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連日多くの人が訪れるエリア内屈指の人気ベーカリーカフェ!有名店で修業したシェフが作る至高のパンを堪能

はらぺこえりむし旅するグルメライター/カフェマニア

日常生活の中で、主食のひとつとして根付いてる「パン」。食事の主役としての役割はもちろん、小腹が空いた時の軽食やおやつとして食べる機会も多いのではないでしょうか?この日筆者が訪れ得たのは、美味しい自家製パンを提供しているベーカリーカフェ「CAFE STOVEN(カフェ ストウブ)」さん。有名店の勤務経験があるシェフが地元民と協力しながら地域に根付いたスタイルで切り盛りする人気のお店で、自慢のパンを使った美味しいランチをいただいてきました。

「CAFE STOVEN」ってどんなお店?

「CAFE STOVEN」さんがお店を構えるのは、美唄市の市街地から北西方向に位置する農村地域。訪問時はまだ雪が残る寒い時期だったので、お店の裏には広い雪原が広がっていました。駅からはやや距離があるため、車での訪問がベター。店舗前には駐車場があるので、そちらに駐車してお店を利用しましょう。

お店の中は物販スペースとカフェがゆるやかに仕切られていて、双方を気軽に行き来することができます。訪問したこの日はとても天気が良く、白と木目を基調としたナチュラルなインテリアと山側に大きく開けた窓から差し込む自然光によって、店内はとても明るい印象となっていました。テーブルの上に配置された大きなペンダントランプが空間のアクセントになっています。

カフェの席は、4名掛けのテーブルと、窓側に配置した2名掛けのカウンター風テーブル席の2パターン。今回は、窓の外に広がる真っ白な節減を眺められる良席が空いていたので、こちらを利用することにしました。

ボリュームたっぷりな満腹ワンプレート

着席時にドリンクメニューを手渡されますが、トースト以外のフードやデザートのメニューは壁面に掲示されたブラックボードを参照します。自分の席からメニューが見えにくい場合やお店が混んでいるときは、ブラックボードをスマホで撮影し、席に戻ってからオーダーするものを吟味するのがおすすめ!このひと工夫で、お店のスタッフや他のお客さんの移動を妨げることなく、落ち行いた状況でじっくりと食べたいものを選ぶことができます。

今回筆者が選んだのは、訪問前からずっと目をつけていた「クロックマダム」。とろけるチーズの絵面とつやつやの目玉焼きに一目惚れして、実食できる機会を待ち望んでいた期待値高めのひと品です。目の前に登場したクロックマダムは想像していたものよりもかなり大きめで、スライスした2枚のパンの間にはホワイトソースをまとった具材がたっぷりと入っていました。これはクロックマダムというより、もはや“グラタンサンドイッチ”なのでは?と思うほど、具沢山でボリュームたっぷりなひと皿に大満足!

同伴していた家族が選んだのは、自慢の手造りパンとあわせて食べる「ビーフストロガノフ」。やわらかくなるまでじっくりと煮込んだビーフの味わいがソースに溶け込んでいるので、パンにそのままつけてシンプルにいただきましょう。

食事のおともに選んだのは「自家製ジンジャーエール」。やや濁りのある茶色っぽい見た目と辛めの味わいが特徴で、生姜の刺激とうまみをしっかりと感じることができる大人好みの味わいです。

コーヒーは、滝川市の「ウェカラバ」さん、札幌市北区の「石田珈琲店」さんのものを提供。どちらもコーヒーの美味しさに定評があるお店なので、その味わいはカフェ通の中でもお墨付き!カフェオレ、カフェモカで飲んでも美味しいので、ぜひ試してみてくださいね。

パンに合うジャムやチーズを販売!物販コーナーもチェック

お店に入ってすぐ目に入るのは、個性豊かなパンがずらりと並ぶショーケース。カフェを利用しない場合は、ここからパンを選んで購入することができます。ハード系のパンが多く並んでいる印象ですが、単体で食事代わりに食べられる惣菜系のパンやチョコレートの入ったパン、メロンパンなどの定番商品もカバー。この種類豊富な商品の中で筆者が特におすすめしたいのは、常時4~5種類販売されている「スコーン」です。軽めの歯触りで食べやすく、手土産として実家へ買っていった際には「今までに食べたスコーンで一番美味しい」と家族に絶賛されたほど。パンやスコーンの中には一部季節限定の商品があるので、気になる商品を見つけたら、購入できる機会をお見逃しなく!

カフェスペースに面した冷蔵ショーケースには、ナチュラルチーズやソーセージ、プリンなどのチルド商品が並んでいました。

その横にあるシェルフには、綺麗なカラーグラデーションで並ぶジャムやバターペーストのビン詰めが。

シェルフの下段にはハーブティーと、カフェでも提供されているクラフトコーラのシロップが置かれていました。このクラフトコーラシロップを作っているのは名古屋市の「コーノスパイス」さん。シェフの地元である三重県津市の中学校で同級生だったことが縁となり、このコーラシロップを採用したのだそう。お互い大人になり地元のまちを離れて暮らしていても、このように昔馴染みの縁がいまでも続いているなんてすばらしいことですね!

窓際のスペースでは、地物の野菜を使ったジュースや乾物、米などの販売ブースを展開しています。

2合ごとに真空パックされた北海道米は食べ比べにもぴったり!ぜひ、お気に入りの品種を探してみてくださいね。

「CAFE STOVEN」の詳細情報

【住所】北海道美唄市西5条北5丁目5-5
【電話番号】0126-35-4077
【営業時間】10時00分~18時00分
【定休日】月曜日、火曜日
【公式サイト/SNS】公式サイト / Instagram

東京都内の有名店で培った技術を手にして北海道へ移住

シェフの石井さんは、全国各地に店舗を構える有名店「アンデルセン」、東京・江古田の人気ベーカリーカフェ「パーラー江古田」でパン作りの修行をし、その後奥様の出身地である北海道へ転居してきた移住者です。そして、地元の農場で働いていた共同経営者の西川さんとの出会いがきっかけで美唄市の地域おこし協力隊員となり、市内の企業や農家などの同志4社共同で2017年1月に「CAFE STOVEN」をオープンしました。名だたる有名店で培った経験を活かして街おこしに尽力してきたそのひたむきな姿が多くの人々の心を動かし、開店から7年を経たいまも変わらず足繁くパンを買いに来るお客さんが絶えないのでしょう。ぜひみなさんも、「CAFE STOVEN」さんへ一度足を運んでみてください。きっと、多くの人が虜になる活気あふれる魅力に気づくことができるでしょう。

旅するグルメライター/カフェマニア

常にごはんやスイーツのことを考えている食いしん坊主婦。興味の赴くまま日本全国を旅しながら美味しい食べ物を発掘し、「旅」と「食」をテーマに地域やお店、商品の魅力を発信している旅人グルメライター。取材や執筆の合間は気になるカフェへ足を運び、これまでに訪問したカフェは1000軒以上!ネットや書籍で情報収集するよりも、実際に自分の足で歩いて見つけたお店や直感で魅力を感じたお店を中心に訪問し、レポート形式で記事を執筆している。食べることは大好きだけど、お酒はすこぶる弱いのが玉に瑕。

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