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【西宮市】日本酒メーカーの「巨大看板」が消えた・・・かつての様子を思い出してみました。

古本卓嗣地域ニュースサイト号外NETライター(西宮市)

灘五郷うち、西宮郷と今津郷をかかえる西宮市。

阪神今津駅のイラスト看板
阪神今津駅のイラスト看板

かつては酒造メーカーの大看板が、街の空にあったのを思い出します。

が、2021年7月から始まった白鷹の看板の撤去作業をもって、姿を消しました。

きっかけは2018年の台風21号被害

2018年9月に日本列島を襲撃した、台風21号。

台風21号の被害を受けた西宮港
台風21号の被害を受けた西宮港

西宮市内にも、大きな爪痕を残しました。

この時に被害を受けた日本盛の看板の撤去が、引き金になったようです。

大関の看板撤去は2019年

2019年には、平成の年号と共に大関の看板が姿を消しました

大関の「大看板」
大関の「大看板」

2016年に制定された条例により、それ以前からあるものは存置することは出来るものの、新たに作り変えることは不可能となりました。

大関というと、ここから約600mにある今津灯台が思い出されます。

現役最古の灯台・今津灯台
現役最古の灯台・今津灯台

1810年(文化7年)に設置、1858年(安政5年)に再建された「現役最古の灯台」で、こちらも大関が所有しています。

ですが、現在工事中の閘門の完成に合わせ、移築が検討されているとのこと。

今津の港を照らし続けた2つの「灯り」が、この場所から消えることになります。

2020年には白鹿、白鷹が・・・

2020年6月には、白鹿(辰馬本家酒造)の赤い看板が、戎蔵と共に解体。

戎蔵の上にそびえ立つ白鹿の看板
戎蔵の上にそびえ立つ白鹿の看板

そして前述のとおり、2021年7月からの白鷹の工事をもって、全ての大看板が無くなりました。

最後まで残った白鷹の看板
最後まで残った白鷹の看板

街のシンボルとも言うべき「ランドマーク」がもう見られないと思うと、なんとなく物悲しくなります。

地域ニュースサイト号外NETライター(西宮市)

生まれ育ちも甲子園の、生粋の「宮っ子」です。過去にはホッカイドウ競馬や、まちライブラリー協会「BOOK FESTA」で公式レポーターとして活動も。時には、西宮・さくらFMに「鉄道案内人」としても出演します。

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