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ふんわりマフラーに感動!Curél(キュレル)の衣料用柔軟剤を使ってみた感想

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

花王の乾燥性敏感肌を考えたスキンケアブランド『キュレル』から、2023年10月に柔軟剤が発売されたのはご存知でしょうか。チクチクとした衣類刺激を緩和する柔軟剤『キュレル衣料用柔軟剤』を実際に使って肌触り、吸水力、静電気防止、消臭の4つの効果を確かめた結果を公開します。

メリットもデメリットも、忖度なしで公開しています。キュレルの柔軟剤が気になってる方の参考になれば嬉しいです。

『キュレル衣料用柔軟剤』の概要

容量:500ml
使用量の目安:水量30L(洗濯量1.5kg)の場合 10ml
購入価格:660円(税込)
洗濯1回のコスト:約13.2円
香りの種類:ほのかな天然ハーブの香り
成分:消臭剤(クエン酸)、安定化剤、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、pH調整剤、香料

キュレルは、花王の乾燥性敏感肌を考えたスキンケアブランドです。肌の必須成分であるセラミドの働きを守り補う「セラミドケア」を特徴としていて、赤ちゃんから大人まで使えるシリーズです。

『キュレル衣類用柔軟剤』の実力を確かめる

『キュレル衣類用柔軟剤』は花王独自の「繊維なめらかラッピング技術」を搭載しており、柔軟成分が均一にムラなく繊維を覆うことで、衣類をなめらかに柔らかく仕上げます。優しいだけでなく抗菌・防臭・花粉・静電気防止の効果もあるとこのなので、実際に試して効果を確かめます。

・綿のタオルを使って肌触りと吸水力を確かめる
・ウールの布を使って静電気防止効果を確かめる
・加齢臭を染み込ませた麻布を使って消臭力を確かめる

『キュレル衣料用柔軟剤』と以前に26種類の柔軟剤を比べたときに平均的だった柔軟剤Aと比較します。

コンパクト洗濯機に1200ccの水を入れて規定量の柔軟剤を溶かした中にタオル、ウール、麻布を入れて10分回転後に脱水して干したものを使って肌触り、吸水力、静電気防止、消臭力を検証していきます。

肌触りは感動の仕上がり

水で洗っただけのタオルを2つ折りにして3枚分重ねた高さはどちらも5cm。このタオルを柔軟剤を使った後にどのような肌触りになるのかを確かめました。

画像は柔軟剤を使った後のタオルです。
柔軟剤Aのほうがパイルがしっかり立ち上がりハリのある仕上がりになりました。キュレルは高さこそ柔軟剤Aに及ばなかったもののパイルのキメは揃っていて、肌触りはとろけるような柔らかな仕上がりです。

タオルで顔を拭くとヒリヒリする敏感肌の方には、キュレルの柔軟剤を使ったタオルが刺激が少なくおすすめできます。

国内トップレベルの静電気防止効果

乾燥後のウール布をポリエチレンの粒の中に入れます。ウールの布についたポリエチレン粒の数で静電気防止効果を確かめました。

結果、キュレルの静電気防止効果が圧倒的。静電気が日本よりも深刻なアメリカ性の柔軟剤なみに静電気をしっかり防止してくれています。

これはポリエチレン粒を手で払ったあとの布。キュレル衣料用柔軟剤の場合は花粉や埃(ほこり)が付きにくく、付いてしまっても手で払うだけで簡単に取れるのがわかります。

敏感肌の方だけでなく花粉症の方にもキュレル衣料用柔軟剤はおすすめできます。

少々残念だった吸水力

450gの水にタオルを入れて1分後に引き上げ、残った水の量で吸水力を確かめます。残った水の量が少ないほど吸水力があるということになります。

柔軟剤なしの場合は97.3g、キュレルは91.8g、柔軟剤Aは93.5gの水を吸い上げました。

柔軟剤は繊維の表面を油膜のようなものでコーディングすることで滑りを良くしてふんわり仕上げます。なので、どんな柔軟剤を使っても吸水力は落ちてしまうんです。その中でもキュレルの柔軟剤は平均的な柔軟剤Aよりも吸水力が若干劣る結果になりました。

『キュレル衣料用柔軟剤』は花王独自の「繊維なめらかラッピング技術」を搭載しており、柔軟成分が均一にムラなく繊維を覆うことで、衣類をなめらかに柔らかく仕上げています。吸水力に関してはラッピング技術が裏目に出てしまったようです。

『キュレル衣料用柔軟剤』の消臭力は優秀

こっそりと培養している夫の加齢臭をつけた麻布で消臭力を確かめます。実際にニオイを嗅いでみるだけでなく、体臭チェッカーを使ってニオイを見える化していきます。

元のニオイ数値は38。鼻を背けたくなるニオイでしたが、キュレル衣料用柔軟剤を使ったものも、柔軟剤Aを使ったものも布に鼻をつけて臭うと若干感じるかなというほどの微かなニオイになっていました。

特筆すべきはキュレルは微香性です。洗ってる最中はユーカリやシトラスに似た香りがしていましたが、干して乾いたあとはほとんど香りは残りません。香りで誤魔化さずにここまで嫌なニオイを軽減できるのは優秀です。

『キュレル衣料用柔軟剤』を試した結果 まとめ

【キュレル衣料用柔軟剤のデメリット】
・コスパが悪い
・吸水力
・香りが残らない
・ウールのチクチクが完全になくなるわけではない

1.5kgの洗濯物を洗う場合、洗濯1回の柔軟剤のコストは13円以上とドラッグストアで買える一般的な柔軟剤の中ではコストが高くつきます。家族が多いと使うのを躊躇するかもしれません。ただ極度の乾燥肌の私は普段からキュレルシリーズを愛用しており、安心感もあるので多少高くても買ってしまう価格です。肌に問題を抱えていない場合はコスト的に普段使いは難しい柔軟剤かもしれません。

あと、キュレル衣料用柔軟剤の香りは、乾いてしまうとほとんど残りません。デメリットとして書きましたが、強い香りが苦手だったり、香水を使うので柔軟剤の香りを残したくないという場合はメリットになります。

【キュレル衣料用柔軟剤のメリット】
・アクリルやポリエステルはまろやかな仕上がり
・ウールのチクチク感が軽減する
・静電気防止効果が高い
・微香性である

私は極度の乾燥肌で、冬場は首に湿疹ができてしまうんですが、キュレルの柔軟剤を使っている間はかゆみが軽減するのを実感しています。特にふんわりと柔らかく仕上がったマフラーを巻く時は幸せを感じます。

コストが気になる方は、乾燥が気になる冬を間だけ、もしくは外部刺激が気なる素材を洗う時だけなど使い分けするのも良いのではないかと思います。

『キュレル衣料用柔軟剤』は衣類による外部刺激が気になる方に激しくおすすめしたい商品です。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

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