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【夏の黄ばみ対策】6種類の洗剤を試して、手間をかけずに黄ばみを落とせるアイテムを見つけました!

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。

夏にシャツのエリそでや脇の黄ばみに悩んでおられる方は多いですよね。

夏の衣料は汗をよく吸っているので、同じように洗っていてもどうしても黄ばみが発生しがちです。

そんな黄ばみ落としの強い味方となる「部分洗い用洗剤」は各社洗剤メーカーから数多く発売されていて、その使い方も容器のデザインもバラエティー豊かです。

汚れ落ちは?使いやすいのは?

「部分洗い洗剤」6種類を実際に洗い較べて洗浄力と使いやすさを検証。

その結果を公表します。

よろしければ洗剤を選ぶ際の参考にしてください。

部分洗い洗剤の汚れ落ち実験

汚れ落ち実験に使うのは実際の黄ばみ。

夫の枕に仕込んで黄ばみを発生させた布を使って検証します。

左が比較のための洗っていない画像です。

ドラッグストアで購入できる部分洗い洗剤6種類を購入して、それぞれの汚れ落ちと使いやすさ、そしてコスパを検証し、5段階評価します。

では、さっそく洗剤の特徴と結果を発表します。

専用ケース付きウタマロ石けん

ウタマロ石けん 概要

液性:弱アルカリ性

容量と価格:【133g入り 950円(本体だけの場合141円)】

洗濯1回のコスト:約5円(本体だけの場合0.42円)

蛍光剤:あり

使用方法:水に濡らした洗濯物にまんべんなく塗りつける

原産国:日本

成分:純せっけん成分(98%、脂肪酸ナトリウム)、蛍光増白剤

ウタマロ石けんは「エリそで用」というわけではないですが、黄ばみをよく落とす洗剤なのでエントリーに加えました。

こちらの商品はケース付きです

価格は本体を買うだけよりも高くなりますが、直接手を触れることなく汚れに塗りつけることができます。

ウタマロ石けんの結果

汚れ落ち ★★★★☆

もみ洗いすればもっと汚れは落ちますが、今回は塗りつけただけで洗いました。

洗浄力はとても高いものの、蛍光剤が入っていて色柄ものに使うと色褪せたように見えるので、★をひとつ減らしました。

白いものを白く洗うには最強の汚れ落ちです。

使いやすさ★★★★☆

手にとってから、わずか1.05秒で使用できます。ケースは弾力があり、しっかり掴めて滑らない素材で使いやすいです。

事前に衣類を水をつけないといけないので★を一つ減らしました。

ミヨシ エリそで泡スプレー

エリや袖の汚れ落としに便利な、スプレータイプの部分洗い。肌にやさしい天然素材の石けんと重曹だから、手洗いしても安心。ほのかな緑茶の香りです。サトウキビ由来のバイオマスPET使用。
ミヨシオンラインショップより

ミヨシ のエリそで泡スプレーの概要液性:弱アルカリ性

容量と価格:280ml入り 275円

洗濯1回のコスト:約12.6円

蛍光剤:なし

使用方法:汚れにスプレーして、軽くもみ洗い

原産国:日本

成分:純石けん分(13% 脂肪酸カリウム)、アルカリ剤(重曹)

スプレー式で、しっかりした泡が出ます。

洗剤を塗りつける手間もまく、スプレーするだけなのでお手軽。

成分がせっけん成分と重曹だけ。アレルギーがある方でも安心感がありますね。

ただ、洗濯機に入れて合成洗剤を使ってしまうと意味がなくなるので、普段からナチュラル洗剤を使っている方におすすめのアイテムです。

ミヨシ エリそで泡洗剤の結果

汚れ落ち★★★☆☆

軽くもみ洗いしましたが、全体にうっすら黄ばみが残ってしまいました。

使いやすさ★★★☆☆

スプレーだと塗りつける手間はありませんが、その後にもみ洗いが必要なのはマイナスポイント

ボトル部分が少し太く、手が小さな私には少し持ちにくく感じました。

ONとOFFの切り替えが硬くて回しにくいですが、小さなお子様のいたずら防止にはいいのかもしれません。

LION NANOX エリそで

皮脂汚れを分解する酵素配合
体から出る皮脂やタンパク質が混ざり合った複合的な汚れである“エリそで汚れ”を「酵素」と「ノニオン界面活性剤」の相乗効果でパワフルに分解します。
LION公式サイトより

LION  NANOXエリそで 概要

液性:弱アルカリ性

容量と価格:250g入り 254円

洗濯1回のコスト:約18円

蛍光剤:なし

使用方法:汚れに塗りつけて5分ほど置く

原産国:日本

成分:界面活性剤(25%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤、アルカリ剤、pH調整剤、酵素

今回の部分洗い洗剤を購入するために3件ほどドラッグストアとバラエティショップをまわりました。

どこのお店でも販売されていたのは、この商品だけです。

購入のしやすさは一番です。

LION  NANOXエリそでの結果

汚れ落ち ★★★★☆

若干汚れが残ったものの、白い部分は真っ白です。

もう少し丁寧に隙間なく塗布できていたらもっと汚れが落ちたかもしれません。

広範囲に広げるにはヘッドのスポンジ部分が小さいかなと感じました。

そのぶん、小回りがきき細かい部分に塗りやすくもあります。

使いやすさ ★★★★★

ふたはスクリュー式になっていて、回さないと開きませんが手にとって塗布するまで3秒かからず小さな動きで開閉できました。

パッケージの形状も握りやすく力も入れやすかったです。

容器の先にスポンジが付いていて、汚れに手を触れることなく液剤を塗布することできます。

手の小さな女性でもとても扱いやすい商品。

オキシクリーン MAXFORCE(マックスフォース)

直塗りできる消しゴムヘッドが手を汚さず、もみ洗いするように汚れをオフ。
エリやそでの皮脂汚れ、黄ばみにおすすめ
オキシクリーン公式サイトより

汚れ落ちの高さから主婦を中心に絶大な人気を誇るオキシクリーンの部分洗い洗剤です。

ドラッグストアでの販売は少なく、ネット通販か輸入ものを扱っているバラエティショップのほうが見つけやすいんじゃないかと思います。

オキシクリーン MAXFORCE(マックスフォース) 概要

液性:弱アルカリ性

容量と価格:175g入り 598円

洗濯1回のコスト:約59.8円

蛍光剤:なし

使用方法:消しゴムヘッドを衣類に押し当て液剤と塗布して5分置きます

原産国:アメリカ

成分:界面活性剤(9%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルペタイン、アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム)、溶剤、増粘剤、安定化剤、酵素、洗浄補助剤

オキシクリーン MAXFORCE(マックスフォース)の結果

汚れ落ち★★★★★

界面活性剤は9%と非常に少ないにもかかわらず、黄ばみをしっかり落とせたのは消しゴムヘッドの功績だと思われます。

汚れた洗濯物に手が触れることなくしっかりと塗り込むことができます。

使いやすさ★★★★☆

ストンとした筒状の容器のてっぺんに凹凸がついた硬いゴム状のヘッドがついています。

このヘッドを衣類に押し付けると液が出て、消しゴムヘッドの凸凹で効率よく擦り洗いできる仕組み。

液剤が手に触れることがなく、手が荒れやすい方も安心して使えます。

容器の太さも握りやすくてちょうどいい。

容器は硬いプラスチックで、ヘッドを衣類に押し付けると液剤がスルスルと出る感じです。

ただ、簡単に液剤が出てしまうので、小さなお子様がいるご家庭は手の届かないところに置くなどの工夫が必要かも

香りがキツめなのと、コスパが悪いのがマイナスポイントですね。

Dr.Beckmann

シルクやウールなどのデリケート素材の油脂汚れに強い胆汁石鹸成分が効果を発揮します。
Amazon 商品の特徴より

Dr.Beckmann 概要

液性:弱アルカリ性

1回の洗濯コスト:250g入り 900円

洗濯1回のコスト:約43.6円

蛍光剤:なし

使用方法:汚れにスプレーして5〜10分置きます

原産国:ドイツ

成分:界面活性剤(12〜25%、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、アルコール、純せっけん分(脂肪酸カリリウム))保存剤、水

Dr.Beckmannは90年ほど染み抜きに焦点を当てた商品を作り続けてるドイツのメーカです。

スプレータイプで液体を幅広く塗布できるので、エリ袖だけでなく背中の黄ばみなどにも使いやすいです

Dr.Beckmann 結果

汚れ落ち ★★★★☆

少々黄ばみは残りました。手でこすったりすることなくスプレーだけで全体に黄ばみの層を一枚めくるように白くなっています。

真っ白というわけではないですが、清潔感のある仕上がり。

使いやすさ ★★★★☆

手間だけ考えると、この商品が最も手間なしでです。ただ10分間の浸け置きは長く感じます。

急いでいる時はイライラするかなと思い、星一つ減らしました。

待つだけなので手間はかからないんですけどね・・

白洋社 エリそでシミとりプロ 

白洋社 エリそでシミとりプロ 概要

液性:弱アルカリ性

容量と価格:240ml入り 548円

洗濯1回のコスト:約19円

蛍光剤:なし

使用方法:汚れに塗布し、軽くもみ洗い後に5分おきます

原産国:日本

成分:界面活性剤(17%、ヤシ油脂肪酸自エタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)

クリーニング店「白洋社」が長年つちかったノウハウから生まれた洗浄力と安全性を両立したエリそで用洗剤。ココナッツ油が主成分です。

私はドンキ・ホーテでたまたま見つけて購入しました。

調べてみるとネットでの販売はないようなので、もしかしたらドンキ・ホーテでのみ販売されている商品かもしれません。

ドンキ・ホーテがお近くにない場合は手に入りにくいかもしれません。

白洋社 エリそでシミとりプロ 結果

汚れ落ち ★★★☆☆

うっすら黄ばみが全体に残ってしまいました。

使いやすさ ★★☆☆☆

容器が硬くて洗濯が細いので、エリ全体に液剤を染み込ませるのが手間がかかります。

小さなシミには問題ないんですが、エリ全体に液剤をしみわたそうと思うとなかなか大変。

液剤を塗布したあとにもみ洗いも面倒です。

エリそで、部分洗い洗剤のまとめ

一覧表で見やすくしてみました。

私のおすすめは「オキシクリーン マクスフォース

汚れ落ち、使いやすさ、そして楽しさで私はオキシクリーンがおすすめではありますが、コスパがよろしくないのは家計に厳しい

あと少しニオイがキツくニオイに敏感な人には不向きかも!

多少お金がかかってもいいから、とにかく手間なくエリそでの汚れを落としたいという方にはおすすめです。

入手のしやすさとバランスの良さはLIONの 「NANOX エリそで」

圧倒的に使いやすかったのは 「NANOX エリそで」

汚れ落ちで若干オキシクリーンに劣ったものの、丁寧に塗布すれば堂々の洗い上がりになるんじゃないかと思います。

オキシクリーンとNANOX、あとウタマロ石けん、この3つは洗い上がりの布をみて「白いな」と感じました。

ウタマロ石けんは蛍光剤入りなので、色柄ものには不向きですが白物の黄ばみをしっかりおとしてくれる洗剤です。

NANOXはコスパもよく、どこのドラッグストアでも手に入りやすいですし、今回試した中ではもっともバランスがよかったです。

部分洗い洗剤を選ぶ参考にしてもらえると嬉しいです。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

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