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洗濯機の設定を変えるだけでも全然違う!楽々衣替えの8つのポイント

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

春の訪れと共に衣替えのシーズンが到来です。しかし、冬物をただしまうだけでは、次のシーズンに美しく着こなす準備は完了しません。今回は、衣替え前の “しまい洗い” のポイントをご紹介。衣替えを機に、衣類も、クローゼットの中も、ついでに心の中もスッキリさせましょう。

衣替えの時期っていつ?

「衣替えって、いつするのが正解なの?」と、毎年悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

気温が20度〜25度、湿度60%以上になると、ウールやカシミヤなどにつく害虫が成虫になり、卵を産み始めます。そのため、できれば5月のGWが終わるまでには全ての冬物衣類を洗い終わりたいところ。かさばる冬物衣類を一度に洗うのは大変なので、3月末〜4月には出番がなくなった厚手のニットから徐々に洗い始めるのがおすすめです。

まずは服の断捨離

クローゼットの適正容量は、多くても全体の80%以内とされています。それを超えると、風通しが悪くなり、虫やカビの発生リスクが高まります。

すでに着なくなった服のせいでお気に入りの服が傷んでしまうのは避けたいですよね。保存中に発生する黄ばみやシミ、虫食いなどを防ぐためにも、この冬に着なかった服、着てもテンションの上がらなくなった服は思い切って処分しましょう

1度でも袖を通した衣類は洗濯する

「短時間しか着ていないし...」と、洗うのを躊躇することってありますよね。

だけど、汗や皮脂などの汚れは、繊維の中に入り込んで目には見えません。その汚れが長期間保存している間に酸化して黄ばみとなって現れることがあります。また虫がついてしまっている可能性もあります。来期もお気に入りの衣類をキレイに着るためには1度でも袖を通した衣類は衣替え前には必ず洗うようにしてください。

どうしても洗えないものは保存前にしっかりブラッシングしてケアするようにしてましょう。

水をたっぷり使って洗う

最近はすすぎ1回対応の洗剤が標準になりつつありますが、洗剤で浮かせた汚れを洗い流すのは水です。水をたくさん使うと汚れ落ちは格段に良くなります。

洗い残した汚れが害虫の餌になったり、数ヶ月後に現れる黄ばみの原因になるので、普段はすすぎ1回にしていても長期保存する前の洗濯ではすすぎは2回、できれば注水すすぎ設定にして洗います。洗濯機のボタンを押すだけなので簡単です。

注水すすぎとは、設定水位まで水を溜めた後も、給水しながら衣類をすすぐ方法です。水の使用量は多くなってしまいますが、汚れをしっかり取り除くことができます。

ニットの収納方法

伸縮性のあるニットはハンガーに吊るして保管すると重みで伸びてしまうことがあります。なので、畳んで収納するのが基本です。折り目になるところに筒状に丸めた紙類を入れておくと、シワがつきにくく、通気性も上がりますよ。

防虫剤は衣類の一番上

羊毛であるウールや蚕の繭から作られるシルクなど、動物性の天然繊維は害虫の被害に遭いやすい素材です。特にカシミヤやアンゴラなどの柔らかく高級な天然繊維は、害虫にとって格好の餌となります。

そのため、冬物衣類を収納する際には、防虫剤の使用が欠かせません。

防虫剤の成分は空気よりも重いので、上から下に成分が下りていきます。なので、防虫剤を設置する際は、衣類の一番上に置くと全体に防虫効果が全体にいき渡ります。

最近はスプレー式の防虫剤が発売され2プッシュで半年も虫から衣類を守ってくれたりとお手軽になりました。

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厚みのあるハンガーで保存

クリーニングから戻った衣類は、すぐにビニールを外し、最低でも1日は風通しの良い日陰で風を通してから収納してください。

重さのある服は畳んで収納すると型崩れしやすいため、コートやジャケットはハンガーにかけて収納することをお勧めします。

その際、針金ハンガーのような肩の幅の狭いハンガーを使用すると、服の重みで型崩れする恐れがあります。肩にかかる負担を分散させるために、ある程度厚みのあるハンガーを使用しましょう。

ジャケットの保存は前ボタンをとめない

ハンガーにかけて衣類を長期保存する場合、立体裁断されたスーツやジャケットなどの衣類は、前ボタンを留めずに収納します。立体裁断された衣類は、着用時に美しく見えるように裁断されており、ハンガーにかけた状態でボタンを留めて保存すると、ボタン周辺に変なシワができたり型崩れする場合はあるからです。

来期までキレイが続く楽々衣替え まとめ

・ゴールデンウィーク終了までに終了させる
・衣類を断捨離する

・一度でも着用した服は洗って保存

・水をたっぷり使って洗う

・ニットは畳んで収納する

・防虫剤を使う場合は衣類の上に置く

・コートは厚みのあるハンガーで保存

・ジャケットの前ボタンはハズしておく

長期保存する衣替え前の “しまい洗い” はたくさんの水を使ってしっかり洗う、通気性を考えて収納する、型崩れしないように保存する。これらを意識すると来期もお気に入りの服をキレイに着ることができますよ。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

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