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夏の汚れを完全リセット!漂白剤11種類を試してわかった洗浄力ベスト5

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。

夏の間にたっぷり汗をすった衣類には洗剤で落とし切れない目に見えない汗や皮脂汚れがたっぷり残っています。

その汚れが時間が経つにしたがって黄ばみとなって現れます。

特に、長時間保管する衣替えのシーズンには夏物衣類の汚れを完全にリセットしてからしまいたいところ。

面倒なシミ抜きや部分洗いなしでしっかり汚れを落とすには普段の洗濯に加えて「漂白剤」の力をかりるのが手っ取り早いです。

ドラッグストアで購入した11種類の漂白剤を実際に使って洗浄力をたしかめた結果をランキング形式で公開します。

よろしければ漂白剤を選ぶ参考にしてもらえると幸いです。

洗剤と漂白剤の違い

漂白剤ってなんだか怖いと思っている方も多いかもしれません。

だけど、漂白剤を正しく選んで使うと洗剤で落とし切れなかった汚れをシミ抜きなど面倒な作業をしなくても落とすことができます。

漂白剤は汚れやシミを落とすという目的は洗濯洗剤と同じですが、仕組みはまったく違います。

衣類用洗剤の仕組み
衣類用洗剤の仕組み

洗剤は汚れを包んで水の力で引き剥がし落とします。

漂白剤の仕組み
漂白剤の仕組み

漂白剤は色素を分解して破壊します。いわゆるい脱色です。髪の脱色剤と同じ仕組みです。

漂白剤の役割は洗剤だけは落とし切れいない衣類のシミなどを落とすために使います。

漂白剤タイプの特徴

一般家庭で使われる漂白剤の種類は主に3タイプ

それぞれの特徴を簡単に解説します。

白物専用の「塩素系漂白剤」

主な成分は次亜塩素酸ナトリウム

木綿や麻、ポリエステルなどに使えます。

ツンとしたニオイが特徴で、混ぜるな危険と記載されているので少し怖いイメージがあります。

洗浄力が高い反面、染料まで落としてしまうので白物衣類にしか使えません。

【メリット】
・洗浄力がとても高い
・色移りにも対応できる唯一の漂白剤

【デメリット】
・色柄衣類にはつかない
・酸性の洗剤を混ぜると危険

普段着用の「粉末酸素系漂白剤」

主な成分は過炭酸ナトリム

液性は弱アルカリ性

色柄衣類にも使え、ウールやシルクなどの動物性素材以外の幅広い衣類に使えます。

【メリット】
・色柄ものに使える
・洗浄力が高い
・環境に優しい
・洗剤をつかった2度洗いは不要

【デメリット】
・動物性素材には使えない
・つけ置き時間が長い
・40度以上のお湯が必要

おしゃれ着用の「液体酸素系漂白剤」

主な成分は過酸化水素

液性は酸性(または弱酸性)

繊維に優しく、肌への刺激も穏やか。ウールやシルクなどの動物性繊維にも安心して使えます。

洗浄力は粉末に比べて弱く、洗濯洗剤と併用して使います。

【メリット】
・繊維にも肌にも優しい
・デリケート衣類にも使える
・部分的な染み抜きに使える

【デメリット】
・洗浄力が低い
・洗剤をつかった2度洗いが必要

こんなふうに検証します

今回は、色柄ものにも使える酸素系漂白剤の洗浄力を確かめていきます

実際に使って洗浄力を確かめたのはドラッグストアで購入した11種類の酸素系漂白剤

洗浄力

口紅、卵、醤油、ボールペン、果汁、ソース、ミートソース、カレー、ごま油といった9つの汚れをつけた布を40度お湯に1時間つけ置きし汚れ落ち具合を5段階で点数をつけます。

消臭力

たいせつに培養している夫の加齢臭を使います。

加齢臭の染み込んだ枕カバーをつけ置きしてニオイチェッカーの数値と実際に鼻でかいで5段階評価で点数をつけます。

実験結果をデータ化

実験によって得た結果を数値化したデーターがこちらです

これらの結果を元にしたランキングを発表します

※汚れ落ちの点数が同じ場合はコスパの良いほうを上にしています

酸素系漂白剤の洗浄力ランキング

1位 花王 ワイドハイターPRO(粉末)

2位 オキシクリーンEX(粉末)※アメリカ版と同じ成分

3位 オキシウォッシュ(粉末)※100円ショップで購入できます

4位 オキシクリーン(粉末)※日本版

5位 丹羽久 過炭酸ナトリウム(粉末)

花王のワイドハイターPROの汚れ落ちが素晴らしいっ!

洗浄力だけみるとどうしても粉末が有利になりますが、ウールやシルクといったデリケートを衣類を漂白したいときは液体になります。

ちなみに液体漂白剤で洗浄力が高かったものは花王ワイドハイターPROリキッドでした。

花王ワイドハイターPROシリーズは粉末、液体ともに優秀。

人気のオキシクリーンは洗浄力では4位になってしまいましたが、洗浄力ベスト5の中で合成界面活性剤が入っていないのは、日本版オキシクリーン(粉末)と5位の過炭酸ナトリウム(粉末)です。

合成界面活性剤が入っていると食器洗いや赤ちゃん衣類には使いにくいですので、その場合は日本版オキシクリーン、丹羽久の過炭酸ナトリウムなど成分がシンプルなものがおすすめです。

酸素系漂白剤ランキング まとめ

単体でつかった場合、液体は粉末に比べて洗浄力が落ちてしまいますが、本来は液体漂白剤(酸素系)は洗濯洗剤と併用して使います。

液体漂白剤でつけ置きした後で、普段使っている洗濯洗剤(中性洗剤使用)で洗うと粉末の漂白剤と引けを取らない洗い上がりになります。2度洗いの手間はかかってしまいますけどね。

液体、粉末、にかかわらず衣類の汚れはすっきり落とすことができます。どちらでも使いやすいものをチョイスしてみてください。

各漂白剤の詳しいテスト結果は私のブログ「洗濯ラボノート」に記載しています。気になる方はお立ち寄りいただけたらと思います。

本日は以上です。あなたの洗剤選びの参考にしてもらえると嬉しいです。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

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