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落としにくいサツマイモの汁のシミ、アイロンを利用すると簡単に落とせます。

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

こんにちは、おウチクリーニング研究家のハナです。

お芋類が美味しい季節になってきましたね。

子どもたちの芋掘りも秋の楽しいイベントのひとつです。

ただ、芋掘りでついたサツマイモのベタベタした汁って落としにくいんですよ。

少し時間が経つと黒く変色して漂白剤で浸け置きしてもなかなか落ちないと諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私のもとにも秋になると相談が増えるのがサツマイモの汁の落とし方です。

じつは、何時間も浸け置きしなくても簡単に落とせる方法があります。

さつまいもの汁の落とし方

【必要なもの】
・液体漂白剤(酸素系)
・重曹
・歯ブラシ
・アイロン
・汚れてもいいタオル(キッチンペーパーでも可

サツマイモやツタを切ると断面からにじむ白い液体はヤラピンという成分。

このヤラピンが出るのはサツマイモが新鮮な証拠ではあるんですが、時間が経つと黒く変色して衣類に付着すると手ごいシミになります。

このヤラピンのシミは普通に漂白剤に漬け込んでも黒から黄色くらいに色は抜けますが、完全に落とし切るのはなかなか困難。

ちょっとしたコツが必要なんです。

漂白剤を使いますが、浸け置いたりはしません。

使う漂白剤は液体の酸素系漂白剤

液体漂白剤の種類

まずは漂白剤と重曹を1:1で混ぜて使うんですが、ここで使う漂白剤は塩素系ではなく色柄ものにも使える酸素系漂白剤です。

× 塩素系漂白剤
○液体漂白剤(酸素系)

塩素系漂白剤はツンとした臭いが特徴で表記には必ず「混ぜるな危険」と書いています。今回はこの漂白剤は使いませんのでご注意ください。

液体漂白剤(酸素系)は

LION「ブライト」
花王「ワイドハイター」

などが有名。

色柄物にも安心して使える衣類用の液体漂白剤です。

1、重曹と漂白剤を混ぜる

重曹と漂白剤は1:1の割合で軽く混ぜてペースト状にします。

2、 タオルに上に衣類を置く

汚れてもいいタオル、またはキッチンペーパーを下におき、シミ抜きしたい衣類を置きます

今回はサツマイモの汁をつけた布を使いますが、衣類はシミのついた箇所だけでOK

3、シミにペーストを塗る

シミに先ほど作った1のペーストを塗り、歯ブラシで叩き込みます。

4、アイロンのスチームで温度を上げる

これが最大のコツなんですが、ただペーストを塗っただけではシミは完全に落とせません

色は薄くなりますが、黄色いシミが残るんです。

ここにアイロンのスチームを使って温度を上げます。

アイロンは布に触れないようにスチームだけをあてます。

1〜2cmくらいアイロンを浮かせてスチームをあてます。

もし、アイロンにスチーム機能がなかったり、アイロンを出すのが面倒な場合は、ケトルや鍋にお湯を沸かして、お湯の蒸気を当ててもOKです。

その場合は火傷しないように厚手のゴム手袋をするなどして注意してくださいね。

5、水洗いする

さっと水洗いし、1のペーストを洗い落とします。

ここで汚れが落ちてなければ、1〜5の作業を繰り返します。

シミがほとんど目立たなくなったら、洗濯機で普通に洗濯します。

まとめ

周りに飛んだシミはうっすら残ってますが、ペーストをつけて落とした真ん中の大きなシミは完全に消えました。

漂白剤だけは落とせない汚れも、少し工夫をすると落とせます。

重曹+漂白剤をペースト状にしたものをシミに塗りつけてアイロンのスチームを使って洗浄力を上げることで、落としにくいサツマイモの汁のシミも落とせません。

お芋掘りをすると注意していても汁が飛んでしまいますから、もしシミになってしまったら試してみてください。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

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