店内の様子

定番の日本酒が並ぶ棚
定番の日本酒が並ぶ棚

定番の日本酒が並ぶ棚、その2
定番の日本酒が並ぶ棚、その2

定番の焼酎類
定番の焼酎類

シードルとリキュール類の棚。喜久水酒造は、9月1日~10月1日まで飯田市内で行われているシードルイベント「シードルBYO」参加店でもあります
シードルとリキュール類の棚。喜久水酒造は、9月1日~10月1日まで飯田市内で行われているシードルイベント「シードルBYO」参加店でもあります

冷蔵ケースのなかにも様々なお酒が。お目当てのひやおろしも見えます
冷蔵ケースのなかにも様々なお酒が。お目当てのひやおろしも見えます

喜久水酒造のロゴをあしらったグッズも手に入ります
喜久水酒造のロゴをあしらったグッズも手に入ります

・喜久水酒造の歴史や酒造りについて学ぶことのできる展示

お酒を購入するだけでなく、喜久水酒造について詳しくなれる展示も多数ありました。

喜久水酒造の名前の由来についても知ることができます
喜久水酒造の名前の由来についても知ることができます

酒造りに使われていた昔の道具類の展示
酒造りに使われていた昔の道具類の展示

食用米と酒米の比較展示
食用米と酒米の比較展示

ひやおろしってどんな日本酒?

そもそも「ひやおろし」とは、日本酒の出荷時期と製法とを指している言葉。名だたる酒蔵は、秋になると一斉にひやおろしを出荷するため、秋の風物詩としても知られています。

各酒造メーカーや各県ごとに少しずつ製法が違うそうですが、日本酒ファン注目の特別なお酒であることは間違いありません。

9月9日に販売開始となった喜久水の純米原酒「ひやおろし」とは

昨冬に醸し、半年以上涼しい酒蔵内で熟成させ暑い夏を越してから出荷する喜久水の純米原酒ひやおろし。

一般的な日本酒は搾った時に1回、瓶詰めする時に1回の合計2回火入れ(加熱処理)を行うのに対して、喜久水のひやおろしは搾った時の1回火入れのみ。

瓶詰め時には火入れを行わない『生詰め』している1回火入れのお酒なので、蔵内で熟成したままの味わいを楽むことができるんだそうですよ。

この喜久水酒造のひやおろしは、2023年は9月9日からひやおろしを販売。数量は2000本の限定となっています。

・喜久水の純米原酒「ひやおろし」はどこで買える?

直営店・翠嶂館でも、もちろん数量限定のひやおろしを取り扱っています。

そのほか、飯田市内のスーパーや市内の酒販店でも販売されているそうなので、気になった方はぜひ、冷蔵のアルコールを扱う棚をチェックしてみてくださいね。

ひやおろしは温度変化に敏感なお酒なので、購入する際は、保冷バッグを持って訪れると確実です。

・喜久水の純米原酒「ひやおろし」の特徴

ひとくちに日本酒といっても、使うお米の種類から、酒米を磨く精米歩合、原料、製造方法はさまざま。まずは、基本的な喜久水の純米原酒「ひやおろし」の特徴をチェックしてみましょう。

<お酒DATA>
純米原酒「ひやおろし」
精米歩合/65%
原材料名/米(国産)、米麹(国産米)
酒造米の種類/たかね米
アルコール度数/16度
味の特徴/やわらかさと熟成したふくよかな香りと旨み
おすすめの飲み方/食中酒
おすすめの温度/冷・常温・ぬる燗
おすすめの肴/サンマの塩焼き、秋鮭のムニエル、戻りカツオのたたき、きのこのバターソテー、焼き松茸
特徴/生詰、要冷蔵

アイテム名に純米原酒とありますが、「純米酒」というのは、醸造アルコールが一切添加されておらずお米だけで造られているもののこと。

米本来の旨味やコクを存分に堪能できるお酒といえます。

・喜久水に使われるたかね錦

たかね錦という酒米を調べてみると、その生産量がごくわずかで、まさに幻の酒米ということがわかります。

「スッキリした呑口とふくらみのある旨さが際立つ」と言われながらも、一時は扱いにくさからいったん衰退してしまっていた過去を持つたかね錦ですが、喜久水酒造が種籾探しから再生まで奔走し、約10年を費やして復活させたのだそうです。

南信州の契約栽培農家で大切に育てられた、たかね錦でつくられたお酒を飲めるというのも、南信に住む私たちにとっては大きな魅力なのではないでしょうか。

純米原酒「ひやおろし」を飲んでみました

まず、アルコール度数16度とは思えない口あたりのマイルドさに驚きました。

続いて、口の中に広がるのは、まさに米の旨み。おいしい炊き立てご飯を嚙みしめたときのようなコクとほんのりとした甘み感じられました。

ごくごく飲めるタイプのお酒ではないですが、じっくりまったり呑みたい、秋の夜長のおともにぴったりのお酒だな、と感じました。

初秋にしか味わえないひやおろしの旨さがわかるようになれば、日本酒通を名乗ることができるかもしれませんね!

とても美味しいお酒、ご馳走様でした。

喜久水酒造の直営店「翠嶂館」は敬老の日のギフト探しにも良いかも♪

多彩なお酒がそろう喜久水酒造の直営店・翠嶂館では、直営店とオンラインでしか購入できない限定日本酒「北緯35度のテロワール」なども手に入れることができます。

2023年分の「北緯35度のテロワール」は、残念ながらすでに売り切れてしまったそうですが…公式ホームページによると、“今冬に醸造し、令和6年の早い段階で、新たなヴィンテージの「N35 Terroir」を販売する予定” とのことだったので、購入したい場合は来年まで待ちましょう!

そのほかのお酒も化粧箱に入った見栄えの良い商品が多いので、手土産やギフトを探している方にもおすすめのスポット。お酒好きの方はもちろん、身近にお酒好きの方が居る方も、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

喜久水酒造直営店翠嶂館
住所/〒395-0807 長野県飯田市鼎切石4293番地
電話番号/0265-22-2300(代)
営業時間/(平日及び通常営業日)9:00~16:00、(土曜・祝祭日)10:30~15:30 ※土曜・祝祭日の営業は日直者対応
定休日/日
駐車場/あり
※公式ホームページはこちら
※ヤフー地図はこちら
※店舗の営業時間や定休日につきましては、訪問される前に最新情報をご確認されることをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございます。今後も、飯田市・豊丘村の情報を月に10本程度のペースで発信していく予定です。ご興味のある方は、FUNEのプロフィールからフォローしていただけるとうれしいです。

地域情報発信ライター(飯田市・豊丘村)

飯田市と隣接する豊丘村のさらなる魅力を、さまざまなお店やスポットなどの取材を通してお伝えしていければと思っています。

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