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【花と野菜の違い】根鉢を崩す?崩さない?

グロ子園芸愛好家

こんにちは!ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。

おうちが花畑になるガーデニング
趣味と実益を兼ねた家庭菜園
園芸にはざっくり2種類あってどちらもとても楽しくて素敵な趣味です。

私は花から入って野菜も育て始めたタイプ。
全くの初心者ではないからすんなり野菜栽培も始められたのですが、変な思い込みがあって失敗することも多々ありました。
花と野菜の違いってやっぱりあるんです。

今回は買って来た苗を定植する時に根鉢を崩す、崩さないについてです。

苗をポットから抜くと…

根っこと土が塊になっているところ。ここが根鉢です

花苗の場合

花のビニールポット苗は根が回っているものが多い。
「根が回る」とは根が良く成長して鉢の側面や底面に沿って根が回っている状態です。
上記の写真もやや根が回っていますね。
これは種苗会社が悪いとかではなく、花の苗なら大抵こんな感じ。
園芸店で購入する多くの花苗はビニールポットから抜くと軽く根が回っています。
入荷したての苗でもそんなもんです。

底の形もクッキリ

私はホームセンターで花苗を買う場合、底の穴から根っこがちょっと見えているくらいのものを買います。
上の写真くらいの根鉢が個人的には好みです。
なぜなら少し根が回っているくらいの苗がビニールポットから出しても崩壊せず扱いやすいから。
根が回ってない苗はビニールポットから抜いた時点で土がバラバラになる場合があるのです。

注意表記がないかぎり基本的に崩す

テキストやネット検索にによると根鉢崩しは「直根性」には厳禁で「ひげ根」にはOK。
でも実際何百個と花苗を買って定植した身から言わせてもらうと、ラベルにダメと書かれてない限りはちょっと根鉢をほぐして植えた方が良く土に馴染みます
今まで買った花苗でラベルでダメと書かれていたものはルピナスくらいかな?

赤丸部分をほぐして定植

かなり根が回っていたら青線部分に切り込みを入れてほぐす

根鉢の底から三分の一以下の根を軽くほぐすのが苗を弱らせないコツ。
そして定植時に根の周りに絶対に空間を作らないこと
揉みほぐした根の周囲は特に要注意です。
きっちり土と密着させて下さい。
定植後にメネデールなどの活力剤をやっておくとより土に早く馴染みます。

野菜苗の場合

野菜苗は根鉢を崩さないが基本です。
花から園芸を始めた人は根鉢を崩すのが癖になっている人が多い。私もそうでした。
根が回っていても抜いたそのままを定植してください。
野菜苗は根鉢を崩すと生長が遅れます

たまにトマトの見切り苗などでグルングルンに根が回っているものがあります。
こういうものは根鉢を崩さないと植付けは無理でしょうがたいてい徒長もしています。
野菜の見切り苗は上級者向き、安いからつい買ってしまいますが初心者では上手くいかないと思います。

むしろやさしくサポートしましょう

野菜苗は花苗と違って根が回っている比率は低い。

イラスト部分は手のつもりです

ポットから出せば根鉢がばらけそうな苗の場合、土を湿らせて優しく周囲から押さえて根鉢を固めて下さい。
そしてそれからゆっくり丁寧に抜いてそのまま素早く定植します。

この作業に自信がないなら大きいサイズのポット苗を買いましょう。
大きいポット苗なら根鉢はしっかりしています。
花出身者は反射的に根鉢を崩すことのないように!
大きいポット苗は単価は高くても初心者がスムーズに定植できるように売られているのです。
何のために大苗を買ったのかって話です。

花も野菜も楽しもう!

ガーデニングと家庭菜園、花と野菜の両方をやると飛躍的に園芸技術が上がります。
私も今まで機械的にやっていた作業の意味を考えるようになりました。
GW後半、ホームセンターを覗きにいくならぜひ園芸コーナーにも足を運んで見て下さい。
いっしょに庭仕事を楽しみましょう!

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園芸愛好家

花、野菜、盆栽、コンポスト、そしてありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライター。私の強みは自分で実際に経験している幅広い園芸ネタ。FPなので「効率よく、コスパよく」園芸を楽しむにはどうすればいいのかも考えています。「人生を仕事だけに浪費しない、趣味を持つ豊かさ」を伝えていきます。ただいまベリー栽培にドハマり中。目指せ、北欧!

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