八王子市明神町の簡易裁判所の前の道を歩いていたら、あれっ？と思う看板が目に入りました。

一旦通り過ぎたのですが、気になってUターンしてみました。

見返してみてもやっぱり「夢　アラジン弁当」です。マークはアラジンの魔法のランプをモチーフにしているのでしょうか？

よく見れば、街でよく見かけるような有名弁当チェーン店とは、明らかにデザインも名前も違います。

お店の前には手書きのキャッチコピーのようなものが貼られていますが、「作り方は知らないけど、食べることは出来る」

色紙に書いてある、昭和の旅人がプロデュースしているお弁当屋さんらしい、名（迷）言があちらこちらに貼ってあります。

そしてその横には、ノリ弁190円！　ナポリタン80円！

どういうこと？

ちょっと不安に駆られながらも、店内に入ってみることにしました。

確かに昭和価格のような揚げ物が並んでいます。

お店の方にお話を聞いてみると、288円で定食が食べられると話題の、新宿・曙橋近くの「定食酒場食堂」の系列店だそう。

定食酒場食堂はテレビ東京の人気バラエティ番組「ソレダメ」など、今年だけでも8本のテレビ局が取材に来た人気店。

店頭に書いてあったナポリタン80円もありました。量としては付け合わせのナポリタンが3倍くらいまとまっている感じです。

メニューはどれもお得感いっぱいです。

お店の方におすすめは何ですか？と聞いたところ、「今日は野菜炒めが美味しいです」とのこと。

お店で全てのおかずを手作りしているそうで、確かに昭和の香りがしてきそうな、よく炒めてある懐かしい野菜炒めです。

こちらは鶏の唐揚げ。お弁当用なので、しっかりと良く揚げてあるのでしょうか。こちらも昔懐かしい感じの唐揚げです。

上の写真のお弁当が190円の「ノリ弁」。海苔が乗っていないのは「ノリの良いお弁当」という意味だからだそう。

春巻きと煮しめと魚の焼いたのが入って、青のりがかかっています。

ノリの良いお弁当の意味は不明ですが、コンビニでおにぎり１個を買っても150円くらいするので、お得な感じです。

こちらは「からあげ弁当」500円。

唐揚げは夢 アラジン弁当でも人気商品なのですが、からあげ弁当より、ノリ弁に単品で唐揚げを足す方が多いそうです。

アラジン弁当、プロデュースしているのは昭和の旅人さんですが、実際に調理や店舗運営をされているのは、こちらの平成っぽいお兄さんです。

夢 アラジン弁当には、毎日お弁当を買いに来て、しばらくおしゃべりをしてから帰るお年を召した女性のお客さんや、会社の会議用に大量に購入してくれる法人のお客さんがいるから、楽しく低価格を維持したお弁当が作れるのだそう。

メニューにないお弁当でも、できる限り希望に沿って作ってくれるそうです。

夢 アラジン弁当は、人情あふれるどこか懐かしいお弁当屋さんでした。

【夢 アラジン弁当】

東京都八王子市明神町４-１-７

⁡電話：042-656-8300⁡⁡ 【定休日】日曜日