卒業シーズンの3月まで約2週間前の2月15日朝、JR四条畷駅に来てみると、駅事務室横に置かれたホワイトボードに多数の桜色のカードが貼られているのが目に入ってきました。

　ホワイトボードに近づいてみると、樹木の形をした焦げ茶色の紙が下の方にあり、その上に多数貼られている桜色のカードはどうやら桜の花びらの形を模しているようです。カードにはそれぞれ「絶対合格」、「新生活楽しもう」などのメッセージが記されており、あたかも桜の花のようにホワイトボードの表面をこんもりと覆っています。

　ホワイトボード下の掲示物の右下には、「西日本旅客鉄道株式会社　四条畷駅長」とありますので、この催しは駅が企画したもののようです。

　ホワイトボード横の台には、色とりどりのサインペンがあり、中央部にはガムテープの芯のような空洞の筒の中にカードが入っています。このカードにサインペンで想いを込めたメッセージを記し、その横にある学校の校舎と桜の花びらが描かれた円筒形の箱に投函。その後、駅員の方々がホワイトボードに貼る、という流れです。

　ホワイトボード横の掲示物には「卒業生のみなさま　ご卒業おめでとうございます。みなさまの更なるご活躍を　駅係員一同　願っております」と、これまで通学に駅を利用し、このたび卒業を迎える学生たちに向けたメッセージが記されています。新しい進路に向かって旅立つ学生たちにお礼を言いたい、温かく送り出したい、エールを贈りたいといった駅の皆さんの気持ちが伝わってくるようです。