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ダウンジャケットを洗濯機で洗って節約!注意点とふわふわに仕上げるコツ

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

ダウンジャケットのクリーニング代は2,000〜5,000円ほどと、気軽にクリーニングに出せないお値段です。そのため、自宅で洗いたいと思っている方も多いのではないでしょうか?

ダウンジャケットの洗濯は、コートやジャケット類の中では比較的簡単で、中には洗濯機で洗えるものもあり、初心者向きです。

ただし、洗濯機の使い方や乾燥の方法には注意が必要です。

本日は、ダウンジャケットを自宅の洗濯機で洗う方法と失敗しないためのポイントをお伝えします。

よろしければ最後までお付き合いください

ダウンジャケットを洗濯機で洗えるかを確認する

自宅で洗うイメージがないダウンジャケットですが、実は洗えるものも多いのです。自宅で洗えるかどうかは、洗濯表示マークをチェックします。

「洗い桶(あらいおけ)」マークの中に数字が書いている場合は洗濯機で洗えます。

洗い桶の中に手を入れているマークは手洗い推奨のマークです。

今回は手洗い推奨のマークが付いているダウンジャケットを洗濯機で洗います。

※洗濯表示マークの指示とは違う方法で洗う場合は自己責任でお願いいたします。

ユニクロのダウンジャケットを自宅で失敗なく洗う方法

シームレスダウンは洗濯機では洗えません。手洗いする場合は上記の記事をご参照ください。

ダウンジャケットを洗濯機で洗うのに必要なもの

【必要なもの】
おしゃれ着用洗剤、バスタオル、洗濯ネット

ダウンジャケットの内部には水鳥の羽毛や羽根が入っています。動物性の素材はアルカリ系の洗剤に弱いのでエマールやアクロンなどのおしゃれ着用の中性洗剤を使います。
羽毛は水に浮いてしまうので、バスタオルを浮き上がり防止に使います。
洗濯ネットは衣類の保護とシワ防止です。

柔軟剤は使わない

ダウンジャケットをふんわり仕上げるための最大のポイントは柔軟剤を使わないことです。

柔軟剤は繊維に油膜をはることで滑りや肌触りが良くなる仕組みです。柔軟剤を使ってしまうと、羽毛の表面をコーティングしてしまうため羽毛が膨らまず、羽毛独特のふんわり感が損なわれます。

静電気が気になる場合は、柔軟剤ではなく静電気防止のスプレーの使用をおすすめします。

ダウンジャケットの洗い方

固形石けんで下洗い

襟元(えりもと)や袖口(そでぐち)など汚れが気になる場合は固形せっけんを使って事前に洗っておきます。

汚れの気になる箇所に石けんを直接こすり付けて揉み洗いしておきます。

裏返えして洗う

ダウンジャケットは表面の保護のために裏返しにして洗います。

ボタンやファスナーは閉じておく

ボタンやファスナーが付いている場合は衣類を引っ掛けてダメージを与えないようにすべて閉じておきます。

畳んでバスタオルで包む

汚れやすい袖口が表面になるよう、洗濯ネットの大きさに合わせて畳みます。

畳み終わったらバスタオルで包みます。バスタオルはジャケットが水に浮くのを押さえるのと、ジャケットの保護のために使います。バスタオルでなくてもシーツやブランケットでもOKです。

洗濯ネットに入れる

畳み終わったら洗濯ネットに入れます。洗濯ネットはジャケットの保護だけでなく、万が一に羽毛が飛び出してしまった時に洗濯機の中に羽毛が飛び散ることを防ぐ意味もあるので、必ず使ってください。

ダウンジャケットを洗うための洗濯機の設定

【ダウンジャケットを洗う時の洗濯機設定】
・ウール洗い用コース
・すすぎは2回(できれば注水すすぎにする)
・脱水は1分

洗濯機の仕様で設定できるのであれば、すすぎは2回、できれば普段のすすぎよりもたくさん水を使う注水すすぎに設定します。

注水すすぎとは、設定水位まで水を溜めた後も、給水しながら衣類をすすぐ方法です。水の使用量は多くなってしまいますが、汚れをしっかり取り除くことができます。ダウンジャケットは毎日洗うものではないので、洗う時は蓄積した汚れをしっかり落とすために注水すすぎをします。

すすぎ1回対応の洗剤であっても、すすぎは必ず2回おこなってください。脱水時間はシワとダメージ防止のために1分で設定します。設定し終わったらスタートボタンを押します。

ふんわり仕上げるための干し方のポイント

ポイント1、ハンガーは肩部分が厚いものを使う

ハンガーはできるだけ肩部分が厚いものを選んでください。肩幅の薄いハンガーを使うと水の重みで肩の部分に負担がかかってしまって型崩れやダメージの原因になります。

針金ハンガーなど肩に厚みがないハンガーを使う場合はバスタオルを巻き付けて肩幅を出します。

ポイント2、完全に乾くまで極力触らない

ダウンジャケットが完全に乾くまでには冬場だと丸2日ほどかかります。

水にぬれた状態の羽毛はとてもデリケートです。シワがついていても、羽毛の偏りが気になったとしても、完全に乾くまでは極力触らないことがふっくら仕上げるために最も重要なポイントです。

ポイント3、乾いたら振り回す

乾いたあとにダウンジャケットを激しく振り回したり、パフパフと叩くことで羽毛がふんわり膨らみます。

自宅の洗濯機でダウンジャケットを洗う方法のまとめ

1、中性洗剤を使う
2、洗濯ネットを使う
3、柔軟剤は使わない
4、乾くまでは極力触らない

ダウンジャケットを自宅でふわふわに洗う最大のコツはこの4点。あとは基本的に洗濯機に任せて洗えます。

ダウンジャケットのクリーニングの相場はだいたい¥2,000〜¥5,000ほどなので、自分で洗えると大きな節約なります。ただ、洗濯表示マークを確認して自宅で洗えないようなら無理せずにクリーニングに出してくださいね。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

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