新潟で活躍している人物を紹介する地域情報サイト「ガタチラ」のトクオです。今回お話をうかがったのは、

カフェ「SUNNYDAYS」雪井幸太郎さん（株式会社ライフデザイン 代表取締役）

もっと人と関わることがしたい

トクオ：雪井さんの生い立ちや経歴を教えてください。

雪井さん：出身は新潟市北区です。高校を卒業後、関心のあった福祉系の専門学校へ進学。卒業後は福祉用品の販売レンタルを行う企業へ就職し、総務部から営業部まで幅広く経験を積みました。「もっと人と関わることがしたい」と思うようになり、独立を決めました。

トクオ：福祉に携わって、人的サービスを提供したい想いから「株式会社ライフデザイン」を設立されたんですね。

雪井さん：「福祉の知識を活かして、困っている人を手助けしたい」と思い、最初に始めたのは生活サポート付きの共同住宅でした。ちょっとしたサポートがあれば生活が継続できる方を対象としたところ、障がいのある若い世代からのニーズも意外と多かったんですよね。

トクオ：若い世代からのニーズは、意外な反応だったのですね。

雪井さん：サポートをしていく中で、彼らは「一生誰かの支えを必要としながら生きていく」ということを肌で感じました。同時に「彼らが不安や孤独を感じずに生きていくためにできることは何か」を考えるようになりました。そこから障害福祉事業を次々と立ち上げ、チーム全体でサポートしていけるような取り組みを始めました。

トクオ：サポートが必要な方が「不安や孤独を感じずに生きていくための環境」を作るわけですね。

障がい者と健常者が協働する場「SUNNYDAYS」

トクオ：カフェ「SUNNYDAYS」はどんなお店ですか？

雪井さん：障がい者と健常者が協力して製造し、販売まで行うことを大切に考えています。大変な部分もありますが、「誰の役に立てているのか」を明確にすることで仕事に楽しさや、やりがいを感じることができると思うんです。

トクオ：やりがいを感じれるから頑張れる！！確かにそうですね～。

試作品がSNSで注目されて商品化

トクオ：四角いシュークリーム「myblock」はどのように誕生したのですか？

雪井さん：よくあるシュークリームは、クリームが包みや手についてしまって食べにくいとの声がありました。試しに四角い形で作ってみたら、美味しくて食べやすいと大好評でした。SNSへ投稿されたことをきっかけに「そのシュークリームどこで買えるの？」といった声を多くいただき、カフェのオープンを待たずにデリバリーで販売を開始しました。

トクオ：SNSや口コミが販売するきっかけになったのですね。上手に食べられるので妻のセツコに怒られずに済みます（笑）

雪井さん：普段甘いものをあまり召し上がらない方でも満足してもらえるはずです！「myblock」はクリームにも米粉を使用しており、小麦粉を一切使用せず、新潟県産の米粉や卵を100％使用し、新潟県産にとことんこだわっています。完全グルテンフリーのシュークリームです。

コラボ商品誕生！新潟県産にこだわったことで繋がった縁

トクオ：コラボ商品や味の種類も豊富ですね！

雪井さん：おすすめを聞かれたら自信を持って全部！と答えます（笑）。2021年夏から「レモンクリーム」と「マンゴーさかすけ」が新登場しました。レモンクリームは村上の「冨士美園」さんと、マンゴーさかすけは新潟市の「今代司酒造さん」とコラボしています。県産食材とコラボした新メニューが登場するところも「SUNNYDAYS」の特徴です。

トクオ：なにか印象に残るエピソードはありますか？

雪井さん：機械の導入や製造工場を立ち上げることができたのは、会社の成長過程を一緒に楽しみ、乗り越えてくれるスタッフがいたからこそです。他にも、コラボさせていただいた今代司酒造さんは酒蔵でもシュークリームを取り扱ってくれたり、冨士美園さんはイベント会場まで来て差し入れをしていただきました。県産にこだわったからこそできた繋がりも大変嬉しいですね。

福祉をベースにワクワクすることを

トクオ：これからはどんなことをしてみたいですか？

雪井さん：やってみたいことは福祉事業所を菓子製造工場として開所し、店舗でのシュークリーム販売まで全てをまとめたフランチャイズ化です。米どころの県にそれぞれの米粉を使用した「myblock」のお店があったらおもしろいですし、安定的かつ継続的に運営できる企業を目指し、障害者が安心できる未来をこれからも応援します！

トクオ：福祉の観点から広がる事業展開は素晴らしいですね～。そしてこれからも安心できる未来をつくる雪井さんの活躍を期待しています！！