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【八王子市】箱の中のムットーニワールドは動く芸術品。電気仕かけのカラクリ人形を夢美術館で観ませんか

八王子!地域ニュースサイト号外NETライター(八王子市)
《サーカス(部分)》2019年©MUTTONI

八王子市夢美術館で「ムットーニワールド からくりシアターⅤ」が2024年2月3日(土)より開催されています。

本展では詩人中原中也の代表作「サーカス」を作品化した《サーカス》をはじめ、夢美初出品を含む20点余りが出展されます。

作品の稼働に合わせてムットーニ氏自らが作中のストーリーを語る上演会も開催されています。

6年ぶり5回目となる「ムットーニワールド からくりシアター」をどうぞお楽しみください。

《ジャングル・パラダイス(部分)》2013年©MUTTONI
《ジャングル・パラダイス(部分)》2013年©MUTTONI

―暗闇の箱のなかに光が灯り、効果音、音楽、照明が交差し、人形たちが動き出す。それらが融合したとき、ムットーニワールドへの扉が開かれる―

2009年にスタートした「ムットーニワールド からくりシアター」シリーズ。

前回2018年開催の「Ⅳ」より、6年の歳月を経て待望の「Ⅴ」が開催されます。今回もお馴染みの人気作から、夢美術館初出品作、そして近作まで合わせて20台余りを展示しています。

《ヘル・パラダイス(部分)》2018年©MUTTONI
《ヘル・パラダイス(部分)》2018年©MUTTONI

ボックス・シアターとも称されるムットーニ(本名:武藤政彦)作品は、全てが作家の手によるもの。美しく彩られた木製のからくり箱、繊細な表情をした物語の登場人物たちも、粘土を使って一体一体丁寧に制作されています。そして作品の要である電機仕掛けの“からくり”に至るまでムットーニ氏が設計、配線までをこなしています。そうして丹精込めて構築された作品に、淡い光、音楽や効果音が加わり一つの世界が誕生します。

また、作品の稼働に合わせて作中のストーリーを作家本人が語る「上演会」は、より強い力で観客を作中に引き込みます。いわゆるヴィジュアルストーリーテリングともいえるこの手法は、他に類を見ない新たな芸術性を感じさせるものです。

「何度でも見たくなる」ムットーニ作品の魅力は、これに由来しているのかもしれません。作品と共にぜひお楽しみください。

※展示内容は変更になる場合があります。

出品作品(予定)                                               

《サーカス》、《ザ・ダイアリー・オブ・ウィングズ》、《プリモ・テンポレ》、《インターメッツォ》《サテライト・キャバレー》、《カンターテ・ドミノ》《ヘル・パラダイス》、《ジャングル・パラダイス》、《ザ・ナイト・エンジェル・カムズ》 ほか多数。

《カンターテ・ドミノ(部分)》2005年©MUTTONI 撮影/川上弘美
《カンターテ・ドミノ(部分)》2005年©MUTTONI 撮影/川上弘美

作家紹介

ムットーニ(本名:武藤政彦)

1956年横浜市生まれ。工場が立ち並ぶ京浜工業地帯で少年時代を過ごす。家に帰ると、その日見て感じたモノを油粘土で再現して遊んでいた。十代半ばから油彩画を描き始め、高校卒業後、創形美術学校に入学。卒業後、東京都国立市にアトリエを構えのちに再び粘土による人形制作に没頭。人形、光、効果音、背景の転換などの要素を詰め込んだ「箱」が、電動の仕掛けによりストーリー展開していくという独自の世界を確立し、高い評価を得ている。

文学作品をモチーフにしたものは、世田谷文学館、前橋文学館にコレクションされている。

《ワルツ・オン・ザ・シー(部分)》2006年©MUTTONI
《ワルツ・オン・ザ・シー(部分)》2006年©MUTTONI

展示について  

■ 展示室は5つのエリアに分かれていて、作品はスケジュールに合わせて1エリアにつき1台が常時稼働しています。

いつ入場しても稼働中の作品を観覧することができます。

※スケジュールは館内に掲示しています(夢美術館HPにも掲載)。

※作品は順番に稼働します。

※最大5分程度のインターバル(作品が稼働しない時間)があります。

※順番通りにご覧にならなくても、十分楽しめます。

■ 作品の演出のため、展示室内が暗くなっている場合があります。足元や周囲に気を付けてお進みください。

小さなお子様をお連れの方は、お子様のそばから離れないようにお願いします。

■ 展示室内での写真撮影、動画撮影はできません。

作動している全ての作品を鑑賞するには約2時間半かかります。16時半までには入場されることをお勧めいたします。詳しくはタイムテーブル表をご覧ください。

八王子市夢美術館はコンパクトながら毎回凝った内容の展示がされ、美術館マニアからも高く評価されている美術館です。

普段はそんなに混雑していないので、自分のペースで作品を鑑賞できるのも魅力。

夢美術館の常設展(収蔵品展示)および特別展が何回でも鑑賞できる「八王子市夢美術館 年間パスポート」はなんと破格の1人用1400円 (記名本人に限り有効)2人用2400円 (記名の本人2名、または記名の本人1名と同伴1名に限り有効)冬は暖かく、夏は涼しい美術館を1年中楽しめます。

開催期間 2024年2月3日(土)〜2024年3月24日(日)

会場 八王子市夢美術館

住所 東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F

開館時間 午前10時より午後7時(ただし入館は午後6時30分まで)

休館日 月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)

観覧料 一般700円、学生(高校生以上)65歳以上350円 中学生以下無料

主催 公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団

監修 武藤政彦

『上演会』(申込不要 19日間、計38回)

作家自らが作品中で展開するストーリーを語り、作品を紹介します。

会場:八王子市夢美術館 展示室

日時:会期中の土曜日、日曜日、祝日

   14:00~/16:00~(1日2回) 1回につき45分程度

料金:無料(ただし観覧料が必要です。)

※混雑状況によって急遽開催を見合わせる場合があります。

※展示室の床に座ってご覧いただく場合があります。

※開催時間の前後は混雑が予想されます。ゆっくりご覧になりたい方は時間調整をお願いします。

※展示室内ではスタッフの指示に従ってください。

《サーカス(部分)》2019年©MUTTONI
《サーカス(部分)》2019年©MUTTONI

八王子市夢美術館

東京都八王子市八日町8-1ビュータワー八王子2F

地域ニュースサイト号外NETライター(八王子市)

八王子のことなら、何でも知りたい・見たい・楽しみたい!そんな気持ちで毎日取材中!生まれも育ちも八王子です。

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