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【有毒植物】鉢植えアジサイの室内管理に注意!子どもやペットが触らない配慮を。

グロ子園芸愛好家

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。
今回は身近な有毒植物、アジサイについてです。

そうなんです。アジサイには毒があります。
前回の記事のニラと水仙のように有名ではないのですが、花や葉、茎を誤って口に入れると嘔吐、痙攣、呼吸麻痺の中毒症状がでます。
アジサイは植物のカテゴリーとしては「落葉低木」
基本「木」なので今まで誤食の可能性に注目されることはありませんでした。
でもここにきて事情が変わってきました。

母の日などのギフトの鉢植えに注意!

母の日近辺からお洒落なアジサイの鉢植えが出回ります。
ラッピングされており、室内で飾ることが前提とされたもの。
矮化処理が施され、草丈は小さくてもボリュームある花が咲いているのが特徴です。
素敵な鉢植えって頂いたらリビングに飾りたくなっちゃいます。
けれどアジサイを触ってお口に手をもっていくような小さなお子さんはおられませんか?
好奇心旺盛な室内犬や猫は大丈夫ですか?

アジサイを切り花で食卓などに飾るおうちもあります。
これも大人だけのご家庭ならいいのですがそうとは限りません。
小さなお子さんやペットがいるおうちはひっくり返すと危険なので、花の大きなアジサイを飾ることは少ないかもしれません。でも可能性はゼロではありません。

切り花では安定が悪く花瓶に飾り辛かったアジサイ。
皮肉なことに安定良く置けて見栄えする切り花感覚のアジサイの鉢植えはヒット商品となっています。
でも売り場で有毒植物であることの説明は徹底されていません。
これは改善されるべきだと思います。

誤食による食中毒

アジサイが有毒であるという情報が知られていないために起きた食中毒もあります。

2008年に料理屋の盛り付けに使われていたアジサイの葉を食べたための食中毒が2件、2011年にも仕出しの装飾に使われていたアジサイを食べたための食中毒が1件起きています。
死亡例などはありませんが、嘔吐などの中毒症状があったと厚生労働省のHPに記載されています。

下の写真がアジサイの葉。
確かに盛り付けに使いたくなる気もわかります。絶対ダメだけど。

これは飲食店の料理が原因で起きた事件なので、原因が特定され資料として残されています。でもこれ以外にも巷で似たようなことが起きているのではないでしょうか?

私は高齢の方が紫蘇の葉と区別がつかず食べてしまったという話を聞いたことがあります。
並んで庭に生えていたそうです。
これを高齢者の問題として無視してはいけない。
判断力が落ちることは誰にでもあるし、私たちはみんな年をとるのです。
明日は我が身かもしれません。

左が紫蘇。右がアジサイ。
考え事しながら食事を作っていたら私もやりかねないな。

不特定多数が飲食する場所などに注意

せっかくアジサイを飾っておられるのに「これって有毒植物だよ!」というのは勇気が必要です。
もちろん理解した上で注意しながら飾っている場合もあるでしょう。
でも赤ちゃんがおられるようなお宅や不特定多数の人が飲食する場所の場合、さりげなく確認しておくことは必要だと思います。

今から迎える梅雨。
腐敗による食中毒に気を付けることはあっても有毒植物の誤食は盲点ではないでしょうか。
何かあったときの原因特定を確実にするために、有毒植物の誤食の可能性も視野に入れましょう。

身近にあるアジサイが有毒であるという情報、是非とも共有していきたいと考えています。

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【有毒植物】間違うと事件に。庭の毒草でおきる食中毒を考えよう
https://creators.yahoo.co.jp/growfoodsanrokugo/0100236567

慌て者だからアジサイ抜こうか思案中のgrowfood365のHP ⇒ growfood365.net
暑くなると映えなんかどうでも良くなるInstagram ⇒ growfood365
毎日の狭小家庭菜園の様子をつぶやくTwitter ⇒ growfood365

園芸愛好家

花、野菜、盆栽、コンポスト、そしてありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライター。私の強みは自分で実際に経験している幅広い園芸ネタ。FPなので「効率よく、コスパよく」園芸を楽しむにはどうすればいいのかも考えています。「人生を仕事だけに浪費しない、趣味を持つ豊かさ」を伝えていきます。ただいまベリー栽培にドハマり中。目指せ、北欧!

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