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【北九州市小倉北区】伝統の味を引継ぐ信念とこだわり!やっぱり小倉焼うどんはココでなくちゃ「だるま堂」

ゴルビーおじさん北九州地域情報発信ライター(北九州市)

小倉魚町の中ほどに位置する昭和の香りを残す鳥町食道街は終戦直後の1945年から長きにわたって北九州市民の胃袋を満たしてきました。

鳥町食堂街。昭和の息つかいを感じます。
鳥町食堂街。昭和の息つかいを感じます。

小倉焼うどんは苦肉の策から生まれた

小倉焼うどん発祥の店を掲げるだるま堂。
小倉焼うどん発祥の店を掲げるだるま堂。

その一角に暖簾を掲げているのが小倉焼うどん発祥の店といわれる「だるま堂」。

リニューアル前の歴史ある看板も厨房に掲げてあります。
リニューアル前の歴史ある看板も厨房に掲げてあります。

小倉焼うどんの歴史は古く、鳥町食道街開業と同じ時期に店を構えて営業を始めました。

初代店主が当時大阪で人気のあった焼きそばを作ろうとしたところ、戦後間もない食糧難で中華麺が手に入らず、やむなく干しうどん麺を使用したのがはじまりだそうです。

まさに「苦肉の策」が生んだ大ヒット作ですね。

先代の奥様が最後まで使われていたヘラ
先代の奥様が最後まで使われていたヘラ

だるま堂は二代目店主に引き継がれましたが、長い間お店を経営された奥様が令和元年に他界されお店は一時休業状態になりました。

リニューアルされたカウンター。
リニューアルされたカウンター。

しかし「だるま堂の火を消したくない」という信念のもと小倉焼うどん研究所が三代目として経営を引き継ぎ、試行錯誤を繰り返して「だるま堂伝統の焼うどん」の味を再現。店舗もリニューアルされ令和2年に復活を遂げました。

伝統の味を守り抜く店長の塚腰さん。
伝統の味を守り抜く店長の塚腰さん。

美味しい焼うどんは手間がかかるのです

シンプルなメニュー。それだけに焼うどんに対する情熱を感じます。
シンプルなメニュー。それだけに焼うどんに対する情熱を感じます。

うどんの麺は乾麺を使用します。湯で麺や蒸し麺ではモチモチでいながらさっぱりとした舌触りが再現できないのだそうです。

一度冷水で〆た乾麺を冷蔵庫で寝かせ、程よい感じに仕上がったら焼うどん麺の出来上がり。

ただし、季節ごとの気温や湿度によって乾燥具合も変わってくるので焼く時間や火の入り具合を調節しながら一皿一皿作っていきます。

なので、提供されるまでに多少時間が必要なのです。

元祖小倉焼うどんここにあり

出来上がった小倉焼うどん。麺どうしが絡みあうことなく、つるつるモチモチでコシも残っていて絶妙な食感です。

モチモチで麺の一本一本が生きてます。
モチモチで麺の一本一本が生きてます。

秘伝のソースが味を引き締め、ちりばめた魚粉が香って食欲をさそいます。いくらでも食べ続けられる美味しさ。卓上には追いソースも準備されてありました。

卓上の追いソースや紅ショウガで味変も。
卓上の追いソースや紅ショウガで味変も。

食べているうちに、ソースが麺に絡むというよりも馴染んでいることがわかります。乾麺を使って下ごしらえを手間暇かけることでクセになる味になるのです。

豚肉が美味しい。キャベツもシャキシャキです。
豚肉が美味しい。キャベツもシャキシャキです。

油は豚の背油を使用しているので具の豚肉とも相性抜群。

聞けば初代店主の奥様はまだご存命で時々顔を出されるそうです。味と共にこだわりや愛情も継承してきた「だるま堂」。伝統の美味しさはこれからも引き継がれていくでしょう。

小倉焼うどん発祥の店 だるま堂

電話・お問い合わせ:093-287-5215
所在地:北九州市小倉北区魚町1-4-17鳥町食道街内
営業時間:日・月・火 11:00~18:00(麺がなくなり次第終了)
     木・金・土 11:00~21:00(麺がなくなり次第終了)
定休日:水曜日(定休日は変わることがありますのでお問い合わせいただくかfacebookでご確認ください)
公式サイトはココをクリック→だるま堂

北九州地域情報発信ライター(北九州市)

ここにしかないグルメ情報や、知られざる地域スポット、お酒を飲みながらくつろげる大人の癒しスペースの情報を発信していきます。音楽とお酒と自然を愛する、自称心優しいライターです。

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