新潟で活躍している人物を紹介する地域情報サイト「ガタチラ」のトクオです！

食べられないものがあっても一緒に食事を楽しめる機会を作っていきたい！

【若山 裕伸さん（こかげカフェ オーナー）】

お話をうかがってきましたよ～！！

好きなことをしたいと始めた飲食業

トクオ：若山さんのなぜカフェを始めたんですか？

若山さん：生まれは十日町市ですが、大学進学とともに東京へ上京しました。大学卒業後は、全国に営業所のある企業に就職したのですが、初任地が偶然にも新潟になったので戻りました。2年程働いた時に希望退職を募るタイミングがあったんで早期退社しました。 たまたま、一緒に飲食店をやろうと言ってくれる先輩がいたので、その方と一緒にカフェを起業したのが飲食店に関わるきっかけでしたね。

きっかけは子どもの食物アレルギー

トクオ：「こかげカフェ」はアレルギーと深く関係があるようですが、何か理由があるのですか？

若山さん：息子に卵とピーナッツのアレルギーがあり、自分の食生活も一変したんです。同じ境遇の方にも外食できる機会を作りたいと思いました。ベーグルが卵と乳製品を使わないヘルシーなパンということを知り、ベーグルを看板商品にしました。

トクオ：お客様はアレルギーによる食事制限のある方が多いですか？

若山さん：食物アレルギーの方は1割もいないくらいです。県外からもこかげカフェを目指して来てくださる方もいらっしゃいます。GWや夏休みなどには、卵・乳製品・小麦不使用のヴィーガンソフトクリームを「食物アレルギーの子供に食べさせたい」という親御さんがファミリーでわざわざ来てくださいます。

卵と乳製品を一切使用しないカフェ

トクオ：メニューの全てに卵と乳製品を使用されていないのですか！？

若山さん：卵と乳製品を一切使っていません。卵と乳製品が子供のアレルギーの約７割というデータがあったので、卵と乳製品の2つを外したメニューを考案しました。食物アレルギーの方でも食べれるメニューはもちろんですが、アレルギーをお持ちでない方にも満足してもらえるものを目指しています。

トクオ：どちらの方にも楽しい時間を過ごしてほしいですね！

ヘルシーでおいしいメニューのご紹介

トクオ：卵と乳製品を使用していないのに、種類が豊富ですね！！

若山さん：材料が制限されることによって、メニューが少ないという印象も持たれたくなかったですし、カフェに来てくださるお客様はアレルギーをお持ちではない方も多いです。そのような方にも足を運んでいただけるよう、色々と工夫をして頑張っています。

トクオ：食材に制限のある方もない方も、同じように食事を楽しめるカフェにするために努力されたんですね～。

新潟の食材の魅力を発信

トクオ：「新潟っぽいもの」というのもテーマにされているんですよね？

若山さん：県産小麦を中心とした生地でベーグルを作っています。ベーグルの具材にも、新潟の豊かな農作物をできるだけ使いたいと思い、季節に応じて農福連携の取り組みで加工する枝豆やドライフルーツなどを使用しています。

トクオ：こだわりのベーグルが通販サイトガタ市で買えるんですよね。コロナ禍で需要も増えたのでは？

若山さん：昨年の緊急事態宣言を受けてからは増えました。SNSで食物アレルギーのある方々と繋がることがあるのですが、そういった方向けにベーグルの販売も実施しました。ベーグルは福祉施設で作ってもらっていて、ビジネスパートナーとして提携させていただいています。

トクオ：カフェを始めて何か印象的な出来事などはありましたか？

若山さん：僕のように食物アレルギーの方がいるご家族が県外や遠方からも来てくださるのがやっぱり嬉しいですね。来てくださった方はお子さんに「好きなのを選んで良いよ」とよく言うんです。その言葉が聞こえると、このお店をやって良かったと思います。

オーナーの素敵な想いがつまった『こかげカフェ』、食事に制限がある方もない方も一緒に楽しめるやさしいカフェに行ってみよう～♪