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【失敗しない】手袋、ストール、冬物小物の洗濯方法と干し方

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。

もうすぐ4月、春ですね。地域にもよりますが、そろそろマフラーや手袋など冬物小物を片付けようかなって思ってる方も多いんじゃないでしょうか。

だけどセーターはクリーニングに出すけど、小物はどうやって洗うのか以外に知らない方も多いと思います。

本日は冬物小物を一緒に洗っていきましょう。

まずは洗濯機で洗うものと手洗いするものを仕分けから

洗濯機か?手洗いか?仕分け方法

自宅で洗える素材なのかどうかは洗濯表示マークをチェックします

1、2のマークがついていれば洗濯機で洗うことが可能です。

3、は手洗い

4、は水洗い不可のマークなので、自宅で洗う場合は少々特殊な洗剤を使わねばなりません。

洗濯表示マークが付いていれば、マークにしたがって洗いますが、マフラーや手袋といった冬物小物には洗濯マークが付いていない場合も多々あります。

素材がわかれば素材別に、素材もわからない場合は手洗いするのが無難です。

ウールやカシミアは手洗い

まずは素材を確認します。同じマフラーやストールでも素材によって洗い方は変わります。

ウールは人間の髪の毛と似た形状になっており、キューティクルのようなもの(スケール)が絡み合うことで縮んだり、型崩れといったトラブルがおきてしまいます。

洗う際は、できるだけ摩擦を少なくするのが美しく洗い上げるコツです。

また動物性繊維の主成分であるタンパク質はアルカリに弱くダメージの原因になりますので、粉末漂白剤や弱アルカリ性の洗剤はNGです。

最近は洗濯機で洗えるウール製品もありますが、基本的には中性洗剤のおしゃれ着用洗剤を使って洗います。おしゃれ着用洗剤がない場合はシャンプーを使っても大丈夫です。

シャンプーを使った洗い方ははこちらの記事をご参照ください↓

冬物衣類はシャンプーとリンスで洗うと驚きの仕上がりに!

ウールやカシミアなどの天然素材は、虫が付きやすいので衣替えの際は防虫処理も大切です。

アクリルやポリエステルなどは洗濯機で洗う

アクリルやポリエステルは天然素材に比べて販売価格が低く設定されることが多いですが、発色が良く乾きも早く優れた一面を持ち合わせています。

ウールは肌に触れるとチクチクする場合がありますが、アクリルなら肌ざわりよく着用することができます。

繊維が強いので洗濯機で洗えるものが多いです。

ただ、天然素材よりも毛玉ができやすく静電気が起きやすいというデメリットがありますので、摩擦軽減のために洗濯時には洗濯ネットと柔軟剤の使用を使いましょう。

型崩れしやすいものは手洗い

帽子や冬用の靴など立体的なものは型崩れしやすいので、素材にかかわらず手洗い推奨です。

洗濯方法

仕分けができたらそれぞれに洗ってきます。

【今回の仕分け】
●手洗い
ウール素材のストール
ニット帽
フェイクムートンのブーツ
ウールの手袋
●洗濯機
アクリル素材のストールと手袋

手洗いの場合(ブーツ以外)

必要なもの:洗剤はおしゃれ着用洗剤

洗い方

1、室温と同じぐらいの温度の水に洗剤を溶かし入れ、30分浸け置き

汚れが気になるようなら、優しく押し洗いします

2、洗濯機で脱水(タイマー1分)

3、容器にタップリの水をためてすすぐ

4、おしゃれ着用洗剤には柔軟効果があるので、柔軟剤は使っても使わなくてもOK。使う場合は5分つけ置きですすぎはなし

5、洗濯機で脱水(タイマー1分)

干し方

手袋やニット帽など小さなものを平干し用ネットに並べて干します。

その時、型崩れしやすいニット帽には空気を入れて膨らませたビニール袋を頭の部分に入れて乾かすと型崩れせずに仕上がります。

ストールやマフラーなどの面積が広いものを干す場合は、2本の洗濯ポールを使ってM字に干すと、早く乾く以外にも重さが分散されて型崩れも防ぐことができます。

毛玉が気になる場合は毛玉取り器で取り除きます。

最後に洋服ブラシで毛並みを整えるとツヤよく仕上がります。

ウールやカシミアなどの天然素材は虫の大好物なので、保管時フタのあるケースに入れて防虫剤を一緒に入れるようにしてください。

フェイクファーのブーツの洗い方

必要なもの:洗剤、ブラシ、スポンジ、タオル

フェイクファーの場合、素材はアクリルやポリエステルがほとんどです。

洗濯機でも洗える素材ですが、型崩れが心配なので手洗いします。洗剤は何を使ってもOK。

シャンプーでも洗えます。

1、泥や気になる汚れは事前にブラシではらっておく

2、ブーツが浸かるくらいの容器に水をはり、洗剤を溶かしておく

部分的に水染みができないようにブーツ全体に液が浸かるように洗剤液に10分ほど浸けこみます

2、柔らかいスポンジでこすり洗い

柔らかいスポンジで全体をまんべんなくこすり洗いします。靴底はスポンジの硬い面で洗っても大丈夫です。

3、洗い終わったら終わったらシャワーで洗剤液を洗い流します。

4、おしゃれ着用洗剤には柔軟効果があるので、柔軟剤は使っても使わなくてもOK。使う場合は5分つけ置きですすぎはなし。

5、脱水はせずに汚れてもいいタオルで水分を取ります

6、靴の中に丸めたキッチンペーパーを入れて完全に乾燥させます

紙が水気を吸ってくれるので、早く乾いて型崩れも防いでくれます。

ペーパーを入れない場合は完全に乾くまで2〜3日かかりますが、ペーパーを入れると冬でも1日で乾きました。

新聞紙は消臭効果もあり洗濯で取りきれなかった臭いも完全に取ってくれるので、あれば新聞紙もおすすめです。

乾いたらブラシで毛並みを整えて仕上げます

洗濯機の場合

必要なもの:おしゃれ着用洗剤、洗濯ネット

洗濯ネット使用で、洗剤は「エマール」「アクロン」なのどのおしゃれ着用を使用。ウールを洗う用のコースで洗います。

干し方は手洗い同様、平干しネットに乗る大きさのものは平置き、大きなものは洗濯ポールを2本使ってM字干しにします。

冬物の小物を洗う方法 まとめ

衣類とは違って洗濯表示マークがついていないことも多い冬物小物。

素材がわかる場合は素材によって手洗いするか洗濯機で洗うか決めます。

ウールやカシミアなど→手洗い

アクリルやポリエステル→洗濯機

素材がわからない場合は手洗いが無難。

型崩れしないように干すのが最大のポイントです。

小物といえどもクリーニングに出すと一丁前のクリーニング代がかかります。自宅で美しく洗えると節約にもなり水で洗うと気持ちもいいので、チャレンジしてみてください。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

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