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【札幌市東区】幻の玉ねぎ「札幌黄」はどこからきた? ルーツを調べに「札幌村郷土記念館」に行ってみた。

グリーンロード地域ニュースサイト号外NETライター(札幌市)

札幌市東区担当ライターのグリーンロードです。北海道札幌市東区の魅力的な情報を発信しています。東区の特産品玉ねぎ。毎年秋になると東区の玉ねぎ畑では、収穫された玉ねぎをよく見かけるようになります。また、めずらしい品種「札幌黄(さっぽろき)」が採れる事でも知られています。

幻の玉ねぎ「札幌黄」
幻の玉ねぎ「札幌黄」

東区の特産品「札幌黄(さっぽろき)」がどこからきたのか、そのルーツがわかる「札幌村郷土記念館」に行ってみました。取材にお伺いしたのは2022年10月12日。「札幌村郷土記念館」外観。敷地内には石碑と「大友亀太郎」の像(右側)がありました。

札幌村郷土記念館
札幌村郷土記念館

左側には新しい石碑があります。石碑前にはお花が飾られていて、「ウィリアム ベン ブルックス博士”札幌黄”の生みの親」とありますね。

ウィリアム ベン ブルックス博士”札幌黄”の生みの親
ウィリアム ベン ブルックス博士”札幌黄”の生みの親

館内受付で取材のお話をすると、館内を案内していただけました。館内の方によると、「札幌村郷土記念館」は「大友亀太郎」の役宅跡地に建てられた資料館で、昭和52年4月に開館。1階と2階があり「大友亀太郎」が開削した大友堀や元村にまつわる古文書や農具、生活用具などの資料が展示されているそうです。

■1階 札幌村の玉ねぎ栽培の歴史

「札幌市文化財 昔の玉葱栽培農具」の展示

実際に使用されていた種まき器などや土を踏み固めた下駄など、玉葱栽培農具も様々ありました。展示物には名札が付いているのですが、黄色名札が付いているものは「札幌市文化財」で撮影NGのため、こちらは館内で確認してみてくださいね。

玉ねぎがトラックに山盛になっている写真もありました。当時から沢山収穫されていたのですね。

「ドサンコ(道産馬)」も展示されていました。

原始時代の北海道には馬がいなかったのですね。

当時の生活ぶりがわかる日用品が展示されているエリアは、炉ばたがありました。

明治末期の茶の間が再現されています。

大きな農具も展示されていました。館内の方が実際に動かして下さり、風が出る様子を見ることがきました。

■2階 資料展示

札幌村の開祖・「大友亀太郎」の資料や昔の教科書などが展示されていました。東区が変わりゆく様子が分かる資料や、新聞などもありました。他にも、写真撮影NGでしたが、毎年9月に行われる丘珠神社秋季例祭「丘珠獅子舞」の「2代目獅子頭」も展示されていましたよ。

「紙芝居」。

■札幌黄(さっぽろき)のルーツは?

館内を一通り案内していただき、最後に「札幌黄(さっぽろき)」のルーツについてお伺いしました。屋外にあった「ウィリアム ベン ブルックス博士”札幌黄”の生みの親」の石碑は、2022年10月に建てられたそうです。

ブルックス博士が故郷のアメリカから「イエロー・グローブ・ダンバース」を持ち込み札幌村(東区)の土地環境に合わせて品種改良を重ねていったそうです。栽培した玉ねぎは海外で需要が高く輸出も行っていたそうですよ。当時は札幌村を中心に広く栽培されていましたが、札幌村が栄えるようになり、玉ねぎ畑は札幌村の郊外にも広がっていったそうです。

今回、色々なお話を聞かせていただきました。取材のお時間をいただきましてありがとうございます。「札幌黄(さっぽろき)」のルーツがわかる「札幌村郷土記念館」は、館内に当時の歴史資料等が多数展示されています。札幌黄のルーツを知りたい方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

札幌村郷土記念館

  • 住所:札幌市東区北13条東16丁目2-6
  • 電話:011-782-2294
  • 開館時間:午前10時~午後4時(入館無料)
  • 休館日:毎週月曜日、祝日の翌日/12月29日~1月5日の8日間

地域ニュースサイト号外NETライター(札幌市)

2022年5月より地域ニュースサイト号外NETの「札幌市東区」を担当しています。札幌市東区には魅力的な観光スポットや美味しい食べ物が沢山ありますよ♪イベントも盛りだくさん!☆新しいお店の情報や子供と楽しめる場所などまだまだ知らない札幌の魅力を紹介できればと思います。

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