Yahoo!ニュース

【家庭菜園】ミニトマトをコンパクトに育てて秋まで収穫しよう!

グロ子園芸愛好家

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。

ミニトマトを植えて実が出来始めたものの、芽が四方八方に伸びて困っていませんか?
ミニトマトは樹勢の強い野菜です。
伸びるがままにしておくと何が何やらわからないくらいに広がってしまいます。
そして収穫も2度か3度であとはパラパラ採れる程度。
せっかくのミニトマト栽培、それではもったいない!

簡単に育てることができるミニトマト、ちょっとした作業を加えるだけでコンパクトに育てることができます。
そしてその上長期間収穫できるようにもなるのです。
今回はその作業とコツをご紹介します。

一本仕立て

株の中心の主枝だけを伸ばす育て方を一本仕立てといいます。
家庭菜園でミニトマトを育てるならこれがベスト、プロでもほとんどがこのやり方です。
ミニトマトが収拾つかなくなる原因の横への広がり、それをこの一本仕立てでシャットアウトします。

脇芽取り

じゃあ一本仕立てはどうやって作るのかというと、とにかく脇芽を徹底的に取って取って取り続けることによって主茎を保持します。
脇芽というのは葉の付け根から出で来る「芽」。
脇芽取りとはこの脇芽を取り去る作業です。

脇芽が伸びると2本、3本と主茎ではない余計な茎が増え、またその余計な茎それぞれに脇芽が出てネズミ算式に横幅が広がってしまいます。
脇芽は一度取っても同じところから何度も生えてきます。
少なくとも週に2回は株全部の脇芽を取り除いて下さい。
5センチ以下のうちにやれば手でポッキリ根元からきれいに折れます。
早めに折らないと脇芽にも花が咲き、折るのが惜しくなったりします。
でも心を鬼にしてでも取り去りましょう。
脇芽にも実をつけてしまうと株は勢いが落ちていきます。
そして脇芽に実ができたところで、きれいに着色して収穫まで到達する数は少ない。
一気に実をつけても栄養の取り合いになるからです。
実を成らせるのは主茎のみ、そのことを死守してください。

葉かき

葉かきというのは葉を取り去る作業。
「剪定目的の葉かき」と「不要になった葉を取り去る葉かき」の二種類があります。
気温が高い夏が続く近年、露天での家庭菜園なら剪定目的の葉かきは控えても良いのではないかと思います。
(※参考記事 【家庭菜園】収穫直前で台無し。トマトの裂果を防ぐには? )

やらなくてはいけないのは着色が始まった花房の下の葉を取り去る葉かきです。

実際は支柱がありますがイラストは省いています。
実際は支柱がありますがイラストは省いています。

赤く着色が始まった花房の下の葉はもう必要ありません。
ここに栄養分が持っていかれるとせっかくできた実が貧弱になってしまいます。
葉があることによって脇芽も出てきます。
とにかく全撤去!
残すは愛想のない茎一本のみ、剥き出しにしちゃって下さい。

茎下ろし

ここで疑問に思う方もおられると思います。
下から順に着色が始まった花房の下の葉を取る。
収穫を続けていたら剥き出しの茎の部分がどんどん長くなっていくんじゃないの?
そうです。そうなんです。
その剥き出しの茎をたるませてミニトマト株を全体的に引き下げる作業が必要となります。
それが茎下ろしです。

ミニトマトは支柱を立てて育てていると思いますが、その支柱と結んでいる場所をずらして株を全体的に下に移動させます。
これは言うが易し行うが難しのちょっと手間のかかる作業、油断するとポッキリ茎を折ってしまいます。
私は水やり前の株が乾燥している時、茎に水分が不足して萎びて弾力があるのを確認してからやっています。

ネットで調べると皆さん苦労なさっているようで、折れても修復できるように植物用テープをあらかじめ用意してやる方、ペンチで茎を少し潰す方などいろいろありました。
お子さんが育てている場合、この作業は大人が手伝ってあげて欲しいと思います。

摘芯

次に一本仕立てでまっすぐ育てるとして、いったいいつまで伸ばし続けるのかという疑問が湧いてきますよね。
ミニトマトは花房が7段くらいまで収穫するのが普通とされてきました。
けれども最近は9月でも気温が高く、実は充分熟します。
8段、上手くいくと9段くらいまで収穫する人が増えています。
下から8段目の花房まで収穫するなら、9段目の花房がまだ緑色のうちにその下で茎の先をハサミでカットして下さい。
摘芯という作業です。
イラストの青線の部分です。

この時注意しないといけないのは、摘芯したことによって最後の花房の上の葉の付け根から強い脇芽が出ることです
イラストのオレンジ色の丸の部分のことです。
ここから脇芽が育ってしまったら摘芯した意味がありません。
必ず脇芽を取るようにして下さい。

ミニトマト栽培は家族みんなで

苗さえ植えれば収穫できるミニトマト。
小さなお子さんでも栽培を楽しめる野菜です。
けれどもミニトマトを最後まで育て上げ、本来収穫できる量の実をつけさせるにはいくつかの作業が必要です。
出来れば大人も手伝って、家族みんなで育ててみて下さい。

夏休みが始まります。
ですがコロナウイルスの感染者は増加しており、自由にお出かけできる環境ではありません。
プランターを利用すれば家庭菜園はお家で楽しめます。
食育にもなる素晴らしい趣味です。
ぜひ、家族みんなで家庭菜園始めてみませんか?

Blogやってます!growfood365のHP ⇒ growfood365.net
私の家庭菜園の様子を解説付きでUPしているInstagram ⇒ growfood365
YouTubeもやってます。チャンネル登録お願いします ⇒ growfood365

園芸愛好家

花、野菜、盆栽、コンポスト、そしてありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライター。私の強みは自分で実際に経験している幅広い園芸ネタ。FPなので「効率よく、コスパよく」園芸を楽しむにはどうすればいいのかも考えています。「人生を仕事だけに浪費しない、趣味を持つ豊かさ」を伝えていきます。ただいまベリー栽培にドハマり中。目指せ、北欧!

グロ子の最近の記事